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《1》エピローグ
あー、疲れた。
ため息を大きく付いてソファーにたおれこむ。
部屋はくらいまんま、これから自分の晩御飯を作らなくてはいけないと思うと体がよりいっそう重くなるのを感じた。
下の階からは、パーティーをしているであろう男女達の声が聞こえる。
自分という人間を否定しているような、そんなありふれた高校生の声だった。
「もう、こんな世の中滅べばいいのに。というか、こんなとこから逃げたい。」
いつも言っている台詞。
明日も言う台詞。
そう思っていた。
そのときまでは。
それは制服を洗おうとしているときだった。
光に気づいたのは、俺だけではないだろう。
何せ、その光は四階建てのアパートを包み込んでしまっていたのだから。
上や下から動揺の声が聞こえる。
パーティーをしていた人たちも気づいたようだ。口々に叫んでいる。
ちょっと頑固なおじさんも。
会うたびに、健康を心配してくれるおばちゃんも。
パーティーしてるやつらも。
もちろん、俺も。
その謎の光に吸い込まれて消えた。
そこそこの投稿スピードで出来たらと思います。
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