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小択出新都 様リクエスト 前編

ふんふーん♪フフン~♪


私は只今鼻歌まじりに洗濯物を干しています。

清々しい朝にご機嫌です。気分がいいですね。


・・・おっと。そろそろ朝食を作らねば。グレンさんのために今日も張り切るぞ!


洗濯物を干し終え洗濯物を入れていた籠を持って屋敷の中へと入る。


「今日の朝食はー・・っと、グレンさん。おはようございます」


籠を洗濯所に置いて朝食を作るため調理場へと向かう間にグレンさんに遭遇しました。

今朝も何時も通り普段より少し気だるげな雰囲気が素敵ですね・・ウフフッ。

・・・・変態ではございません。多分・・きっと・・・おそらく違います。


「お・・おはよう。ユーキ」


・・・今日は何かちょっと何時もと違う様な・・・。


少し頬を染めて(優季にだけわかるぐらいに)チラリとこちらを見て少し視線をそらす

という行動をグレンは繰り返しとっていた。


「朝食すぐに作りますから」


何故グレンがその様な行動をとっているのか分らないが取りあえず優季は

朝食を作りに向かった。


(後で何が原因なのか聞くか観察してみよう・・・・)





・・・・チラッ。・・・・・チラッ。・・・チラ・・チラッ。



二人でいつもならほのぼのとなるはずの朝食の空気はグレンが繰り返す行動によって

妙な空気が漂っている。


一口朝食を口にふくむ度にグレンは咀嚼しながら優季へと視線を送ってくるのだ。

しかし送ってくるくせに何も次の動作がない。

優季も何時もとは違うグレンの行動にどうしたものか・・・と悩んでいた。


両者無言で時間が過ぎていく。



・・・・グレンさんの様子おかしいですよね。

・・私に言いたい事でもあるのでしょうか?ここは私から話しかけるべきでしょうか?

こうしていても埒があかないので話しかけてみます!


「グレンさん、私に何か言いたいことがあるのならご遠慮なくおっしゃって下さい。」


なんて言ってみましたが怒られたり、とかだったらと少々ビクビクです。


「う・・その・・今日は仕事が、休み、、だから・・あ~と・・・・

 デ・・デー・・っ・・出かけない・・か?」


「え?」


え~と、グレンさんは今日休みだなんて一言もおっしゃって無かったですよね。

今まで休みの日だった事ないですよね。

もしかして、わざわざ休みをとって、私と出かけるために?


――う・・嬉しいです!グレンさんと一緒に出かけられるなんて初めてですし。

こ・・・これってグレンさんはきっと思っていないと思いますけどデ・・デートですよね?

男性と二人で出かけるなんて初めての経験です。


前の世界では私が歩くと女性が寄ってくるので男友達に「街を歩いて逆ナンされよう!」と

誘われた事はあるのですが・・・・。


「い・・嫌なら別に・」


嬉しさの余り少々行動停止していた私を嫌がっていると感じたのか

瞳に悲しみの色をにじませながら言ってきたので急いで訂正する。




「いえ!喜んで!ご一緒させて下さい!」


グレンさんと出かける機会を逃してたまるかっ!


「!・・そうか。じゃあ昼から出かけよう」



一緒に出かけたいと返事をするとパッと表情を明るくして

いつもよりも雰囲気が輝いて見えました。

周りに花が舞っている様な幻覚も・・・。



「はい。楽しみです!」



嬉しくてニコリと笑いながら返事をします。

デート・・でーと・・でえと・・・・グレンさんとデート♪

うふふふふ・・素敵な響きですね。



「じゃあ・・昼までに準備を・・しておいてくれ」


「はい、わかりました」



こんな感じで優季とグレンの初デートの行方はいかにっ!次回に続く!





オマケ☆


ちなみにグレンの今日までの行程を語るとするなら


①まずは休日の確保


いつも他人の分の仕事まで副団長によって回されているため中々休みが取れなかったの

だが、優季と出かけるという野望のために稀に見る本気をだし、上司また副団長にお願いを

無言の圧力をかけながら行い、見事休日ゲット☆


②デートプランの作成


ノートに書き綴ったそれはグレンの引き出しの奥に入れられており

中身は不明。


③誘い方の練習


何パターンか練習していたようだが本番はやはり失敗。

優季から話しかけられて答える形になった。

自分の情けなさに少し落ち込んだが出かけられる事の方が嬉しかったらしい。


④前日から当日の朝に至るまで


優季と出かけた場合のイメージトレーニングをしていたため

嬉しすぎて興奮してしまい余り眠れなかった。

寝不足気味で朝を迎えた。



以上当日に至るまでの過程でした~☆

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