展開
今夜も夢を見よう。彼女を独占できる瞬間だ。
「メイちゃん・・」
名前を呼ばれたメイは、重たい目蓋をゆっくりと開けた。
そこは、いつもの夢の中だ。
「あ、あんた誰なのよ!メイに恨みでもあるの?」
彼女は必死に叫ぶ。
恨み?・・そんなんじゃない!
「僕は、キミをもっと知りたいんだ!僕のことも知ってもらいたい!ねぇ、お話しよう!」
「いやよ!外してよ、この手錠!!」
「それは・・できない・・」
だって外しちゃったら・・
「夢でメイに会えなくなるんだよな?」
男の背後から、淑とミウミが現れた。
「淑さん、ミウミさん!」
部外者の登場に、男は明らかに混乱していた。
「だ、誰だ?!」
「勝手に部屋に入らせてもらったよ。田崎」
管理人を騙して、二人は男、田崎の部屋に侵入。寝入る彼の夢に入ったのだ。
「あの人たちは、夢解の人よ!メイを助けにきたんだから!」
「夢解・・・」
田崎の息が荒くなる。
「なぁ・・その手錠、お前、誰から貰ったんだ?」
淑の殺気が、田崎を襲う。ミウミも、今までにないくらい淑がキレていることを察知していた。
「これは・・」
「俺があげたんだよぉ〜」
誰?!
全員が、声がした方を見た。
白銀の長い髪、着ている服はタキシード。にっこりと微笑みながら、一人の男が暗闇から現れた。
「久しぶりだねぇ〜淑・・会えて嬉しいよぉ」
「やっぱりお前か・・烏」
この展開に、ミウミは目を丸くした。