第372話 コスメ革命を起こしてみよう
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「そう、コスメ革命しようか」
「「コスメ革命?」」
シーナにフカシのナツが首をかしげる。
王都の屋敷にフカシのナツを呼び出した俺は、シーナも呼んで異世界女性組から意見をもらおうと化粧品の相談をすることにした。
「先日ね、王都で流行ってる塗りたくると真っ白になれる白粉の成分を調べたら、やっぱり鉛や水銀が含まれてたんだよね」
「うわっ! 何時代よ!?」
驚くシーナに俺はさもありなんとうなずく。
「正直、今爆発的に流行ってる白さが正義、みたいな感覚を健康的なすべすべもちもち肌のナチュラルメイクの方がもっといいよと教えたいのもある」
「・・・それはヤーベの趣味」
「やかましいやい」
俺はフカシのナツの指摘に全力で突っ込む。俺の趣味では・・・あるが。
大体本当に美しい女性の肌は、何もいろいろ塗りたくらなくても化粧水と保湿で十分だと思うんだよね。
「どちらにしても、有害物質入りの白粉や過度の瀉血による病的な白さよりも、健康すべすべつるつるな肌の方が魅力的だということを教えればよいのだ」
「どうやるの?」
フカシのナツが首をコテンと傾ける。
「まず、シーナにナツよ。現代日本で売られていた化粧品の主成分とかわかるか?」
俺の問いにそっと目を反らすシーナにナツ。
「うん、知ってた」
普通よほど化粧品に興味がないと成分まで勉強しないよね。
「・・・なんかムカツク」
「だから、白粉とかファンデーションとかでとりあえずは対抗しない」
むかつくむかつくと眉を顰めるナツを無視して、俺は話を進める。
「対抗しないならどうするのよ?」
「その答えは・・・これだ!」
そう言って俺はシーナのほっぺをぷにんと突っつく。
「・・・ヤーベ、イチャイチャは私が帰ってからやる」
「い、いちゃいちゃしてないよ!?」
「つまりは肌そのものの質の改善にある!」
「ど、どういうこと・・・?」
「毎日ウチの屋敷の風呂に入っているシーナはあまり実感がわかないかもしれんが、うちのミルク風呂は疲労回復、魔力回復のほか、新進代謝を高め、お肌自体もすべすべつるつるになる優れモノなのだ!」
「・・・・な、なんだと・・・」
信じられないという目でシーナを見つめるフカシのナツ。
信じられないだろうが、俺から見てもすでに二人の肌には違いが見える。
かさついてくすんでいるように見えるフカシのナツに対してシーナの肌は明るく輝いて見えるのだ。
「そこで、ミノ娘たちのお乳を清めた水で薄めたら、化粧水と乳液の効果がある化粧品ができないかなって」
「化粧水と乳液は違うものですよ・・・?」
「そこはホラ、魔法的な何かとか、異世界的な何かとか」
「何かって何!?」
「もしかしたら、ミノ娘たちのお乳の濃度によって効果が変わるかもしれん」
「なるほど・・・いろいろテストしてみる価値はありそうですね!」
「・・・お乳を顔に塗る・・・ちょっと抵抗あり・・・」
「ミノ娘たちのお乳って成分歌わないし。この世界に成分表示しなくちゃいけない法律はないし」
俺はぴゅっぴゅぴゅっぴゅ~と軽快に口笛を吹く。
「・・・ヤーベがやりたい放題」
「人聞きの悪い」
だが、俺はニヤリと悪い笑顔になっているだろう。
「問題は、被験者だなぁ」
「被験者?」
「ウチはメイドさんに至るまで、すべてウチの屋敷のお風呂を使用してもらっているから、すべからくみんなお肌つるつるすべすべできれいなんだよね」
そうなのだ、うちの奥さんズの面々はもとより、メイドさんに至るまでウチの屋敷で働く女性は美人ぞろいと評判なのだ。
その理由の一つにウチのミノ娘たちに協力してもらっているミルク風呂があると思っている。
・・・俺が美人ばかり集めているわけじゃないからな?
元々プレジャー公爵家に仕えていて、ひどい目にあっていたメイドさんたちを受け入れただけだしな。
プレジャー公爵が美人ばっか集めていただけだからな?
そのあとのメイドさん面接はセバスに任せてあるから、俺ノータッチだからね?
そんなわけで、俺は決して悪くない。
・・・それはそうと、誰に話を持っていくか。
「ほう、化粧品を試せとな?」
「そう、お肌つるつるすべすべになる魅惑の化粧品」
「・・・お主でなければ屋敷からたたき出しているところだな。胡散臭すぎて」
「ははは・・・」
俺がやってきたのは、ご近所のキルエ侯爵邸。
当主であるシルヴィア・フォン・キルエ侯爵に化粧品のお試しを持ちかけたわけだ。
実際のところ、二十歳過ぎのキルエ侯爵は『圧倒的な美貌の持ち主』ではあるが、連日の激務のせいか肌色も悪く、かさつきが目立ち、目の下にクマもできている。
これでパーティともなればあのタチの悪い白粉を塗りたくって着飾るというのだから体調は悪くなる一方ではないだろううか?
「もちろん肌に合わない可能性もあるし、最初は手の甲とかで試してほしい。聖堂教会のアンリ枢機卿にも話を通しておくから、万一違和感があったら俺でも彼女でもいいので<癒し>をかけてもらってくれ」
「それは至れり尽くせりな対応だの」
「そりゃ、元々美しい肌に何かあったらどう責任取っていいかわからんし」
「う、美しいじゃと・・・なんと甘美な・・・いやまて、何かあって責任を取ってもらうのも一つの手じゃな・・・」
頬を赤く染めて顔を振ったかと思えば、思案顔で俯くキルエ侯爵。忙しい人だな。
「我だけでなく、屋敷の女中たちにも試してもらっていいのかの?」
「もちろん! 十分な量を用意するよ」
「よし、それではお主に協力するとするかの。これは貸し一つじゃな?」
そう言って人差し指を一本立てるキルエ侯爵。
「貸し・・・ね。まあいいですけど。貸されてないといいですけどね?」
「?」
俺のニヤリとした笑みに首をかしげるキルエ侯爵だった。
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