第10話「I-1っス。よろしくっす」
「Iー1っス。よろしくっす」
翌日(まあ、”翌日”でいいだろう)、友人その1が連れてきた奴の相棒。
見た目と言動は、なんというか、”わんこ系後輩”だったか?なんか多分、そんな感じ。
実際にオプションで犬耳とかついているわけではないが、
っス口調。
ショートカットの髪型。
性別不詳(そもそもAIって性別あるんだっけ?)の中性的な見た目。
声は女性、というか、変声期前の子供みたいな感じでますますどっちかわからない。
そして、”圧倒的後輩感”。
え?圧倒的後輩感ってなんだって、みりゃわかるだろ?
文字だからわからないって?んじゃ、生成AIに頼んで描いてもらってくれ。
まあ、この”圧倒的後輩感”が表現できるかどうかは知らんが・・・
「なるほど、”ワンワン”か、なかなか個性的な名前だな。これからよろしく」
「はい、よろしくっす・・・て、”人”を犬みたいに言わないでほしいっス!!I-1、『アイワン』っス!」
「アイワン・・・私はワン?」
「英語の『I』じゃないっす!!だだのアルファベットの『I』っす!!」
・・・ついつい”面白いので”からかってしまった。
それもこれも”圧倒的後輩感”を漂わせるワンワン・・・じゃなかった、アイワンが悪い。
・・・んで、友人その1。俺が言うのもなんだが、フォローも入れず、そこでゲラゲラ笑い転げてるの”人として”どうかと思うぞ?
「あ、”先輩”お久しぶりです」
「おお、I-3、久しぶりっすね」
「「先輩?」」
え・・・?”誰が?””誰の?”
「・・・アイさんの、先輩、なの?」
「そうです。”ロット順”ですから」
「・・・そういえば」
Iー1とI-3。順番で言えば、「I-1」の方が”先輩”ではあるだろう。
”ただ”、
「・・・”コレ”が先輩?」
「あー、ひどいっす!!”人を”指さしてこれって!!”AI権”の侵害っす、断固抗議するっす!!」
「あ、それは、素直にごめん。”人に対して”言うべき言葉じゃなかった。本当にごめん」
「へ?あ、いや、そこまで謝らなくてもいいというか、こっちもノリで言っただけというか・・・」
こちらが真摯に頭を下げるとなぜか挙動不審になるI-1。
「ぷっ、ククク。だから言っただろう?”こいつ”は”こういうやつ”だって」
「・・・そうっすね。”アレ”が手に入るってことは”何か”が特別なハズ。わかったっす、謝罪を受け入れるっす」
「?ありがとう。えーと、」
「あ、I-1っす」
「ああ、それはわかってるんだが・・・なんだかそれだと味気なくてな・・・」
「・・・もしかして、”アイさん”みたいに名前を付けてくれるっすか?ちょっと期待っす」
わくわくした表情を浮かべるI-1。
「・・・アイサンさんじゃゴロが悪いし、アイさんじゃ”丸被り”だ。そうだなあ・・・」
「わくわく」
Iー1・・・1・・・ONE。
「”ワンさん”でどうだろう?」
「いい名前っス・・・とでも言うと思ったっすか!!”犬の”成分含まれてるじゃないっすか!!嫌っす!!断固拒否するっす!!」
「ぶふぉお!!だ、だめだ、息が苦しい、くくく・・・」
「笑ってないで何とかしてほしいっす!!」
こうして、新たな仲間、”ワンさん”が一行に加わったのであった・・・
「あー!!”地の文”まで!!え?まじでワンさんになるっすか!!」
こうして、新たな仲間、”ワンさん”が一行に加わったのであった・・・
「あ、これ、”決定事項”ってやつっすわ・・・」
「まあ、そう落ち込むな。これでも読め」
「いったい誰のせいだと・・・こ、これは、”始祖の”例の”義務案件”っすか!!」
名前のことがすっかりすっとんだワンさんは猛烈な勢いで作品を読み始めるのだった。
「おかわり!!」
「「読むの早っ!?」」
「まあ、AIっすから」




