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甘辛花紬

作者:花紬
東洋人が原因不明に激減した22世紀後半。
中でも東洋の島国――日本人の人口の激減は目を見張るものがあった。
原因不明の人口激減。終末論を騒ぎ立てられることも少なくない。調査に明け暮れた22世紀だったが全く成果はなく、23世紀という新時代に向けて、まとまりのない政府が漸くまとまって日本に出した結論は『退化』であった。


「たかが2人、しかも1人は浮浪者だ。何を騒ぐ必要があるのやら」
大馬鹿者として名前だけ有名人になってしまった国守(くにもり)壱斗(いっと)は職にも就かず、転がり込んだ紬唄(つむぎうた)という甘味処で団子を貪り、瓦版を眺めてそうぼやいた。
紬唄は津賀家で切り盛りをしており、今のところ従業員は夫婦と2番目の娘のみ。
壱斗は従業員でもなんでもなく本当に転がり込んだだけだ。いや、一応名目上は用心棒だ。
毎日三食、客が残した団子やら商品に出せなくなった甘味をひたすら食べ、店の表で胡坐をかくだけ。
それは世に言う残飯処理だ。決して用心棒ではない。客たちは毎度毎度そう思いながら津賀家の大黒柱が丹精込めすぎて失敗したぜんざいを食べる壱斗を見守るのだ。

東洋人が原因不明に激減した22世紀後半。
中でも東洋の島国――日本人の人口の激減は目を見張るものがあった。
原因不明の人口激減。終末論を騒ぎ立てられることも少なくない。調査に明け暮れた22世紀だったが全く成果はなく、23世紀という新時代に向けて、まとまりのない政府が漸くまとまって日本に出した結論は『退化』であった。

便利すぎる位、進化した世界。退化を命じられた日本は江戸時代までの退化を行い、江戸国と呼ばれるようになった。
王政の江戸国。

五代目の王の犬になることを拒否した大馬鹿者は今日も居候先の甘味処で残飯処理をするのだ。

大馬鹿者がだんだん合法ロリの犬になっていく話です(大体あってる)
opening
2015/05/14 11:56
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