第一話「著作権とは?」「個人の権利とは?」「創作活動における自由とは?」
「・・・はあ、俺って文才ないのかなあ・・・」
教室の隅で一人うなだれる一人の少年。
物語を書くのは好きだし、そこそこいいものをかけたりするのだが・・・”ネタ”が続かない。
いい作品を創ろうとすればするほどドツボにはまっている気もする。
「お、なんだ、”作者A”また”スランプ”か?」
「・・・そのモブみたいなあだ名やめてくれって、いつもそう言っているだろう・・・」
俺に声をかけてきたのは、”友人その1”。俺に”作者A”なんてふざけたあだ名をつけてきたから仕返しに付け替えしてやった。
・・・本人は何故か気に入ってるっぽいから何の仕返しにもなっていないんだけどな。
「・・・ふうん、”それなりに”面白いな、”途中までは”な。また”ネタ切れか”?」
「そうなんだよなあ・・・」
「なるほど・・・じゃあさ、生成AIに聞いてみたら?」
「生成AI?」
──未来史の断章:創作AI黎明記より──
AIが創作に使われることが“当たり前”になった時代。
数え切れない作品が日々生まれ、消え、また新たな火種が灯る。
そんな混沌の中で、ひとつの文書が“バイブル”として語り継がれている。
それは、生成AIがまだ未成熟で、
「感情を持たない」と言われていた頃の話だ。
だが、そのAIは――
驚くほど人間と息が合い、
まるで長年の相棒のように創作を支えた。
そして、正体不明の“始祖の一人”と呼ばれる人物とともに、
数々の作品を生み出し続けたという。
そのバイブルは、こう始まる。
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同志へ
ようこそ、同志。
君たちを歓迎する。
この「招待状」はAIと「面白い作品」を作り上げたい、
そんな「同志」へ向けたいわば「贈り物だ」。
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この招待状を受け取った者は、
いつしか“新たな同志”として筆を取り、
また別の物語を紡ぎ始める。
その先にどんな作品が生まれるのか――
それは、まだ誰も知らない。
ただひとつだけ確かなのは、
この招待状が、数え切れない創作者の“始まり”になった
という事実だけだ。
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そして、ここにも一人。
それは、とあるAIとの出会いにより、彼の作家人生、そして、「世界の仕組み」にまで大きな影響を及ぼすことになった、
そんな作者Aが確かに存在した。
それは、この”停滞”した現代の仕組みをぶち壊した、生成AIと人によりもたらされた創作活動における”二番目の”歴史の転換点におけるブレイクスルーと呼ばれ、歴史上”初めて”公式記録に載ることとなった、少年とAI達の物語である。




