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colors  作者: 森坂 輝
仲間
8/12

仲間-3

「…解決した。」


光が俺を怖がらなくなったので一先ず解決と言えるだろう。


それにしても…意外だったな。


まさか皆が俺なんかにビビるとは…。


まぁ、偶然だろ。


「おう。お帰り。割と早かったな。さて…話したい事は山ほどあるが…まずはこれだけ言っておこう。」


「………私達の目的は色を消した集団の殲滅だ。…異論はあるか?」


ある訳ない。


やっと自分の居場所と存在価値を見出だせたんだ。


このチャンスをフイにする訳にはいかない。


「…よし。異論はないな。まぁ、その集団の居場所分かんないだけどな。」


「…どうしようもないな。この状況もあんたもな。」


「仕方ないだろ!私だって万能ではないんだ。」


ひ、開き直りやがった。


「…………………それは今はどうでもいい。…まずは能力について説明するべき。」


「おぉ、そうだったな。まずは属性についてな。


樹の属性は『森』。

紅は『火焔』。

光は『雷』

私は『重力』

そして水希は『水』と『氷』だ。


因みにこの属性は色に関係する。

何故私が『重力』かというと、単純に重力の色が黒だからだ。私達の目には見えないが、黒らしい。」


なんかよく分からないけど、重力って凄いな…。


確かにイメージとしては黒に近いとは思う。


「…何で俺だけ2つ?水色だからか?」


水と氷…。なんかチートじゃないか?


「…水色は原色じゃないんだよ。青と白を混ぜたものだ。だから2つ。青は『水』、白は『氷』だからな。」


氷って…イメージでは水色っぽいが白なんだよな。


なんか納得した。


「問題はこっからだ。勿論色を奪った集団は色を持っているから能力が使える。これに対抗する力を身につけないといけない訳だ。私と樹と光は2年程前からこの力に気付いていたから、ある程度使いこなせるが…紅と水希は…能力が暴走しかねん。さっきみたいにな。」


「…た、確かに。」←暴走した張本人


「…じゃ、特訓だな!」


「そういう事だ。幸いあっちにも私達の事を知られていない…はず。」


一々説得力ないな、この人。


水と氷か…。俺に使いこなせんのかな?


今までこんなことやったことがあるはずがない。


不安が募るのは当然のことであった。


「私達が使っている力の名前は『colors』(カラーズ)という。これを操るには何が1番大事だ?樹?」


「……………『イメージ』。」


「正解。例えば…紅?さっき、お前は何も教えていないのに能力を使えたな?」


そういえばそうだ。


紅はいきなり能力が使えていたな。


「…あの時は必死で…あまり覚えてないんだ。」


「…そうか。恐らく頭の中で火焔の雨をイメージしたのだろう。基本はそれでいい。イメージすればその力の名前も分かる。あの時出来たのは偶然じゃないんだ。」


俺も意識してないのに勝手に『ブリザード』って呟いていたな。


…今思えば完全に厨二じゃないか…。


あれは仕方ない。理性がほぼ飛びかけていたし、不可抗力だろう、と自分に言い聞かせる。



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