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優しい魔王サマ  作者: いつき
オマケ・短編
23/40

オマケ 其の三

前回に引き続き、会話文だけでお届けします。

本編のイメージを崩しまくりです。(崩すほどのものでもないですが)


「雪乃、そのペンダント、彼氏から?」

「えー。んー、どうだろ」

「どうだろって、彼氏じゃないの?」

「いや、まぁ、彼氏……なのかな」

「彼氏いるの?! ほんとに?!」

「あの雪乃に??」

「お前ら、人を一体なんだと」

「人付き合いの嫌いな雪乃にねぇ」

「成長したのね、お母さん嬉しい」

「オイ」


 雪乃ちゃんは自分が思っているほど悪人じゃない件について。



      ―――――――――――――――――――――――――――――――――



「どんな彼氏なのよ」

「さぁ、白状しなさい」

「背が高くてー、優しくて、お人よしで、……心臓に悪いくらいの美形(←彼氏じゃないと否定することを諦めた人)」

「ちっ。ノロケかよ」

「誰かー、おさけちょーだーい!! やってらんなーい!!」

「未成年が何てことを」

「だって、のろけでしょ?!」

「イヤイヤ、アレはちょっとした犯罪だよ。あの顔と声は」

「聞いてみたい」

「むしろ桜にはその人の友人を紹介してあげたい(ノアのこと)」

「え、なんでよ」

「何でー。わたしはーー(もう一人の友人)」

「あんた彼氏いるでしょ。桜はAB型だから」

「どんな人なの。AB型だから紹介するとか」

「友人好きのただの極悪人」

「「えっ……」」


 ノアと雪乃は仲がよくない。雪乃の無意識ののろけが書きたいだけ。



      ――――――――――――――――――――――――――――――――――



「いや」

「行くんです」

「絶対イヤーー!! わたし明日テストだもん」

「ちゃんと帰らせてあげますから」

「嘘」

「嘘じゃありません」

「嘘――。この前から帰ってくるときの時間まちまちでしょ」

「弘法にも筆の誤りですよ」

「絶対行かない」

「陛下が是非貴族に紹介したいと。あと諸侯にね」

「嫌」

「婚約相手として」

「イヤ」

「しようがありませんね」

「(諦めてくれる?? 今回はやけに早いな)」

「強制送還」

「違う!! それ意味違うよ、ノア」

「合ってますよ(にこっ)」


 二人の攻防戦は続く。




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