episode008 調和の龍
いやぁ〜智慧者は最高だわ。
元々暇な間本を読むのが趣味なだけあって、
いつでもどこでも本まがいなものを観れるのは最高だわ。
そう思い。
今日も本を読む。
食事?
そりゃ殲滅時のやつがあるじゃないか。
だから食事にも困らないし、
知識欲が満たされていく。
この感覚は最高よ。
それに思考加速とかもあって色々と最高ですわ。
というわけで最近読んだもので面白かったのは、
レイリーの冒険記
一匹狼ポチ
この二つ。
おそらく転生者が描いたと思われる。
どうおもしろかってっていうのは、
いろんな話をごっちゃ混ぜにしているという点。
マジで面白い。
レイリーの冒険記は桃太郎とか金太郎とか浦島太郎とかそんな話をごっちゃ混ぜにして。
支離滅裂な部分もあっておもしろかった。
それにレイリーの冒険記が世界最高に面白い本として紹介されていたことを知った時は、
笑いが止まらなかったな。
とそんなことを思い出しながらいつも通り過ごしていたら、
ガン!!!
と結界にダメージが食らった音がした。
マジかよ。
こんだけ折角悠々自適の堕落生活を過ごしていたのに。
はぁ。
俺はとりあえず結界を解いた。
それと同時に念話を取得した。
『汝何故存在す?』
といかにも私頭硬いですよというふうなオーラを纏った言葉で話しかけられた。
『何と言われましても暇つぶし?
それぐらいしかいうことなくない?』
『汝放つ魔力有害なりて忠告に参った』
『そう?それはすまない。
けどそう言われても魔力って1時間にそう魔力量の1%位じゃなかったっけ?』
智慧者で手に入れた情報で問いただしてみた。
『汝いつから存在すと存じる?』
『いつって?大体1年くらい?
そんくらいじゃないの?』
『汝ここ住み着くから50年経過
汝寿命尽きぬ問題』
『一つ思ったんだけどその言い方疲れないの?
とうか君誰?』
なぜか子供っぽ言い方になってるなと思いながらそう聞いてみた。
『我龍。司りし権能調和。
害悪ゆるざす。汝無害だった。
現在有害故に問いただす。
何故引きこもる?』
『いやだって面白いことないじゃん。
自分転生者で強くなりすぎちゃったぽいし、
手加減するのもめんどくさいから、
智慧者ってスキルで暇潰してただけ。
というか結界とかそういうのしてたはずだけどどうなったんだ?』
『時間経過と共に結界効果変化す
故に有害となった』
『そうかい。
それでその言い方疲れないの?』
『我これ普通?
何問題?』
『いやもうちょっとフランクに話したほうが
気に入られると思うよ。』
『我にとって問題無し』
『そうですかいそれじゃ自分はどうしたらいいんですか?』
『魔力を完全遮断又は死』
『物騒だね。
わかったよ。
えっとこれでいいのかな?』
とりあえず魔力完全掌握で自分から放出する魔力量を最小限に抑えた。
『ねぇこれやばくね?
自分の体の中の魔力がえぐいことになってるんだけど?』
『問題なし。
龍なら可能』
『俺龍じゃねぇぞ?
ただのトカゲだぞ?
ほらみろよこの美ボディを!』
そう言って俺は姿を表す。
身長なんと50cm。
なんという小ささ。
『?理解不能
何時龍の血通う
なぜ?』
『しらねぇよ。
というか思うけどお前らの思う龍の一つ下の方の龍だぞ?
俺に通っている龍の血ってのは。』
『ふむ。
すまぬ。』
『大丈夫っての。
そういやお前って名前つけれるのか?』
『可能。』
『そうかそれじゃ俺に名前つけてくね?
誤解してしまった謝礼としてさ』
『許可』
『それじゃどんなのにするんだ』
『咲夜』
『ちょなんで女子っぽい』
【調和の龍ボルケニクスによって命名:咲夜】
『名前さぁもうちょっと男っぽいのなかった?』
『汝不満我理解不能』
『どういうことだよ!』
『我汝にとって最も合う名与えた。
汝不満なぜ?』
『いやいや。
咲夜って見るからに女!って感じの名前だろ?
で俺は男OK。』
『理解不能。
汝に性別無。』
『え?マジで!』
『汝現在絶滅したはずの存在
故に子孫繁栄のため無性』
『マジかよ。
それじゃもし俺が人化したら。』
『不確かながら中性的』
『マジかよ知りたくなかったわその事実』
『なぜ人を望む?』
『なんでって文化が楽しからじゃん。
だって考えてみな?
今のご時世。
欲の思うがまま生きてそして食われる。
最悪じゃん。
ならば文化的な生活で自堕落に生きれるような場所の方が良くない?
まぁこれが転生者故の思想かもしれないけどさ。
俺は君みたいに堅苦しいのは嫌だからさ、
自由に気分的にそして自己中心的に過ごしたいわけ。
でそれを叶えるためのステータスは欲しい。
けれども周りに迷惑をかけすぎるのも良くない。
それを知っているからこそ、
自分はこんな場所で過ごしていたわけ。
というかなんでそんなに時間が経つのが早かったの?
一応知識として星の中心にいくと時間経過が遅くなるかも的なことは知っていたけど』
『魔力過密状態は
魔力が不安定になり時間経過が歪む
基本密閉空間でしか起こり得ない』
『なるほどわかったありがとな。
とりあえず俺は人型になれるように頑張るわ。
それじゃボルケニクスだっけ?
めんどくさいからボクスでいいか?
またいつか会おうな。
それじゃ俺は何処かいくわ。
お前も元気でな。』
俺はそう言って地上に出て面白いこと探しをするのだった。
そういや俺ボクスの姿見てねぇわ。
どんなんだろうか。
ふと俺はそう思うのだった。




