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第335話 墜落する天空城から脱出しよう

更新にだいぶ間が開いてしまい申し訳ございません。

「PCの前に座れない病」

「PCに電源が入れられない病」

「キーボードを打つとシリがムズムズする病」

などの謎の奇病に襲われ、更新が滞りました。

頭の中に物語があるのに、なぜかPCで文字にできないんですよね・・・。

頭にセットするだけでワープロの様に文字が印刷される機械無いですかね・・・。


ですが、更新していない間も応援ポイントやブックマーク、感想など頂き、ありがとうございます。少し元気になりましたので、頑張って更新を再開していきたいと思います。

今年もやりたい、秋の夜長の「まさスラ祭り」(笑)



ビシビシビシッ!


廊下の壁に大きな亀裂が走る。


「たたた、退避ですぅ!」


兎人族のライーナが涙目で走ってくる。


「とりあえずこの城から脱出しましょう!」


カッシーナが奥さんズをまとめて来た道を戻ろうとする。


はっはっは、そんなに慌てなくとも、俺には何といっても「転移」の能力があるからね!安全に奥さんズや他のみんなを脱出させて・・・。


「あ、中庭に五百人からの兵士たち残したまんまだった」


「何忘れてんの!?」


アビィ君に思いっきり突っ込まれる。

そういやアビィ君にも転移の能力話してないわ。転移は俺の切り札中の切り札といっても過言ではない能力だからなぁ。尤も、制御室に行って奥さんズや他のみんなを呼び寄せた時には食堂にコーヒー飲みに行っていていなかったんだよな、アビィ君。だからって、急に俺の奥さんたちがいっぱい現れたんだから、何かおかしいとは思っているだろうけど。


「あの兵士たち連れて脱出するには、脱出ポッドみたいな乗り物を用意しないといかんな」


俺たちはダッシュで階段を駆け下りながらそれでもトークを続ける。


「ヤーベ、あの人数に私たちが乗る巨大な乗り物なんてあるのか?」


ひぃひぃ言いながらもダッシュでついて来るイリーナが俺に問いかける。


「なきゃ作るしかないな」


「つ、作るのか?」


「うん、だってここまで飛んできた時に乗ってきた籠だって作ったんだしね」


「それはそうだが・・・今回は乗る人数が違うぞ?」


「まあ、でかく作ればいいだけさ」


俺は楽観視しながら答えた。





天空城からダッシュで飛び出ると、兵士たちやローガ達が集まっている中庭に俺たちも集まる。もう城は大きく振動しながら屋根が崩れ始めていた。


「おお、貴殿も無事だったか! して、飛空戦艦は大破してしまったのだが、ここから脱出するすべはあるのかね?」


ドルーガと呼ばれていた将軍が声をかけてくる。

さすがに歴戦の将軍様だな。このピンチに取り乱していないだけでも大したもんだね。


「全員が乗れる大きな箱をつくるから、それに乗って脱出する」


「は、箱?」


「ベルヒアねーさん力を貸して!この天空城の土でも大丈夫かな?」


「大丈夫どころか、なんだかすごく魔力を含んだ土みたいだからより強固な箱が作れるわよ?」


俺の声掛けに即後ろに姿を現した土の精霊ベルヒアねーさん。相変わらず色っぽいです。


「よし、じゃあ早速制作だ!」


俺の掛け声で土が盛り上がり、イメージした巨大な箱に形を整えていく。

入り口を切り欠き、後で蓋をすれば完成だな。


「とりあえずこの入り口から箱に入ってくれ!すぐ脱出するぞ!」


四の五の言わさず兵士たちを押し込む。その後でローガ達。

乗り込んだ狼牙族が兵士たちをジッと見つめているため、兵士たちは正直生きた心地がしていないようだ。その後にエセ勇者のクロツンとクロスト、パツキン、アスカちゃんが乗り込む。そして次に身内、ミノ娘や奥さんズの面々に乗ってもらう。


