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第411話 配下の進化に驚愕しよう


チュースケに名前を付けてからしばらく。


「・・・アイツ、俺の力になりたいとか言ってたけど、あれから姿を見せないなぁ」


俺は書斎で仕事をしながらふとチュースケの事を思い出した。

尤も、狼牙達の厩舎裏に様子を見に行ったわけではないからな。

あれからチュースケがどうしているかは知らないんだが。



そんな時だった。



「キャ―――――!!」


カッシーナの叫び声がローガ達の厩舎裏から響いた。


イカン! チュースケが見つかってしまったか!

掴まったら処されてしまう。急がねば!


「どうした、カッシーナ! 大丈夫か!」


一応奥さんであるカッシーナを心配する程でやって来る。

どうせチェースケに驚いて叫び声を上げたに決まって・・・



「カ、カワイイ!!」



ズドドドドドッ!!



俺は思わずずっこけてヘッドスライディングを決めてしまった。


「か、かわいい?」


「あ、あなた! これ見てください! こんなモフモフのかわい子ちゃんが狼牙達の厩舎裏に住み着いていたなんて!」


見ればカッシーナの両掌の上には真っ白な毛のまん丸なネズミ?っぽい生き物が乗っかっていた。


「チュ?」


「おおおっ!?」


『チュチュ――――!(大将!)』


まん丸毛玉のようなネズミが俺をボスと呼びながらカッシーナの手のひらから飛び降りて俺の元へ走って来る。


「ああ!? モフモフちゃん!?」


手のひらから白いモフモフが飛び降りてしまい、途轍もなく残念そうな声を上げるカッシーナ。どんなけ白いモフモフに心奪われてんのよ。


その白いモフモフが俺の方に走って来て飛び上がる。

俺は思わず手のひらで受け止めた。


くりくりの黒い目が俺を見つめる。


「お前・・・チュースケか?」


俺はこの白いモフモフがあの時命を助けたドブネズミのチュースケだとわかった。

ローガ達やヒヨコ隊長たちとのつながりのような、魔力回線(パス)が開かれている。


「チュチュ―――――! その通りでやす、大将!」


「お、お前・・・なんでこんなにモフモフで可愛くなったんだ!? 前はもっとこう・・・薄汚かったというか・・・」


「チュ・・・チュ~~~(それはそうですが、ボス、ヒドくないですか・・・)」


おっと、言葉がストレート過ぎて、チュースケがショックを受けてしまった。


「いや、あまりにチュースケが変わりすぎてだなぁ・・・」


「うおっ!? なんだこの集団は!」

「可愛いですわ~」

「これは一体!?」

「こ、これは魔物では!?」


見ればイリーナ、アナスタシア、フィレオンティーナにロザリーナまでもが来ていた。


「ええっ!?」


水の精霊の加護を得た奇跡の水で体を洗えるように穴を掘って、そこを隠すように小山を作ったのだが、その小山にチュースケと同じ真っ白でまん丸なモフモフネズミが大量に集まっていた。


「・・・モフモフネズミの小山だ・・・」


「ど、どういうことだ!?」


「チュチュッ! (おいらの軍団を招集いたしたでやす! 大将!)


「ぐ、軍団・・・」


「チュチュチュ!(その上で、大将に迷惑をかけないようこの姿をブラッシュアップしてまいりやした!)」


「ど、どーいうこと!?」 


愛玩形態(アイドルモード)


「な、なんと!?」


確かに、あの全身ドブネズミがまさかの真っ白のモフモフに・・・なんたる愛玩(アイドル)ぶり!


「チュチュチュ! (ですが、ただ単に愛玩(アイドル)しているだけではないですぜ!)」


「え、他にもあるの!?」


「チュチュッ!! (戦闘形態(バトルモード)!!)」


まさかのモフモフが硬いトゲトゲに!?


「チュチュチュ・・・(しかし、大将がオイラたちに望む物はきっと戦闘力ではないはずでやす・・・。そこで、オイラの家族の他にも力のある連中を仲間にしてきやした!)」


「てか、お前の家族あの小山の連中全部かよ!」


愛玩形態(アイドルモード)の連中は全員家族かよ。こいつら大所帯だな!


「チュチュッ!(あそこに控える連中でやす!)」


「チュチュッ!(隠密形態(ステルスモード)!)」


ヤベッ! あの隅にいる連中感知しにくいっ!?

だが、生物たるもの、熱源感知スキルで・・・


「チュチュチュッ!(熱源隠密形態サーマルステルスモード!)」


うおっ!? 熱源も感知しにくくなった!?


「チュチュチュ! (きゃつらは情報収集を得意とする連中です!)」


なんてこった・・・。

全然見つからないなんて、なんてヤベー連中だ!


「チュチュッ! (ほかにもあそこに!)」


え?


「チュチュッ!(闘争形態(コンバットモード)!!)」

「チュチュッ!(暗殺形態(アサシンモード)!!)」

「チュチュッ!(殺戮形態(ジェノサイドモード)!!)」


・・・なんてヤベー連中だ・・・。


どうやら俺はとんでもない配下が増えたようだ。



腰の静養しつつ、更新ガンバリますので今後とも「まさスラ」応援よろしくお願いします!


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