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第416話 肉フェスを成功させよう

今年もやります! 秋の夜長は「まさスラ」で! 

・・・え? シルバーウィークは先週、先々週で前後に買いもあったのにもう終わってる!?

というか、3か月も更新停めてるってどういうことだと!?

あ、いけません、モノを投げないでください、キケンです。


とりあえず短めですが、本編をどうぞ。

後日あとがきか何かでコメントを入れさせていただきます。


「ウマッ! ウマッ! ウマ~~~~!!」


ノーワロディが邪竜シュバルツィングスターの浄化した肉を頬張っては咀嚼しながらウマイを繰り返す。どこの炎柱な人だよ、おまいは。


横では加藤君・・・いやさアビィ卿もウマイを連発している。

その後ろでメイド姿のユーエさんが無表情で肉を黙々と食べているのがなんかコワイ。


「ヤーベ卿! このウマさは何なのだ!?」

「アニキ! 信じられないほどウマいッス!」

「いやはや、ヤーベ君の知識には驚かされるのぅ」


バルバロイ王国のワーレンハイド国王、ドラゴニア王国のバーゼル国王、ラードスリブ王国のロイド国王ら国のトップがゾロゾロと集まって邪竜の肉を喰らっている。


「ここにミサイル落ちたらこの大陸の半分が大混乱だな・・・」


「いや、急になんて恐ろしく物騒な事呟いてるだよ・・・」


見ればいつの間にか隣にゲルドンがやって来ていた。


「それでどうするだよ? 滅茶苦茶並び始めてるだが?」


見ればウマイウマイを連発する声が聞こえたのか、かなり多くの人々がこの場所に向かっており、並び始めていた。


「これは人を分散させないとまずいな。担当者にガイドツアーみたいに案内してもらうか」


俺はそう言って王国の肉祭り担当に各国の参加者を国別に分けて別々のブースに案内するよう指示を出す。


「せっかくだから、各国の肉料理をいろんな人に食べてもらいたいからね」

「いろいろ考えてるだな、ヤーベは」

「そうでもないけど」


俺の言葉にゲルドンが感心する。

やっぱ平和な方がいいじゃない。

国同士でいがみ合うより、協力し合う方が幸せになれるような気がするんだよね。


「フハハハハッ! ヤーベよ! 貴様はすでに死んでいるッ!!」


見れば、創生の七英雄の一人、カシムが再び俺に突っかかって来た。

・・・なぜに上半身裸で胸に七つの穴が開いている?

脇にマンガの束を抱えているところを見ると、明らかにまた悪影響を受けているようだけど。


「ホホホッ! カシムは一子相伝の秘拳を身に着けましてよ。もう貴方に勝ち目はないわね!」


「いや、なんで読んだだけでマスターしてんのよ」


こちらも創生の七英雄の一人、エトナが扇子で口を隠しながら高笑いしている。キャラブレねぇな。


「この聖典は素晴らしい! まさか人間にこんな弱点となる秘孔が隠されていようとはな!」


「いや、人間指で突いたからって爆発しないから」


「フハハッ! 我は引かぬ!媚びぬ!省みぬ!」


「やかましいわっ!」


コイツ、胸に自分の指で七つの穴をあけてやがる。

でも、女神からもらったフレッシュゴーレム的な肉体だから、自分の指で穿っても穴が開くだけで血が出ないようだ。


「おーい、ヤーベ~~~!」


とりあえずカシムとエトナを追い返すと、イリーナが手を振りながら走って来る・・・いや、違うな。手を振っているのではなく、何か持っている・・・聖典か。


「ヤーベ! もしヤーベに何かあっても、私の心臓でヤーベを救ってやるからな!」


何か感動して号泣しながらイリーナが叫んでいる。

いや、オレに心臓無いし・・・スライムだから。

後、オレに心臓くれるとイリーナが死んじゃうから。


「カ〇リが・・・カ〇リが・・・」


イリーナが号泣しながら持っている聖典(マンガ)に目をやると、『天使の心臓』とタイトルが読めた。


「イリーナは北〇司先生推しなんだな」

「そんなわけないだべ」


俺のボヤキに素でゲルドンが突っ込んできた。


「ウン、アイツらブッ殺してくる」

「イヤイヤイヤ、そんな爽やかな笑顔で殺気丸出しダメだで。ちょっと待つだよ!」


フカシのナツと創生錬金術というクソチートな能力を持つ和田君をブン殴りに行こうとする俺をゲルドンが羽交い絞めにした。


やけに必死なんだけど、まさか・・・。


「・・・お前も聖典(マンガ)読みたいとか思ってない?」


「・・・何のことだか、わからんだで」


・・・うん、俺も頼もうかな、コ〇ン。



まあ、聖典(マンガ)売り出すかどうかはともかくとして、肉フェスで各国のつながりを深くして、情報を共有しながらみんなで豊かになる。

それが目標だな。このままうまくいくといいけど。




・・・そう思っていた俺だったが肉フェス終了後、数日してオレに飛び込んできた情報は、東の雄、トランジール王国がグランスィード帝国に宣戦布告もなく電光石火の侵略戦争を仕掛けたという一報だった。


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