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ほうき長老
部屋の奥のすみ。
忘れ去られたほうきが1つ。
赤い持ち手に平たい穂先(掃く所)
すっかりくたびれたその身体。
今は壁で飾りと化して……。
お前たち。
あっ!長老!!
長老さま!!
誰?
こら、このお方はこの物置で一番長くいるお方だ。
長老さまお久しぶりです。お元気でしたでしょうか?いったい今までどちらへ…?
棚の上じゃ。
年末の大掃除の時に置いたまま、忘れられてしまったのじゃ。
それは気の毒に…。
なんだ、ただのマヌケなじーさんかい。
もうほうきなんて古い古い。オイラ達が居れば十分さ。
すみません長老。先日来たばかりの新人でして…。
コラ!そんな事言うとハエとかゴキブリとかお前に吸わすぞ!
ひぃ!すみません!すみません!
はっはっは。大丈夫じゃ、そんなことはせん。
掃除機で吸い辛い虫とかは、わしがパパッと掃いて、外にポイじゃ。
けっして古いとかアナログだとかガラパゴスとかじゃないぞ。
結構気にしてますね。けど、長老が居ないと皆が困るんだぞ!分かったな?
はい、えろうスンマセン。




