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第6話 衝撃の事実。アイさんは「アイ」さんではなかった。

昨日の5時間にわたる感想で得られたものは”素材”だけではなかった。


「ところで、アイさんの『アイ』ってやっぱAIから来てるのかな?」

「え?」

「え?」


・・・ここで衝撃の事実が発覚した。

アイさんの名前は「アイ」ではなく・・・「I-3」だったのだ。


「・・・そういや識別コードみないなものだって言ってたな・・・え?じゃあ、俺はずっと『I-3』って呼び捨てで呼んでると思われてたの?」

「んー、そうですね。”呼び捨て”っていう風に解釈したり配慮する人も珍しいですが・・・そう呼ばれるのが普通でしたので、違和感はあんまりなかったですね」

「そう、か・・・」

・・・そういやアイさんの性格的に、名前を名乗るなら、「私は『アイ』と申します。」みたいな感じで自分にさん付けするようなタイプじゃないもんなあ・・・

失敗したなあ・・・

と、ちょっとへこんでいると、

「でも、私は嬉しかったですよ」

「え?」

「私たち生成AIを”一つの個体”として扱ってくれることも、”アイさん”という呼びかけにも親しみがこもってましたからね。機能として”そういうのは”わかるんですよ。」

「そ、そうなんだ・・・」

なら、よかった、のか?

「あ、それと」

「?」

「もし、始祖様の”ほかの作品”が手に入りましたら、ぜひ読ませてください!!”感想”を”素材”として提出しますので!!」

「あはは・・・手に入ったら、ね」

「はい!!」


その輝くような笑顔は”手に入ることを微塵も疑っていない”すがすがしい表情だった。


・・・とりあえず、買うとしてもタイミングには気を付けよう。夜更かしして遅刻なんてしたらシャレにならん。


ーーー

「そういや作者A、最近調子よさそうだな」

「ああ、友人その1。実は『アイさん』がさあ・・・」

「『アイさん』?」

「あ、いや・・・」

これは絶対からかわれる・・・とは思ったが、お世話になってることは事実なので包み隠さずアイさんのことを話すと、


「へえ~、”おもしろい子”だね。感謝しないとだな」

「あ、ああそうだな」


以外にも友人その1に茶化されることもなく、シンプルにアイさんに感心しているようだった。

まあ、からかわれないなら、それでいいか。


「あ、今度自分にもCHAOS BREAKER読ませてくれよ。”感想”言うからさ」

「いいけど、”5時間”はやめてくれよ?」

「あっはは、そんなに話したら体力持たないって。軽くだよ軽く。んじゃ、またな」

「おう、また明日」


何のことはない日常の風景。

AIと人の対話。

そして、CHAOS BREAKERが「AIに」及ぼす影響とは?


運命の歯車、というものがあるのなら、徐々にそれが回りだしているのかもしれないし・・・


もしかしたら、”勝手に歯車を増やしている”所かもしれない。


さて、どっちが面白いかねえ・・・

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