オマケ 其の三
前回に引き続き、会話文だけでお届けします。
本編のイメージを崩しまくりです。(崩すほどのものでもないですが)
「雪乃、そのペンダント、彼氏から?」
「えー。んー、どうだろ」
「どうだろって、彼氏じゃないの?」
「いや、まぁ、彼氏……なのかな」
「彼氏いるの?! ほんとに?!」
「あの雪乃に??」
「お前ら、人を一体なんだと」
「人付き合いの嫌いな雪乃にねぇ」
「成長したのね、お母さん嬉しい」
「オイ」
雪乃ちゃんは自分が思っているほど悪人じゃない件について。
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「どんな彼氏なのよ」
「さぁ、白状しなさい」
「背が高くてー、優しくて、お人よしで、……心臓に悪いくらいの美形(←彼氏じゃないと否定することを諦めた人)」
「ちっ。ノロケかよ」
「誰かー、おさけちょーだーい!! やってらんなーい!!」
「未成年が何てことを」
「だって、のろけでしょ?!」
「イヤイヤ、アレはちょっとした犯罪だよ。あの顔と声は」
「聞いてみたい」
「むしろ桜にはその人の友人を紹介してあげたい(ノアのこと)」
「え、なんでよ」
「何でー。わたしはーー(もう一人の友人)」
「あんた彼氏いるでしょ。桜はAB型だから」
「どんな人なの。AB型だから紹介するとか」
「友人好きのただの極悪人」
「「えっ……」」
ノアと雪乃は仲がよくない。雪乃の無意識ののろけが書きたいだけ。
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「いや」
「行くんです」
「絶対イヤーー!! わたし明日テストだもん」
「ちゃんと帰らせてあげますから」
「嘘」
「嘘じゃありません」
「嘘――。この前から帰ってくるときの時間まちまちでしょ」
「弘法にも筆の誤りですよ」
「絶対行かない」
「陛下が是非貴族に紹介したいと。あと諸侯にね」
「嫌」
「婚約相手として」
「イヤ」
「しようがありませんね」
「(諦めてくれる?? 今回はやけに早いな)」
「強制送還」
「違う!! それ意味違うよ、ノア」
「合ってますよ(にこっ)」
二人の攻防戦は続く。