第119話 真の朝チュン道を極めよう
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チュン、チュン、チュン――――――――
「んんっ!?」
窓から柔らかな朝の陽ざしが差し込み、俺の目元をくすぐる。
ふああっ、もう朝か・・・、いつの間にか寝てしまったようだ。
ふと見れば、俺の左腕を枕にしてイリーナがまだ眠っていた。
「・・・・・・」
ついに、卒業してしまったな・・・異世界で。
なんだろう、とっても大人になった気分だ。
なんとなく人生に余裕がもてる気がする。
・・・スライムだからスラ生か?
地球時代の社畜人生のままだったら、今でも賢者人生まっしぐらだったんだろうな・・・。
それにしても、イリーナかわいいなぁ・・・。
うっ! 昨夜の事を思い出してしまった。イカンイカン。
チュン、チュン、チュン!
それにしても朝チュンはあこがれのシチュエーションとはいえ、スズメがやたら元気だね。
そう思ってちらっと窓の外を見ると、
『36番!声が小さい!』
『チュンチュンチュン!(サー!イェッサー!)』
『97番!貴様やる気あるのか!』
『チュンチュンチュン!(サー!イェッサー!)』
『ふざけるな!もっと声を出せ!タマ落としたか!』
『『『『『チュンチュンチュン!(サー!イェッサー!)』』』』』
『248番!貴様国に叩き返してやろうか!』
『チュンチチュンチュン!(サー!ノー!サー!)』
ズドドッ!!
俺はイリーナに枕にされている左手を残したままベッドから転げ落ちた。
左手を触手の様に伸ばし、イリーナを起こさない様に窓際まで移動する。
見れば、近くの木の枝にスズメが10羽以上並んでいる。
その後ろからヒヨコ隊長他ヒヨコ十将軍たちがスズメを罵って鳴かせていた。
どのスズメも泣きながら鳴いている。ややこしいな!
「お前ら何してんの!?」
『はっ! 以前ボスがおっしゃられておりました「幸せな朝チュン」をと・・・』
『今がまさに幸せな時であります、ボス!』
『ボスが初めて奥方と結ばれた朝こそ絶好の朝チュンチャンス!』
ヒヨコ隊長とレオパルド、クルセーダーがドヤ顔で説明してくる。
いや、そーですけどね!
タイミングはパーフェクトですけどね!
強制的にスズメ鳴かせて(泣かせて?)いるのはどうかと思うんですけどね!
しかもなぜハー〇マン軍曹式!?
しかし、ヒヨコがスズメを罵倒しているシーン・・・シュールすぎるだろ。
てか、野良スズメ調教してるの?
『ボス、朝チュンの他、王都の情報収集でもこいつらは役立ちそうです。尤もこいつらはすべて平等に価値がないですが』
『お前染まり過ぎ!染まり過ぎだから!ドコ情報だよ!その教育方法!』
『はっ!ヒヨコの里に伝わる究極の短期集中型教育システムであります!』
『いつだ!いつこの異世界に来やがった!軍隊かぶれ野郎が!それでヒヨコ隊長はもともと軍人っぽかったのかコンチクショー!』
『すでにスズメたちは一定のレベルまで鍛え上げております!今後他の奥方様たちとの幸せな朝を迎えても万全な朝チュンをお約束いたします!』
そんなお約束お願いしてませんけどね!
『それにしても番号多くね!?』
『これでも厳選したスズメたちがこのボスを起こすと言う大役を担うことが出来るのであります!』
『具体的には1000羽以上のスズメから選りすぐりの部隊を編成しております!』
『多いな!』
俺はヒヨコ軍団の下で馬車馬のように働かされるスズメたちの魂の叫び声が聞こえた様な気がした。
「んんっ!?」
イリーナがもぞもぞと動く。目を覚ましたか。
ペタペタと俺の左手を触ったのちに、胴体の方へ手を伸ばす。
「はにゃ?ヤーベの体が無いぞ?」
ムニュムニュと目を擦りながら上半身を起こすイリーナ。
シーツがはだけると、一糸纏わぬ姿で寝ていたイリーナの上半身が露わになる。
「んんっ・・・ヤーベ、左手が凄く伸びてるぞ?」
イリーナが腕枕として寝ていた左手を残したまま窓際に移動したので、左手がビローンと伸びている。
「イリーナ、寒くないか?」
「んっ・・・大丈夫だ」
そう言いながら裸体にシーツだけを纏い、窓際まで俺の左手を持って歩いて来た。
俺は左手を通常の長さまで戻す。
「随分とスズメたちが鳴いているのだな?」
「うん・・・俺の元居た世界の幸せなシチュエーションでね、好きな人と初めて結ばれた朝に、朝日と共にスズメの鳴き声で起きると、自分の横に好きな人が幸せそうに寝ているっていうね・・・」
そんな説明をすると顔を真っ赤にするイリーナ。
「そ、それは、好きな人が私で、ヤーベが朝スズメの鳴き声で起きたら私が横で寝ているのを見て、幸せだと・・・」
「まあ、そういう事だね・・・」
まじまじと説明されると恥ずかしいけれども!
イリーナはゆっくりと俺にもたれ掛かって、手を腰に回して抱きついてくる。
「私もとっても幸せだぞ、ヤーベ・・・」
ほんのりと頬を染めて、上目遣いで見上げてくる。
「俺も、とても幸せだよ」
イリーナの肩を抱きしめて、朝の柔らかな光に身を晒す。
こんな朝なら、毎日巡って来てもいいか。そう思えた。
・・・いかん、フルチンのままだった。
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