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邪武器の娘  作者: ツインシザー
人間領
86/222

調査隊1 ステータス


 夏休みは終わりを迎えたのだが、オレ達は学園に戻ることなく、国の調査隊とやらに参加することになった。

 ひっじょーに稀有なスキル《探索眼》のせいである。


 町の候補はグラッテン王国全域の内、3か所あった。

 ダンジョンの制圧は王国軍の兵士達がやってくれる。調査隊はその後に”町”としてきちんと機能するか、安全かを調べるために集められたのだ。


「わしが調査隊を任されたパッチルじゃ。ダンジョン研究をしておるから呼ばれたんじゃな。今回はそれぞれ役割がちがうこともあるから、単独行動を起こしやすいと思うが、決して一人にはならんこと。ダンジョンは一瞬のミスで命を落とすこともあるからな。きを引き締めてのぞんでほしいのじゃ」

 一つ目のダンジョンの入り口前に敷設された軍の攻略拠点、その片隅に用意された調査隊用の大型テントで、調査隊の顔合わせはパッチルの挨拶から始まった。

 初老のパッチルと、その助手というモンスター研究の男性。

 トラップ探索のレアスキルを持った冒険者。アイテム探索のレアスキルを持ったシア。

 ダンジョンから魔素を奪い、ダンジョンではなくするための、魔素吸収スキルを持った人たちが5人。

 家屋の強度確認のための大工と建築物鑑定師が4人。

 あとは護衛と報告書を作る文官が数名という、20人規模の集団だった。


 今回調査するダンジョンは町型でランクはC。制圧できれば2万人の移住が期待できるらしい。

 ではみんなでお仕事頑張りましょう、と締めくくられそうになったところで一人の男が待ったをかけた。

「その子供はアイテム探索のために呼ばれたというが、必要なのか?。そもそも、討伐の終わっているエリアと言うが、本当に安全かもわからんところに子供を連れて行くことに賛成できん」

 確か、大工として呼ばれた男性である。年は40歳くらいで角刈りの髪と、ガタイのいい体をしたおっちゃんである。

 子供ってのはシアのことだろう。他のメンバーは若い人でも20歳くらいまでで、10代はシアしかいない。

「・・・わしが必要だと思ったから来てもらったのじゃがね」

 パッチルが反論する。ガンバレー

「アイテムを探すっていうなら後ででもいいだろう。そもそもアイテムなぞ拾う必要があるとも思えんが、どうなんだ」

 彼の他にも同じことを思った人はいるようで、数人のメンバーもうなずいている。

「ふうむ、説明が必要かの」

 パッチルは一度上げた腰を再び下ろした。

「じゃのう、まず後で、ということじゃが、これはダンジョンで産まれる”魔道具”というものの性質にかかわることじゃな。ダンジョンは生きておる。だから魔道具ができるのじゃが、ではダンジョンが”死ぬ”時、そこにある魔道具はどうなると思う?」

「・・・そのまま残るのではないのか?」

「違う。死ぬには魔素がなくならねばならない。それはダンジョンに生きる魔物も、魔道具も、同じ影響を受けるのじゃ」

 えー、失われるのか・・・ずっと残ってるものだと思ったわ。

「ダンジョンが己の魔素が枯渇する前に魔物や魔道具から魔素を補給するのだと思うが、これは憶測でしかないな。まぁ消えるもんは消えるんじゃ。魔物であればダンジョンが無くなる前に別の場所に移り住むこともできるが、ダンジョンに残された魔道具はいっしょに効果を失うんじゃよ」

「・・・・・・」

「これはトラップもそうじゃな。魔素の効果が付与されたトラップからは魔素の効果だけが抜けて、ただのトラップが残る。時々どんな罠だったのかわからんものが見つかることもあり、面白いぞ。興味があるなら後で教えるぞ。そうそう、アイテムを探すのにはトラップを解除するのといっしょだと効率がいいこともあるな。トラップの裏や下にアイテムが隠されていることがあるのじゃ。いっしょにやってしまえばより安全にできるのではないかと思ったのじゃ」

 トラップ探知がシアのアイテム探知と同じなら罠を見逃すことはないと思うが、セシル君の例もある。漏れるトラップやアイテムもあるかもしれない。そんな時にもしかすると、みのがさずにいられるかも、という話か。


「次は、なんじゃっけ、わすれてもた」

 アイテムを拾う理由です、と助手の人に耳打ちされていた。

「そうじゃの。アイテムを拾う必要じゃったか。まぁ、そこまで重要なことではない。じゃが、もしそういった武器を町の子供が拾ったら、と考えると危ないじゃろ。それにCランクダンジョンということなら、魔素が抜けた武器でもそれなりの材質の物があるはずじゃ。そこいらの兵士の持っている武器よりいいものが出る場合もある。そんな物を他国の移民に渡してやることもないじゃろうて」

 うん。

 みつけてもシアがもらえるわけではないのか。

 いや、事前に説明を受けてはいたが、本当に悲しい。


「・・・・・・子供が呼ばれた理由はわかった。納得のいく理由だ。だが、安全はどうなんだ?、オレは子供が傷つくのを見たくはない」

 この大工が子供子供言ってたのはそういう理由だったのか。子供嫌いというわけじゃなかった。

「そうは言うが、確か彼女の冒険者ランクはCじゃよ。そもそも彼女の能力も教えてもらったがの、正直に言ってしまうと今回来てくれる護衛の兵士さんより彼女は強いのじゃ」

 え?という顔をしてその場にいるメンバーみんながシアを見る。

 まぁ、そうだな。

 昔見た一般兵士のスキルは《風刃》だった。その隊長格が《旋風刃》を使っていた。《旋風刃》を使えると言うことは、シアは隊長クラスに匹敵するとも言える。

 あらためてシアのステータスを見てみよう。



個体 シア

種族 亜人(人間/龍/魔族)


筋力 31(30)

耐久 13

器用 23(22)

感覚 21(20)

知力 19(18)

魔力 21(19)

魅力 18

速度 27


毒耐性14

麻痺耐性6

魅了耐性5

挑発耐性4

冷気耐性2

熱耐性3


・剣術《風刃》110

・剣術《旋風刃》22

・斬術《斬月》2

・刺突術《風突》86

・刺突術《三段突き》20

・槍術《操槍》--

・槍術《円舞》117

・槍術《円舞陣》45

・水術《潜水》20

・龍術《竜力》35

・風魔術《速力》35

・闇魔術《暗視》26

・無魔術《失力》65

・無魔術《異常消去》3

・無魔術《虚無弾》21

・眼力《探索眼》12


《龍胆》



 暇なときに熟練度を上げれる内発の魔術の伸びがいい。そしてそれを消した数だけ成長する失力が伸びる。

 そして今のオレ



個体 魔鎗冥父

種族 魔動槍

属性 無機/魔


耐久 100

魔力 0


・剣術《風刃》100

・刺突術《風突》100

・刺突術《三段突き》16

・槍術《操槍》--

・槍術《円舞》50

・槍術《円舞陣》6


《変化》

《魂吸収》



 ・・・シアと違って<称号>が無いから熟練度が上がらない。

 スキルが6個まで埋まったが、これからどうするかなぁ。スキルは入れ替えられるそうだから、7個以上になった時にどれを無くすかが迷いどころになる。


 うん。

 シアは強い。

 あと中級の攻撃魔術を覚えていければ一通りの戦闘はこなせるだろう。


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