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目指すは逆ハーエンド!  作者: 122番目
本編
4/13

俺の幼なじみは花だ

放課後、図書室の知者へ差し入れ


差し入れは相手の好みに合えば、好感度が少し上昇するお手軽アイテムです


本多君は甘い物が好きです



キャラ:主人公、本多彰平


キャラ:本多彰平、××、×××××、加奈子

「こ、この間の差し入れどうでしたの?」


以前渡された差し入れの入れ物を返した袋をまるで大切なもののように抱きしめたまま、顔を赤らめながら聞いてくる幼なじみ


別に大したものなんか入ってないのに


「美味かったよ、抹茶味のクッキー」

うん、美味だった

個人的にチョコ味が好きだが


「ほ、本当ですの?良かった…」


ふんわりと本当に嬉しそうに笑う


…まぁ、今の光景、美形どもが見たら歯ぎしりしそうで恐ろしいが


パウンドケーキを渡され、その場で食べて欲しそうな顔をされたが、無視


絵崎君の絵画モデルの約束をしているからと立ち去った幼なじみを見送ってため息をついた


「甘いの好きだから嬉しいけどさ…」


今回のパウンドケーキ、ココア味でお口に合えば…


家で珈琲と楽しもうと、紙袋をカウンターから床に下ろそうとしたとき、三回ノックの相談の合図の後、俺の返答を待たずにドアが勢いよく開けられた


「せーんぱい!」

「静かにしろ、図書室だ」


先輩しか居ないじゃないっすかーと文句を言いつつこちらに来るのは一学年下の空井、幼なじみに惚れている可愛い系らしい美形の一人だ


何故か幼なじみのこの騒動が二年間続くと事前に察していたので、図書委員でなく人気のない実行委員を選んだが、空井と同じく幼なじみが好きな美形ホスト教師によって図書委員に決まってしまった


権力の使い方…


「あ、これ、また差し入れすっか。先輩ばっかずるいっす」

頬を膨らませながら、紙袋を開けパウンドケーキの包みを開こうとしたので、貸出目録でカウンターを軽く叩き注意する


「ここは図書室、飲食禁止だ」


俺が差し入れを食べるなら、お相伴にあずかろうとして失敗した後輩の相談を終え、帰宅の途に就きながら思う



あいつ、あんなにTPO弁えない奴だっけ…?

基本的にあいつの周りには美形が常にいるから、放課後の図書室で差し入れ渡すしかないのはわかる

けど、図書室は基本的に飲食禁止だ

なのに毎回その場の味見を期待されるのは流石にちょっとな…

基本的に図書室に俺しか人が居ないとはいえ、あいつも本好きなら分かってるはずなんだが…


昔、移動図書館で借りた本にお茶零して怒られたことがあって、それ以来俺の方が幼なじみに注意されてたのに…


飲食禁止もそうだが、本の貸出期間を守らないのも、校則違反ぎりぎりのスカート丈も注意しても直さない


むしろ注意すると、嬉しそうに謝ってくる


いや謝るだけじゃなく直せと、俺は言いたい


あいつに惚れてる美形風紀委員長は嬉々として、注意しにいくため、風紀委員長の気を引こうと定期点検の日に限り校則違反を行う生徒が多いと今年風紀委員になった加奈子が愚痴っていた

まあ、そんな女子がたくさん居る中でも、幼なじみが登校したら真っ先に行くらしいけど


風紀委員長の気を引こうと、確実に注意される校則指定じゃないリボンに派手なヘアピン、短すぎるスカートで頑張ってる女子が多い中、校則違反ぎりぎりのあいつ見つけるのに関しては感心するが


恋の力はすごいな、うん


…女性はよく花で例えられるが、飾られた彩り豊かな花よりも、多くの美形を引き寄せる幼なじみは…


「さしずめウトリクラリアかな…?」


可愛い花咲かせるし

攻略キャラの名前、立場一部公開、でも今後出す予定なしです


空井君は数少ない後輩キャラで、中学から友情か恋愛どっちつかずの感情を主人公に持っていたため、初期好感度は元々高めに設定されてます


風紀委員長は…生徒会長が隠れSだからMとか…?…設定作ってないので今後出番があれば作ります




ウトリクラリアは学名ですが、花の鑑賞目的で栽培されることも多い植物です

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