第307話 シーナはリーナ何人分!?なんて考えないようにしよう
5連続投稿を宣言した翌日にもう更新ギリとか・・・。
それはそうと、現在総合評価4,321と何か発射しそうな勢いです。
何か発射できればいいですね・・・。
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「「ウマ――――ッ! これ、ウマ――――ッ!」」
うん、なんかデジャ・ヴだな。
俺が屋敷に戻ってくると、丁度夕食の準備が整ったところだった。
ならば、先に夕食を済ませてから今後の相談をするかということで、食堂に入って夕食を食べ始めたのだが。
「本当にうまいだよ! オーガの集落ではろくなもん食べられなかっただよ。まさかこの異世界で豚の生姜焼きが食べられるとは感激だべ!」
「ホントホント!いい味出してるわ~。シェフを呼んでちょうだい」
今日の夕飯は熟成したオーク肉を使った生姜焼きだ。
俺が食べたいと生姜に似た食材を探して完成させた一品だ。
メイドさんたちにも好評な味付けで、食欲があまりなくても食べたくなる魔法の味付けという評価を頂いた。ふふん。
やかましく食べているのは奴隷のシーナと佐藤君だ。
フォークとナイフではなく、俺が愛用する箸を出してやった。
ライスも含めた豚(と言うかオークだけど)の生姜焼き定食が目の前に現れた瞬間、爆食し始めたわけだ。
佐藤君のオーガの集落での話は正直あまり聞きたくないな。悲惨な状況しか想像できないし。後シーナは奴隷のくせに偉そうでさらにうざい。
「佐藤君、足りなければお代わり持ってこさせるよ。後シーナは食後に説教ね」
「お、お代わりいいだか!?」
「な、何で説教!?」
俺はメイドに指示をして佐藤君のお代わりを大盛りで持ってくるよう指示をだす。
「悪いだな。ありがたく食べさせてもらうだよ」
「えー、私のお代わりは?」
「奴隷にそんなもんはねぇ」
「ヒ、ヒドイ!」
「お前には奴隷がどのような存在か後でたっぷり説教な」
「顔がエロ怖い!」
「後、俺の正妻のカッシーナと名前が似ているからオシオキな」
「理不尽!」
俺とシーナが漫才のような掛け合いをしている中、吉田のオッサンが黙々と生姜焼きを食べている。
「うーむ、中々の再現度だ。ワシの醤油も使っているのか?」
「そりゃ、和食作るには吉田のオッサンから買ってる調味料が欠かせないからね」
「役立ってるなら何よりだ」
「この生姜モドキの情報いる? 店でやる?」
「お、それはありがたいな。川魚の味噌煮も生臭さを取りやすくなるしな」
俺たちが和気あいあい?としゃべっていると、奥さんズの面々とアビィ卿が食堂にやって来た。
「あなたお帰りなさい・・・あら、奴隷の貴女の夕食は外にある狼牙の厩舎に皿で用意してあるはずでは?」
「ヒドイ!」
カッシーナのジト目に恐れることなく文句を言うシーナ。
案外図太いんだよな。どんぶりのライスに生姜焼き乗っけてオンザライス状態にして掻っ込みながらヒドイって言ってるからね。
「あー、確かに御屋形様の言う通りカッシーナ殿の名前にシーナ殿の名前がかぶっていますな」
ロザリーナはさっき俺がシーナに話したオシオキ理由を聞いていたようだ。
まあ、名前は本人に責任ないんだろうけど。
「あーっ! 今日はオーク肉の生姜焼きなんだね! ボクこれ大好物だよっ!」
サリーナが勢いよく席に座る。
「いい香りだな~」
「美味しそうですね」
「お腹ペコペコですわ!」
イリーナにルシーナ、フィレオンティーナも席に着いた。
「はーい、ごはんよ~」
「いや、アナスタシアよ、我を子ども扱いするでない」
「ごはんでしゅ!ごはんでしゅ!」
アナスタシアが両手でリーナとミーティアを連れてきた。
母性本能がすごいな・・・あ、そうか、娘さんを産んでいる本物のお母さんだったな。
奥さんズのみんなとアビィ君、その後ろに金髪ビスクドールのメイドさんが給仕に・・・。
なんだかアビィ君がうらやましいけど、家のメイドさんたちも急に俺の後ろに立たなくていいから。いつも通りで大丈夫よ?
「まったく・・・大体私たちがそろう前に奴隷が食べ終わってるって、ちょっとあり得ないですわね。あなた、ちょっと甘やかしすぎでは?」
「ふおっ!? リーナはまだ食べてないでしゅよ!?」
席に座ったリーナがカッシーナの言葉に反応しキョロキョロする。
「あ、ごめんね。リーナちゃんの事じゃないよ? だってリーナちゃんは立派な奥さんズの一員だもんね!」
そう言って椅子に座るリーナを後ろからカッシーナがハグするように抱きしめる。
途端にニパッと笑顔を見せるリーナ。マジ天使。
「えっ!? そんな小さな子を奴隷にしてるの? なんて外道!」
「おう、お前いっぺん表出ろ」
いきり立つシーナに俺は睨みを効かす。
「ふおっ!? おねーしゃんもご主人しゃまの奴隷でしゅか?」
「そうなのー、仕方ないけど」
「先輩奴隷のリーナでしゅ!」
そう言って椅子から降りてペコリとお辞儀するリーナ。マジ神。
「あ、どーも・・・って、奴隷にも先輩後輩関係が・・・ああ辛い・・・」
やかましいわ。
というか、コイツも地球時代に人間関係で苦労している口か?
「おねーしゃんはご主人しゃまにいくらで買われたでしゅか? ちなみにリーナは金貨5枚で買って頂いたでしゅ!」
ドヤッと胸を張るリーナ。
リーナよ、リーナの金貨5枚はとてつもなくお買い得だったんだよ・・・。
「私? 金貨7000万枚だよ」
「ふえっ!? ・・・リーナ何人分でしゅか・・・」
そう言って両手の指を折るリーナ。
いや、リーナよ。かわいいけど、指では全然足らないぞ・・・かわいいけど。
すごく大事な事だから二度言っちゃった。
「えっ・・・この女、金貨7000万枚で落札したってこと・・・?」
いきなり剣呑な雰囲気を出すサリーナ。
錬金術に必要な希少な材料がいくら買えるんだと言わんばかりの怒りっぷりだ。
「な・・・7000万枚? 金貨? この女にそんな価値が? どういうことです?」
堅実タイプのルシーナもお怒りのようだ。
「主殿・・・そのような大金を使うのであれば、我にもっとうまい肉を食わせてくれればいいのじゃ」
<古代竜>であるミーティアも文句を言ってくる。
いや、ウチはいつも相当いい肉食べてるぞ・・・なんたって高級魔獣がわんさか出るからな。
「ふおっ!? ふおっ!? リーナが10人・・・20人・・・」
いや、リーナよ、金貨の枚数だけで言ったら、リーナ1400万人分だけどさ。
ぶっちゃけシーナなんぞよりもリーナの方が何倍も大事だな、うん。
リーナが指を何度も折りながら数えている。ついに頭から煙を噴くような勢いで目を回し始めた。
「はいはい、先にご飯を食べよう。そして、食べ終わったら全員リビングに集合ね」
パンパンと手をたたいて俺はその場の混乱を締め、食事を済ませることにした。
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