学園1 ステータス
さて、4月になった。入学式である。
シアは中等部からの入学になる。
クラスが割り振られ、担任の紹介と校長の挨拶。なんか豪華な演奏と偉いっぽい人の祝辞。
そのあとは各クラスでのやりとりなのだが・・・、面白い。
すでに注目される人物というのが、わかる。
貴族でも上位階級の子供達だ。
クラスは10歳~13歳までの子で構成されているが、その彼らに囲まれているのが二人いる。
黒い短髪の少年と、銀髪の生意気そうな少女だ。
おそらく二人とも初等部からの生徒だろう。囲まれていても慣れたもので、適当に対応していた。
ちなみにシアは自分の机で誰にも話しかけられずに座っていた。
無理もない。入学式から片手に槍を持って参加しているのだ。異様と言わざをえない。一応刃先には専用のカバーがついているんだけどね!目の部分には黒ガラスが付いてて視線がわからないようにもなっているよ!
そんなこんなで自己紹介の時間がやってきた。
自己紹介、たったそれだけの時間なのに魔族領のカンザリア学園の時とは大違いだった。
まず、属性判定の魔道具がある。おそらく1クラス一個配られている。それから、ステータス判定の魔道具もある。これも1クラス一個。
・・・なにそれ。初めてみる。
自己紹介が始まってみるとこの魔道具の性能がわかった。
魔道具に手をかざすと後ろの黒板に能力ステータスと所持スキルが出るのだ。
名前、種族、耐性、固有スキルが表示されない。あとはスキルの熟練度もわからない。
それでも他人の能力数値を見られるのだ。おどろくべき性能である。
幾人かの生徒の自己紹介の後、生徒達からおおーと声が上がる。
銀髪の少女だ。
名前をシエストリーネ・グラッテン。グラッテン王国の第二王女だ。
得意属性は光と闇。
筋力 10
耐久 7
器用 15
感覚 11
知力 15
魔力 24
魅力 22
速度 10
・水魔術《治力》
・風魔術《速力》
・光魔術《光矢》
・光魔術《明光》
・光魔術《浄化》
・光魔術《雷光》
・音楽《旋律》
・・・・・・光に偏りすぎじゃない?闇属性はどこいった。
次に声が上がったのはやはり、黒髪の少年だった。
イオ・S・ジェラルダス
得意属性は水と魔。
筋力 20
耐久 10
器用 18
感覚 22
知力 16
魔力 12
魅力 16
速度 15
・剣術《風刃》
・剣術《二連斬》
・斬術《斬月》
・格闘術《衝》
・回避術《瞬歩》
・水魔術《治力》
・水魔術《水弾》
バランスのよさそうなスキル構成をしている。
他の生徒たちの自己紹介が続く。どうやら能力値は平均15くらいが多く、20代の数値があるとかなりのものらしい。
そしてやはり、誰もかれも耐久だけはのきなみ低い。
耐久はねー・・・どうやってのばしていいかわからないよね・・・
そしてシアの番が来る。
シア・M・グラスマイヤー
得意属性は無と闇。
筋力 30(23)
耐久 13(10)
器用 22(15)
感覚 20(16)
知力 18(13)
魔力 19(9)
魅力 18(13)
速度 27(24)
・剣術《風刃》
・剣術《旋風刃》
・刺突術《風突》
・刺突術《三段突き》
・槍術《操槍》
・槍術《円舞》
・槍術《円舞陣》
・水術《潜水》
・龍術《竜力》
・風魔術《速力》
・闇魔術《暗視》
・無魔術《失力》
・無魔術《異常消去》
・無魔術《虚無弾》
・眼力《探索眼》
2年前との比較も捕捉しておいた。
うん。
スゴクね?うちの娘スゴクね?
お嬢様が10歳のころや、これまでのステータス判定を見ると、同じ年ごろの子はスキル数4~7くらいしか覚えていなかった。
圧倒的。
どんだけ戦闘民族なんだよっ、ていう。
教師ですらポカーンとしている。
生徒も何かの間違いじゃないの?と顔を見合わせていた。
事実です。これがシアの実力よ
えへへー
シアはこのクラスで一番だった。
そしてシアほどではないがもう一人。
圧倒的なスキルを持ったクラスメイトがいた。
その少女はヒュリアリア・M・アウグステン。
シアと同じく魔族の血を持つ
―――赤髪の少女だった。




