プロ4
オレの体がぶちっと音がしてふたつに分かれた。
しっぽがきれた?なんかない。スースーする。
赤毛がもっていきやがった
金目の赤子の頭突きで倒れた拍子に変な感じに力が加わったっぽい。
そして上から何かがふってきた。
赤子と武器だ。赤子がぐしゃっとつぶれている。
あと芋虫だ。
でっかい芋虫だ。
あれだ。かぶとむしとかの幼虫だ。地面の中にいるやつ。
そうか、さっきからパラパラパラパラ土が降って来るなと思ったら飛べる武器たちが頭上を掘っていたのか。
そんで芋虫を掘り当てたと。
やつはいきてる。そして落ちた赤子を食べ物だと認識したらしい。食べた。
やばい。おい、やばいぞ。逃げるぞ。
「う?」
オレの焦った声がわかるのか、金目の赤子はオレを今穿いている卵の殻の中に突っ込んだ。
今までのことがウソのように賢いな!それともわかってて今までああだったのかな!
どっちでもいい。
逃げ場は――ある。穴がある。そこに入れれば完璧だ。誘導するから移動するぞ
うごいた。けれどもどった。
忘れ物か?オレのかけらか!いい、カケラは捨てていいから逃げろ!
赤毛の赤子が狙われている。あぁ、どうしようもない。
芋虫は赤子の頭を見つけた。あぁ、あぁぁぁぁぁくそ、どうしようもない。赤子ではどうしようもない。
俺の悲しみに反して奴は刺した。
俺のカケラを芋虫に刺した。
何かが流れ込んでくる。経験値!
だめだ。まだ生きている。ぬける、ささったカケラが抜ける!まだだ。そのままころせ!
そう思ったら形がかわった。抜けないように引っ掛かりができた。俺の経験値を全部つかって、カケラの形がかわった。なんでカケラだけが進化してるん?オレは?いいけど(よくない)
オレは――オレたちは穴に入った。赤毛のそのあとは見てない。オレのしっぽの感覚も届かない。
まっくらな穴に入って、はいはいしていく。時々休憩する。真っ暗だってのに物怖じしないな。
暗闇の中でこいつの金目だけがうっすらと見える。世界にふたりだけだ。こうなるとさみしくなる。
オレがお前を守ってやるからな。




