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第288話 緊急救援は人道的に全力で解決しよう

ブックマーク追加、感想、本当にありがとうございます!

大変励みになります。今後ともどうぞよろしくお願い致します。


「さて、それでは出発するか」


俺たちは夕食をいただいた後、一晩城に泊めてもらった。

だが、ゆっくりはしていられない。

何せバドル三国の兵士たちをすべて引き連れてきているからな。

いい加減国に帰国させてやらないと。


尤も各国の王には使者を出して状況説明は行っているけどな。

どの国の王も青ざめていたらしい。何せ全軍捕縛で責任とれって言われてるわけだし。

ラードスリブ王国と同じく、属国とはしないと指示が出ているから、一応同盟関係を結んで仲良くするという話にしてある。


だが、戦争で負けた方だからな、その条件は多少バルバロイ王国とガーデンバール王国寄りになるのは仕方のないことだろう。


ラードスリブ王国との詳細な詰めも、バドル三国との話し合いも、事務方にお任せだ。何せ専門家ではない俺やタルバリ伯爵が張り切ることではない、うん。

後はお任せってね。


ロイド前王・・・いや、現ラードスリブ王国国王、ロイド・テラハイド・ラードスリブ王がわざわざ見送りに来てくれた。隣にはアレーシア現王妃様もいる。そして後ろには元帥の座に就いたドルフ将軍も控えている。


「いや~本当にもう行ってしまうのだな、実にさみしい。もっとゆっくりしていってくれればいいのに」


心底残念といった感じでロイド王が肩を落とす。


「まあまあ、ヤーベ様もお忙しい身でしょうから。でもぜひまた近いうちにフィレオンティーナとシスティーナを連れて遊びに来てくださいね?」


アレーシア王妃がにこやかな顔を向けてくる。


「今度来たときはゆっくり歓待させてくれよ?」


ドルフ将軍がウインクする。ちょっと怖い。

多くのラードスリブ王国の騎士たちが、そして国民たちが見送りに来てくれている。


「さ、名残り惜しいがそろそろ出発・・・」


ローガに跨った俺が再度声をかけようとしたその時、進行方向から女性が一人飛び出てきた。


「た、助けてください! 私たちの村が・・・村が!」


ズタボロと言っていいようなくらい傷ついた女性が自分の村を救ってくれと懇願している。


「お、お金はありませんが、報酬が必要なら私を差し上げますから! どうか・・・どうか村を救ってください!」


ざわつき始める周り。

カッシーナたちも困惑している。どういうことなのか聞き出そうとドルフ将軍が一歩踏み出した。だが・・・。


「とっ! じっ! んっ! ぞっ! くぅぅぅぅぅぅ!!!!!!」


俺の口から自動的に魂の絶叫が漏れた。

いや、漏れたというより、迸った。


「あ、あなた?」

「旦那様?」

「ヤ、ヤーベどうした!?」


カッシーナ、フィレオンティーナ、イリーナが俺の絶叫を聞いて不安になったのか、俺に声をかけてくる。


だが、俺は目の前の女性に釘付けだ。


何といっても、頭の上に耳がついている。

ウサギの耳だ。白くてモフモフっぽい耳。

白銀と言っていいような白い髪。

見た目でわかるボン・キュッ・ボンなスタイル。

倒れこんでいるのでお尻の後ろについているちっちゃな丸い尻尾も見えている。


「お尻~~~フリフリ~~~ラビット!」


お尻を覗き込むように俺が奇声を上げたので女性はミニスカートを押さえて「きゃあ!」と悲鳴を上げた。


「ちょ、ちょっとあなた!失礼ですよ!」


カッシーナが俺の肩をつかむ。

だが、俺の心は兎人族の女性に釘付けだ。


「うおお~~~あり〇れのバグウサギきたーーーーー!!」


「ば、ばばばばぐ?」


「いや、残念ウサギというべきか」


「ざ、残念って、ちょっとショックです・・・それなりに見た目には自信あったんですが・・・」


うなだれる兎人族の女性。


いやいや、これは失礼!貴女はとても美人ですよ!

あり〇れのシ〇さんを彷彿とさせます!

髪が薄いブルーがかってないし、あんなお肌全開の衣装じゃないし、身長ももっと低めでこじんまりとした感じだけど、兎人族の美人少女であることに間違いなし!

俺のテンションいきなりMAX! FUUUUUU!!

だって今まで狼人族や犬人族、猫人族、熊人族なんかの獣人族の人たち居たよ? ミノ娘たちも居たよ? でも兎人族はいなかったからね!


「オーケー!お嬢さん!その報酬受け取ろう! 君の村はどうしたんだい?」


もう報酬である少女をいただく前提で話を聞いてしまう俺。


「私たちは山奥で細々と暮らしていたのですが、先日100人以上の盗賊が村を襲い、村が盗賊たちに占拠されてしまったのです」


「な、なんじゃと!?」


ロイド国王が驚く。


「OK!アイ・アイ・マム! そんな盗賊どもは秒で挽肉(ミンチ)にしてやるぜ!」


そして俺は左手を一瞬マントに隠すと、ジャコッとスライム細胞で武器を作ってマントから取り出す。


「どんな盗賊もこのスラ・ガトリングガンで即挽肉(ミンチ)さ!」


もちろんイメージはどこかのありふれた魔王様がぶっ放してたガトリングガンをイメージして作っている。スライム細胞で作るモノはイメージさえしっかりしていれば魔力(ぐるぐる)パワーでなんとかなる!


どこから取り出したんだ、そのヤバそうなモノは!? といった感じで周りの人々が目を剥く。


バサリッ!


俺がいきなり翼を出したので周りがどよめく。

そして俺は村を救ってくれとお願いに来た兎人族の少女を小脇に抱える。


「ひゃあ!」


「早速君の村に行って盗賊を即挽肉(ミンチ)にしよう!今すぐ行こう!そうしよう!」


そう言って俺は翼を羽ばたかせ、飛び立とうとする。


「<高速飛翔(フライハイ)>」


「いけません!旦那様を一人で行かせないで!」


そう言ってカッシーナが俺の腰にしがみついた。


「今のテンションがおかしいヤーベを一人にすると何が起こるかわからん!」


そう言ってイリーナも俺にしがみつく。


「わたくしもお供致しますわ!」

「私も手伝うよ~」

「ご一緒いたします!」

「皆の護衛を担当するのだ、私もいくぞ!」


フィレオンティーナ、サリーナ、ルシーナ、ロザリーナがさらに後ろに抱き着いてくる。

だが、テンションの上がった俺はそのまま大空へと飛び立つ。


「兎人族の村へレッツゴ――――!!」


ドシュウウウウ!


「うわきゃぁぁぁぁ!」

「ひえええええ」

「のぉぉぉぉ!」


誰がどんな悲鳴をあげているかわからないけど、奥さんズのみんなから悲鳴が聞こえてくる。


「あうう~、村を救ってくださいとお願いしたけど・・・なんだかこんなエッチそうな人に助けてもらって大丈夫なんでしょうか・・・不安ですぅ」


小脇に抱えられた兎人族の少女はつぶやいたが俺には聞こえなかった。


今後とも「まさスラ」応援よろしくお願いします!

ぜひともブックマークや評価よろしくお願い致します。

大変励みになります(^0^)元気も出ますp(^v^)q

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