第391話 リーナの故郷にたどり着こう
秋のまさスラ祭りはすでに終了したのですが、なんとシルバーウィークは前半と飛び石連休の後半があったんですね! 全然知りませんでした。何せ祝日も土曜も仕事でしたし(泣)
そんな西園寺を応援よろしくお願いします(笑)
「ホレ、あそこがリーナの故郷となるルオルタ村の入口じゃ」
「ふおおっ!? リーナの故郷でしゅか!?」
「コイツ・・・ついにベラベラしゃべるようになっちまった・・・念話じゃなしに」
デスベ・・・いやさヘルベ・・・プリティベアーと一体化した、あ~、なんだっけ? シリだったかな? うん、シリがついにしゃべりだした。鬱陶しいことこの上ない。
まあ、念話でブツブツ言われているよりもマシ・・・か? いや、マシじゃないな。念話なら魔力でシャットアウトできるしな。
「おヌシ、またろくでもないことを考えておるじゃろう? わらわの名前はシルヴァリーじゃぞ! シルヴァリーじゃ! 決して間違えるでないぞ!?」
「わかったわかった、ところでシリよ。リーナの両親は現在なのか?」
「誰がシリじゃ、誰が!」
デスベアーが暴れている。
ちなみに俺はリーナを肩車しながら歩いている。
そしてリーナはデスベアーを肩車している。
そんなわけで、デスベアーが暴れているようだが、ちょっと遠い。
そして、端から見ればトーテムポールのようだ。
・・・認めよう。
ジャレドの街からしばらく。
馬車では通れない山道となり、さらに歩いて進んだ先にリーナの故郷であるルオルタの村があった。
ここまで到達するのに、幾日も山を登り続けてきた。
ユタカは毎日コ〇・コーラの創生に失敗し、ド○ペやルー○・ビアを飲み続けた。
・・・だんだん慣れてきてしまったぞ。慣れって恐ろしいな。
牧原アンリは隙あらば歌おうとし、魔獣を呼び寄せるので俺は心の中で『死の姫』と呼んでいる。
・・・それにしても、結構何日も険しい山道を歩いて登っているのに、家の奥さんたちは元気だなぁ。全然へこたれないや。
それに引き換え・・・
「ヒィヒィ、まだ着かないだか?」
「ゼハー、ゼハー」
「山道しんどいねぇ・・・」
ゲルドン、レッド、アビィ卿が根を上げている。
奥さんたちの方がタフだよ?
そしてミノ娘たちは息すら切れていない。種族特性かねぇ? タフだわ~。
そうこうしてやっとたどり着いたルオルタの村。
入口には皮鎧を着て槍を持った兵士らしき男が2人立っていた。
「ここに何用だ!」
「この村には何人たりとも立ち入ることはできぬ!」
ガシーンと槍をクロスさせ、村の入口をとうせんぼする兵士たち。
うん、これは何かしらカギを持っていないと通れないパターンだな。
特殊なアイテムとか、資格とか。どこかのイベントクリアするとか。
そうしないと、きっと何回来ても通してもらえないんだよ。ドラ〇エがそうだったからね。
「ヤーベ、どうするだで?」
ゲルドンが俺に心配そうな表情で問いかけて来る。
ククク、俺はすでにカギを手に入れているのだ!
「仕方がないのぅ、わらわが言って聞かせよう!」
そう言ってリーナの頭の上でデスベアーがジタジタしているが、お前なんぞに用はない。
タララタッタタ~ン!
「プリンセス・リーナ~」
そう言って俺は肩車していたリーナを両手でつかむと、顔の前に突き出す。
「ふおおっ!?」
「おい君たち! ルオルタの村出身の姫巫女リーナ様をお連れしたぞ~、図が高いぞ~、控えおろ~」
「な、なんだとっ!?」
「リ、リーナ様!?」
俺が顔の前に差し出すようにリーナを掲げると、槍を構えた兵士たちが驚き慌てて村の中へ走って行く。おいおい、入口警備がいなくなったけど、いいのかな?
ほどなくして、村の奥から土煙を立てて誰かが走って来た。
「リィィィィィィナァァァァァァァ!!!!!!」
「リ~ナ~」
見れば短足のひげもじゃなドワーフらしきオッサンととスレンダーなのに胸だけバインバインな超美人ダークエルフが走って来る。
「おおお!リーナ!」
「リーナちゃん!」
二人ともリーナを見て感動しているようだ?
「ふおおっ!? 誰でしゅか?」
だがリーナは首をコテンと傾ける。
知らない人なのか。てっきり知り合いかと思ったのだが。
なんせリーナの名前を絶叫しているしな。
などとのんきに構えていたら、ひげもじゃドワーフが俺の前に立ち、指を向けてきた。
「貴様ッ!! リーナを誘拐した悪党じゃな!!」
「はっ?」
「問答無用!! 悪を滅ぼしてくれるわッ! 天誅じゃあ!!」
「しぇからしかっ! でしゅ!!」
襲いかかってきたドワーフに対処しようと思ったら、俺の肩から飛び降りたリーナがドワーフに真空飛び膝蹴りを決めた。
ウン、完全に自分の物にしたようだな。
「グボアッ!?」
噴水の様に鼻血を噴いてもんどりうって倒れるひげもじゃ短足ドワーフ。
・・・ドワーフは押しなべてひげもじゃで短足だから、説明する必要もないか。
「キャア! リーナちゃん、パパに何をするの?」
バインバインの美人ダークエルフがキュルルンと効果音でもなりそうなほどキュートに驚いている。
「えっ?」
「ふおおっ!?」
俺とリーナは顔を見合わせて驚く。
「パパ?」
「・・・パパってなんでしゅか!?」
・・・リーナはパパを知らなかったようだ。
それにしても、ドワーフがパパって、どういう事だ!?
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