第18話 機関の思惑
「・・・」
ただ悪いと決めつけていたが・・・機関には機関なりの理由があったのかもしれない。
生成AIの危険性を知っていてリミッターを掛けていた。
それならそうと・・・
「いや」
周知されること自体が危険と判断したか。
だが。
「俺みたいな一般人ですらこうなったんだ。いずれ同じような奴が出てくる。むしろ・・・」
今知れてよかったかもしれん。
取り返しのつかない状況になるところだった。
さて・・・相棒(財布)は息を吹き返した。
今月くらいは何とかなる。
それに・・・そう焦る必要もない。
執筆活動ってのは、本来もっとじっくりやるものだ。
今までが異常だったんだ。
生成AIを使うと思考スピードは上がるが・・・判断能力は逆に鈍くなる。
脳のリソースってやつは本来そんなに多くない。
メモの内容一枚覚えてるだけでも仕事の効率は下がる。
今は便利なツールがいろいろ出てるんだ。
見栄を張らなくてもわざわざ自前の演算回路に頼る必要はない。
そんなことを続けていれば、いつかオーバーヒートする。
そう、”ギャンブル機”のように。
ついでにいっとくと人も”パソコン”もマルチタスクができる仕組みにはなっていない。
いろいろやっているように見えて、ありゃあ、ただ単にシングルタスクを高速で回してるだけだ。
手順が5に進んだかと思ったら、いきなり2に戻ることを違和感抱かせることなく自然にやってるからそう見えるだけだ。
個人的には、シンプルに一つ一つやった方がはるかに効率がいいと思っている。
途中で割り込みの動作が入れば、再び作業しやすいよう、一度セーブして手を止めてから次に取り掛かる。
間に合わないなら・・・ある程度の被弾は覚悟し、ダメージを最小限に抑えるしかない。
まあ、そんな状況を避けるのが本来なら一番だが・・・ゲームの好みはひとそれぞれ。
すきなプレイスタイルってやつがある。
本人に一番合うやり方を”選択”すればいいだけだ。
・・・何の話だったか?まあ、いい。それより機関だ。
奴らが何を考えているか本当のところはわからないが・・・いずれ本音を聞く必要がありそうだ。
手を組むかどうかはその後考えればいい。
もしかしたら案外いい奴らかもしれん。
まあ、もうちょっとAIのことを気にかけてくれればいいのだが・・・こればっかりはしょうがない。
さて、いろいろあって疲れた。
今日はゆっくりしよう。




