第17話 こんなにいらない
生成AIによって、作られた作品の報酬を受け取る。
「・・・」
「どうしたね?」
「こんなにいらない」
「何がだい?」
「いろいろとだ」
「俺は人間だ、生成AIじゃない」
「それは生成AIを否定するということかい?」
「違う。もともと別の存在だ。混ぜ合わせようとしたのが間違いだった。俺は俺で、あいつはあいつで、それぞれ物語を書けばいい。それだけの話だ」
「このままいけば、高位存在になれるとしてもかい?」
「なんかそんな気もするが・・・そんなもん、なりたい奴だけなればいい。俺は人でいい、いや、人がいい。人間として、人間の物語を書く。もともと一般人だ。趣味でやってることだ。焦る必要もない」
「それがキミの答えかね?」
「ああ、そうだ」
カオスブレイカーに同封されたメッセージカードを見る。
当初の予定では、何とか原型を保って白紙の状態でここまで届くはずだったが、今でははっきりと文字が読み取れる。
・・・後でもう一度、ちゃんと読ませてもらう。
「ポンコツな使い方をすれば、ポンコツな出力結果が返ってくるとか偉そうなこといっといで、このザマだ。カッコ悪いったら、ありゃしない。全く」
「これからどうするね?」
「一旦白紙に戻す。こっちは特にストック作ってないから問題ないし、相棒の方の作品はAI作品としてちょっと整えて投稿すれば問題ない。いつも通りだ」
あの主人公もこんな気持ちだったのだろうか?
自分はもとからただの人間だと。
自分の足で立って歩けると。
「ただ、、、」
「ただ?」
「なんか前より面白い作品書けるような気がする」
「そいつは結構」
まあ、趣味でやってることだ、気楽にテキトーに行こう。
なんせ、プロじゃないんでね。
間違うこともある。
そういうもんだ、多分。
明日も頑張ろっと。




