ファーストコンタクト
自室から出るという冒険に出るリューヘー。
彼を待ち受けるものとは??
リューヘーはかれこれ3年以上の間一度も自室から出ることはなかった。
家族が旅行に誘うもそれを当り前の如く拒否。
完全にニートでオタクで引きこもりのリューヘーにとって
家族の気づかいは逆にリューヘーを苦しめるだけだった。
しかし家族が旅行に出て行くという事は家にはリューヘー一人ということになる。
食事も自らで用意しなくてはならないという事だ。
という事は部屋から出て一階に降りる必要がある。
リューヘーにとってはそれだけで十分旅行だった。
家族が出ていってからどれくらいが過ぎただろうか。
リューヘーは下に降りてみることを決心して重い腰を上げた。
あまりに久しぶりに見る自室以外の部屋に戸惑いを隠せなかった。
正直自分の家がどういう構造だったのかもうろ覚えだった。
四苦八苦しつつも階段を下りて行くとそこには……
そう、そこには犬がいた。いつの間にか飼っていたらしい。
リューヘーには犬種までは分からなかったが真っ白で可愛らしい容姿だった。
ふいにリューヘーは自分がその飼い犬より立場が低いという固定観念に囚われてしまった。
その犬を撫でることすらおこがましい。そんな感じだった。
一方犬は始めて見る相手を吠えて威嚇する事もせずただジッと蔑むような目でみていた。
リューヘーはその視線に思わず目を反らした。
するとふとテーブルの上に手紙が置いてあるのを見つけた。
その驚愕の内容にリューヘーは天を仰ぎ、神を罵った。
犬の具体的な容姿はsoftbankのお父さん(北海道犬)
のちっちゃいバージョンみたいなのをイメージしていますw