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Test2

作者: ハル

 キャベツの害虫駆除がいちゅうくじょには天敵のカビが有効という。都農業試験場(立川市富士見町)はこのほど、キャベツを食べてしまうガなどの幼虫を天敵であるカビを使って駆除する実験に成功した。この生態系の仕組みを利用した防除法が関係者の注目を集めている。課題は残っているが、化学合成農薬を使わずに害虫を駆除できるとあって、有機農法の普及に一役買いそう。同試験場は現在、農薬メーカー実用化に向けて研究を進めている。


挿絵(By みてみん)


 都農業試験場(とのうぎょうしけんじょう)では平成元年、化学合成農薬使わないキャベツ栽培の実験をスタートさせた。コナガの幼虫(体長約1センチ)ヨトウガの幼虫(同約5センチ)、モンシロチョウの幼虫(同約5センチ)の害が抑えられれば、化学農薬なしでも商品になることがわかった。

次に、こうした害虫を飼育して死因を研究。センチュウやカビ(糸状菌)などによる病死要因のうち、ボーベリア・バッシアーナとノムラエア・リリーという2種類のカビが培養しやすく、害虫駆除に効果があることを突き止めた。

 これらのカビに感染すると、コナガは1週間ほど、ヨトウガは20日間ほどで死んでしまう。同試験場では自然に病死した害虫からカビ採取して培養。昨年4月上旬にキャベツを植え、収穫期まで調査した。

その結果、収穫直前のキャベツに際立った効果がみられた。コナガは無散布のキャベツには1株平均で約25匹もいたが、ボーベリアを散布したものは平均約2匹に抑えられた。

またヨトウガ無散布キャベツから3匹みつかったが、ノムラエアを散布したものは平均1匹以下に抑えられた。ただし、いずれもモンシロチョウには効果はなかった。

 そこで今年、モンシロチョウ対策としてカビ以外の“生物兵器”も導入して実験。農水省が「有機農産物等特別表示ガイドライン」で、有機農法として認めている「BT剤」(バクテリアが作り出す成分を利用)をカビと併用した。6月下旬には、まだ十分と言えないものの著しい効果が確認されている。

同試験場にはこの成果を聞きつけた江戸川区のコマツナ農家や、静岡県の有機農家、秋田県などから問い合わせが相次いでいる。現在、静岡県の農薬メーカーと製品化に向けて検討を進めている。都内ではキャベツはコマツナやウドなどとともに有力な農産物として栽培されている。練馬区や保谷市が主な産地だ。

研究員の一人は「有機農法に微生物を使おうと思い着手しました。化学農薬なら一度に害虫を殺せるが、微生物との組み合わせを研究して課題をクリアしたい」と意気込んでいた。


新ジャガ、新キャベツ、新タマネギ、新ニンジン。すべて“新もの”は、光を通すほどのみずみずしさ。この質感を生かして、キャベツの蒸らし煮、ニンジンの千切りサラダ、丸ごとタマネギのスープ煮、そして小粒ジャガイモの丸揚げなど、この季節独特の料理ができます。

初めの3点は、みずみずしさそののに頼った料理。4番目の小粒ジャガイモはいわゆるくずジャガイモ。水っぽく、とりえのない質を逆手に取り、丸揚げすることで水分を蒸発させ、皮はぷっちりで、中はほっくり仕上げます。ほんのり塩味にコショウの香りを添えます。牛のえさにするよりほかにないものを、小粒ジャガイモならばこその食べ物に昇格させた料理です。

今でこそ小粒ジャガイモは、れっきとした商品ですが、昔は八百屋の邪魔ものなどといわれたものでした。これを煮たり、蒸したり。けれど、面白みの不足はぬぐえなかったのでしょう。揚げればどうなるか?皮は油の侵入を防ぎ、油のうまみがイモの味を補うかと考えていたのかもしれません。

私が気づいたときは、中華鍋に7分目ぐらいのジャガイモ。中華鍋で何をするのかな、と思ったのを覚えています。子供が「煮ている」と見たことは当たっていました。母は3センチくらいの大きさのジャガイモを揚げる感覚で扱えば、火が通らぬうちに焦げると考えて、まず中火ほどで煮る扱いをしました。中に火が通れば油の温度は上がり、自然に「揚げるもの」に仕上がると計算したようです。後に私の問いに「油で煮るつもり」と答えましたから、ふたも使うことになっていたのでしょう。

本来、揚げものにふたをするなど論外のはずです。ですが、ふたをすることで、実に早く火が通るのです。母は料理を習ったことのない人でしたが、それゆえに自分の体験を分析、整理し、仕事の改良の手がかりにしていったと思います。

私たちがこの丸揚げになじんだころ、世の中に「大学イモ」という新顔が現れ、人気沸騰しました。母は「先を越された」と思ったのか、日をあけず、「はいこれスイタ(スイート)ポテト!」とおやつに出してくれました。それは大学イモとは異なり、丸揚げしたサツマイモを輪切りにし、切り口に砂糖をふり、角切りバターがのっているものでした。つまりサツマイモも丸揚げができるということです。

新ジャガイモの丸揚げはパルメザンチーズを振りかけると、なお上等、ビールにぴったりです。


親子でファミコンの争奪戦と聞けば、ゲームばかりやっている息子から、ファミコンを取り上げて、なんとか勉強させようという教育パパ・ママの姿を連想されるでしょう。ところが最近の事情はいささか違ってきています。パパやママのほうも、ファミコンを使いたいと、文字どおりの争奪戦が始まっているというのです。

だからといって、ファミコンにアダルトゲーム・ブームか、なんて早合点してはいけません。実は、ファミコンが通信技能をもったことで、家庭におけるニューメディア機器として、注目され始めているのがその原因なのです。今回、紹介する証券会社のホーム・トレード・サービスは、さしずめそのトップバッターです。

パパやママがファミコンを使ってホーム財テクに取り組もうというわけです。われわれのライフスタイルが、大きく変化するとともに、家庭生活の中でも、情報を的確に獲得し、活用する必要はますます増えています。たとえば、家庭における資産運用ひとつとっても、一方で経済の動きは不確実性を高め激しく変化し、他方で金融自由化の進展によって、家庭における資産運用の幅も、急速に広がっています。こうした中でせっかくの資産を適切に管理しようとすれば、それはとり直さず、情報の的確なかんりと活用からということになるわけです。そうしたとき家庭で簡単に利用できる、通信機能をもった情報機器は大いに役立つでしょう。

また、高齢化社会こうれいかしゃかいがすすめば、最近の情報の収集から、株式の売買やショッピングまで、在宅で、居ながらにしてできるメリットは多大です。だからといって、家庭用情報機器は、単に在宅者のための機器というだけではありません。家庭におけるニューメディア機器は、むしろ従来以上にアクティブな活動をするための、知的生活援助ツールと考えたほうがいいででしょう。



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