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邪武器の娘  作者: ツインシザー
魔族領
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学校生活1

 学校――カンザリア学園は6郷・アルメイズ郷市にある。

 この6郷を治めるのは、なんとアルマジロ型モンスターの進化魔族らしい。


 馬車で9日ほどゆられ、学園前に到着する。

 ・・・・・・赤いな。校舎の外観が赤い。このあたりは道中の岩場もオレンジだったけど、校舎はそれを煮詰めたような色をしている。

 そして大きい。タウロン家の敷地よりかなり大きいようだ。

 まぁ、タウロン家は男爵位だから・・・。

 うん。


 今の時刻は夕暮れ前の4時頃。

 ちょうど勉強が終わり、帰宅しようとする学生が多数歩いている。


 ・・・・・・よし。制服あるじゃないか。

 これで私服のみだったら悲しみしかない。やはり学校といったらこうでないと。

 カメラがほしい。シアのメイド服やこれから着る学生服、あれやこれやを記録に残しておきたかった。

「・・・・・・?」

 シアがかわいいって話だ。

「ふーん・・・」

 照れているシアはなおかわいい。


 さて、放課後の時間だが、学期途中の入学願いはタウロン家から手紙で申請されているはずだ。

 オレ達は案内してくれる者もいないので、出て行く学生の流れに逆らい二人だけで校舎へと入っていく。


「君々、待ちなさい。この学園に何か用ですか?」

 校舎に入ろうか、という所で呼び止められた。

 シアが声をかけてきた相手を見ると・・・見上げると、男子学生服を着た一つ目用の眼鏡をかけたサイクロプスだった。・・・・・・大きい。サイクロプスって、種族は巨人族系だっけ。

 まっすぐ立つと校舎の天井に頭をぶつけるんじゃないかと思う。


「・・・・・・おっきい」

 シアも驚いたらしい。

「それほどでも。この学園は入る者を選別しています。外からのお客様は生徒用の入り口からではなく、外来用の入り口から入り事務所へ声をかけてください」

 なるほど。確かに学生たちから不思議そうな目で見られていると思った。事務所があるのならそっちへ行こう。


「・・・・・・事務所へ案内しましょうか?お嬢さん」

 お嬢さん・・・。丁寧だな、紳士か。

 お願いしよう。

「ん。ついてく」

「ではこちらへ。校舎内に武器の持ち込みはできません。許可を求める場合は別途許可をもらう必要があります。本日は事務所にお預けください」


 シアの足が止まる。

 ?、どうしたシア。オレは後で回収にきてくれればいい。何があったかそんときに教えてくれ

「・・・・・・ん。」


 帰ってきたシアは不満顔だった。

 オレは事務員さんの仕事をボーッと見てた。テレビもない世界、事務は何をしているのかと言うと学生のステータスをニヤニヤしながら更新していた。・・・キャラクターデータとか好きならたまらん仕事かもしれない。


 さてさてシアさん、何があったのかな

「・・・・・・授業中はダメだって」

 何が

「パパを持つの」

 そりゃ、授業うけるんだし、しかたない。授業の内容をノートにうつさないといけないしな。片手でノートはとれないだろ

「?、パパが教えてくれるし」

 しまった。そういや勉強ってさせてこなかったか・・・。見たり聞いたりした内容はオレと情報を共有することで記録に取らなくても問題なかったんだ。

 このままではシアがアホに育つ・・・。


 今後、きちんと勉強することをシアに課したいと思います

「やだ」

 シアはオレの相棒に育ってほしい。オレにおんぶにだっこじゃなくて、頼れる仲間になってもらいたいんだ

「・・・・・・わかった。やる」

 そのために授業中は一人でがんばること

「うー・・・、わかった」


 よし。あとは何もなかったか?

「制服とカードもらった」

 カード?

 見せてもらうと『学生証』と書かれたカードがあり、名前、性別、種族、冒険者ランクが記されていた。


 種族 亜人

 冒険者ランク: ―


 と。

 ふむ。

 シアが話したか「してない」タウロン家が手紙に書いたか、それとも鑑定の魔道具でもあったかな。

 入学時に情報を抜かれるというのは、手っ取り早くていいのだが、魔族の施設ということを考えるとあなどれないかもしれないな。

 さっきの事務所でステータスを記録していたこともある。

 敵対した時にその情報をどう扱うのか・・・。こわいこわい。


 学生証が冒険者カードを兼ねてくれるっぽいのはありがたい。登録の手間が減る。

 おそらくだが、シアは冒険者としてもやっていくことになるだろう。

 スキルを実際に使ってみるにはモンスター相手が一番手っ取り早い。

 金銭面でもお世話になるしね。


 こんなとこか。

 あとは・・・そうだ、寄宿舎があるとは聞いていたが、今日から入れるのだろうか。

「・・・・・・聞いてくる」

 いや、事務員に聞こう。私服であまり校舎をうろうろしたくない。

 宿をとるくらいのお金は持っている。なければ野宿でも平気だ。なれているしね。

「ん。」


 寄宿舎の部屋はまだ決まっていなかった。

 が、空き部屋があるので今日はそこで寝泊りしていいそうだ。

 よかったな

「ん。」


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