「さあ、準備できたな、脱出するぞ!」


そう言って俺は矢部裕樹の姿から本来のスライムの姿へ戻る。

だが、巨大な箱はその側面が二メートルを超える設計にしたため、中に入っている人から俺の姿は見えない。見えていたら悲鳴が上がっていただろうな。


俺はティアドロップ型になると、そのボディを大きく膨らませて翼を出す。

そして箱の上に飛びあがると、触手を複数伸ばして箱をつかむ。


「う、うわわわわっ!なんだ!?」

「モ、モンスター!?」

「ギャ――――!」


・・・結局悲鳴が上がってしまった。まあいいか。


大きく羽ばたき、天空城ウラーノスから飛び上がる。

その時、落下する天空城の高度が下がり雲に突入した。


「ねえヤーベ!この城どこに墜落するんだろうか?」


大声を出してイリーナが問いかけてくる。


「知らんが、どこかの海じゃないかな?」


「それ、某アニメの話じゃないよね?」


俺の回答にシーナが突っ込みを入れてくる。


「いや、だいたい墜落するのは海の上って決まってる・・・」


その時、雲を突き抜け、地表が見えた。


「・・・あれ? 俺の領地?」


俺の声に驚き、イリーナがローガ達を壁に集めて端後の様によじ登り外を見る。


「まさか・・・ウィレッジヤーベ! ・・・じゃなくて神都ヴィレーベ!!」


わざわざ言い直して驚くイリーナ。

てか、いつの間に俺の領地の上まで飛んでいたんだよ!この天空城は!!


「あなた!このままでは領民の皆さんに被害が!」


カッシーナが慌てた声で俺に忠告をくれる。

せっかくカソの村を中心に発展中なんだ、ここで天空城なんか墜落したら大惨事だよ。

俺は本体からにゅいーんと一部離脱してティアドロップ型のまま翼をはためかせて天空城の方に戻っていく。籠を浮かせるために気球の様に浮力を残したままの分体の方が大きいが、活動自体に問題はない。


俺は天空城ウラーノスの土台部分の端に到着すると、手を伸ばして天空城を押すような形をとる。


「ま、まさかあの御仁、空飛ぶ城を押して移動させるつもりなのか・・・?」

「将軍、お、重いです!」

「つ、つぶれる~」


なんだか叫び声が聞こえるな。

もしかして側壁から顔を出しているドルーガ将軍の下には兵士たちがピラミッドを作って支えているのだろうか?


「ヤーベ!どうするんだ!?」

「もう地表が近いですわ!」


イリーナにフィレオンティーナまでもが側壁から顔を出している。

誰が下で支えてるんだろう?


それにしても、この天空城ウラーノスをどうするか。

実際、神都ヴィレーベの周りに海とか無いんだよね。

南にはコルーナ辺境伯が開拓し始めている平原がある。北にはドラゴニア王国との境にある山脈が。

となれば、やっぱりさらに西の魔の森に落とすしかないな。あそこなら派手に壊れても人への被害はないだろう。

そのためにはかなりのパワーで押してより遠くへ落ちるようにしなければ。


俺は天空城ウラーノスの土台を手で押す体制を取ると、体をロケットの様に変形させる。

後は爆発的エネルギーを噴射して推進力に変えればこの天空城ウラーノスを押せるはずだ。


「いくぞ!<スライム的推進力発生(スラ・ブースター)>!!」



ドウンッ!!!!!!!



爆発的エネルギーの噴射により、圧倒的な推進力が発生する。


グググググ!


勢いよく押された天空城ウラーノスは神都ヴィレーベを過ぎ、魔の森へまるで飛行機が胴体着陸をするように墜落した。


「脱出!!」


墜落直前で離れて離脱した俺が見たものは。魔の森の木々をなぎ倒して土台や城の部分が衝撃で砕け散った天空城ウラーノスの姿だった。


ちなみに次回は天空城後日談を飛ばして、リーナの成長日記「結成!解決リーナ団」をお送りします。お楽しみに!


今後とも「まさスラ」応援よろしくお願いします!

よろしければブックマークや評価よろしくお願い致します。

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ホントに現在深刻なエネルギー不足に陥っておりますので、皆様の応援チェックを頂けるととてもうれしいですv(^0^)v

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