第309話 天空城探索のメンバーを発表しよう
GW5連休中は毎日更新と言っておきながらギリですが再び間に合わず。
何とか本日再び頑張る所存・・・あ、もう1本がまさスラとは限らない・・・かも!?
ピコンピコンと一定周期でシーナのアホ毛がピカピカ叱りながらくるくる回る。
そしてピコンと一定の方向を指す・・・アホ毛が。
「むふ―――――! これでお城が探せるよ!」
ものすごいドヤ顔でシーナが薄い胸を張る。うぜえ。
「あ、お城じゃないや、私の国ね! みんなには私の家臣になる権利を・・・」
ゴチンッ!
「いった―――――い!!」
カッシーナたちの目が殺意を帯びて来たので、とりあえずゲンコツで黙らせる。
「さて、天空城ウラーノス探索へ向かうメンバーを発表する」
俺の言葉にリビングにいるみんなの表情に緊張が走る。
「まずアビィ卿、同行をお願いします」
「了解!もちろんボク専属のメイドであるユーエも連れて行くけどいいよね?」
「ああ、いいぞ。でもメイドの面倒は基本自分で見てくれよ? 後セルジア国王に書簡で天空城探索に参加する旨伝えておいてくれ。死んでも俺は責任とれないからな」
「おおう、自己責任なんだね。ユーエ頼むよ?」
「はい、お任せください」
やはり、アビィ君こと加藤公也君のチートは彼自身ではなく、彼女の存在がチートという可能性が高いな。うん。
「次、ゲルドン」
「うおぃ、おでだか!?」
俺の指名に本人が一番驚いている。そして奥さんズの彼を見る目が尋常じゃないほど集中している。
「ああ、今回の天空城ウラーノス探索だが、どうも嫌な予感がする。相手が魔物だけとは限らんし、なんなら他国の調査員が相手になる可能性だってある。対人間の戦闘力を期待しての抜擢だ」
ぶっちゃけ、同じ異世界転生組だからだけど、そうは説明できないしな。
「任せるだよ、ヤーベの矛として活躍してみせるだよ!」
立ち上がって気合を入れるゲルドン。
何せ今までゲルドンがフィーチャーされる事はほぼなかったからな。気合が入るのも当然で無理もないか。
「対人戦闘なら私もそれなりに経験ありますのに・・・」
「御屋形様の矛は我が務めますのに・・・」
フィレオンティーナとロザリーナが不満を口にする。
「吉田のオッサンと佐藤君も参加してくれ」
「おう、何ができるかわからんが協力するぞ」
「オラ、行くとこないから、矢部君の元で働くだべ」
新参の、というか、今日転移で連れてきたお客が抜擢される。
驚愕の表情を浮かべる奥さんズの面々。
「後はフカシのナツ。お前も斥候として参加だ」
「ラジャ。報酬は天空城の財宝二割で手を打つ」
「お前の給料は王国が保証している。任務中の個別収入は認められない」
「バ、バカな・・・」
絶望の表情で膝から崩れ落ちるフカシのナツ。
コイツ、本当に欲深いな。
そんなわけで、メンバーは・・・
俺(矢部裕樹)
ゲルドン(田中道春)
アビィ・フォン・スゲート伯爵(加藤公也)
+ユーエ(メイド)
吉田のオッサン(吉田泰三)
佐藤次郎
フカシのナツ(本名不明)
「俺を含めて七名だな。フカシのナツは後で本名教えろよ」
「・・・ヤーベのエッチ」
「なんでやねん」
「ちょっとアナタ! エッチな事するつもりですの!?」
いきなりぷんすか怒りだすカッシーナ。
「いや、ナツの冗談だよ。名前を聞くだけだって」
「いやっ・・・ヤーベは嫌がる私を押さえつけて無理やり名前を聞こうと・・・」
「チョットアナタ!?」
「おまーフッザけんなよっ!? お前がすぐ本名喋ればいいことだろうが!」
そう言ってフカシのナツの胸倉をつかむ。
「(/ω\)イヤン、ヤーベに犯される」
「ウチの旦那様は貴女のような薄い胸の方には興味がありません」
「ガッデム!」
カッシーナの恐るべきツッコミにぶった切られるナツ。
思わず慟哭の涙を流している。
「それであなた? 私たちから一人も選んでいないようですが?」
じろりとカッシーナが俺を睨む。
「先も言ったけど、天空城を探しているのは俺たちだけではない可能性が高い。どのような危険があるかわからんからな。天空城の調査が終わったら呼ぶよ」
俺の説明に奥さんズは全く納得しないといった表情を見せる。
「私たちの心配をして下さるのはとてもうれしいのですが、私たちもあなたの事が心配なのですよ?」
「そうだぞヤーベ。自分一人で抱え込むのはやめてくれ」
カッシーナに、イリーナ、他の奥さんも俺の心配をしてくれる。
だけど、とても嬉しいがやはり連れて行くわけにはいかない。
「今回は一人で抱えているわけじゃないよ。天空城の探索は空を飛んでいくために少数精鋭で行きたいと思っている。それに敵に他の国の諜報員が出てくるかもしれない。その場合間違いなくみんなが狙われる確率が高くなる。奥さんを捕まえて人質にすることで、俺に言うことを聞かせようとするかもしれない」
「それは・・・」
カッシーナが言い淀む。
「それに、みんなとは天空城が見つかってからゆっくりデートを兼ねて散策したいしね」
この言葉に奥さんズの面々がデレる。やった。
「さすがヤーベ。私が敵に攫われてもきっと颯爽と助けに来てくれる」
「いや、お前は速攻で見捨てる」
フカシのナツがにやにやしながら偉そうに宣うのでバッサリ切ってやった。
「バ、バカな・・・」
再び絶望の表情を浮かべ膝から崩れ落ちるフカシのナツ。
コイツのフォローはしない。俺は心に固く誓った。
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