布団掃除機
君はだれだい?
こんにちは、僕は布団用掃除機さ。
今日からここで暮らすことになったんだ。
宜しくね。
宜しく頼むよ。
よろしくね。
君たちはここの暮らしは長いのかい?
俺はもう5年になるかな。
わたしは2年目よ。
ほお。長く使ってくれる人の家で良かったよ。長い付き合いになりそうだ。
あら、早速出番みたいよ。
行ってらっしゃい。
あら、私もかしら。
ごめんなさいね。少し出かけてきます。
ああ、二人とも気を付けてな。
あら すごい!
あなたったら光るのね!
しかもフィルターが見えるから、みるみるゴミが溜まるのが分かるわ!
へへ。凄いだろ?
人は1日の内、3分の1は寝てるんだぜ。
その寝床を綺麗にするのがオイラの仕事さ!
どうして男って少し褒めると、こうなのかしら?
ん?何か言ったかい?
いいえ?何でもないわ。とにかく凄いのだけは伝わったわ。
ご主人様も満足げね。
あ、布団だけで飽きたのかしら。今日は私の出番は無しみたい…。
おかえり!初仕事どうだった!
ああ!バッチリさ!
わたしは出番なしだったわ。テレビの裏とかホコリ凄かったのに……。
それよりこの人凄いのよ!
ピカピカ光るのよ!
ほほぉ!それは凄い!!
1日の3分の1光ってるんだっけ?
おいおい、姉さん!
はは、良い感じに砕けてきたね。
へへ、兄さんも宜しく頼みます。
ああ、適材適所で頑張ろう!