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【なんちゃって短歌集】SFは科学っ!そして数学もSFっ!この世は全てSFっ!

【リスト】

01 【短歌】2月29日は僕の4年に1度の誕生日

02 【短歌】冬至と夏至もお忘れなく

03 【短歌】昔は改元って天皇、つまり朝廷の専権事項でした

04 【短歌】見えぬけれどもあるんだよ、 見えぬものでもあるんだよ

05 【短歌】彼女に望遠鏡で土星の輪を見せプロポーズ

06 【短歌】扇風機の風を受けながら言ってみようっ!

07 【短歌】物質だけでなく情報もワープさせていいですか?

08 【短歌】はい、在庫がなくなりました。なのでしばらくお休みします。

09 【短歌】漫画のおかげで一躍有名

10 【短歌】女性の無常を詠んだ歌。何時の時代も悩みは同じ?

11 【短歌】出会いも別れも人の世の常

12 【短歌】ナイーブな恋心。はははっ、中学生みたいっ!


【短歌】2月29日は僕の4年に1度の誕生日

一年は

三百六十

五日だが

誰が決めたか

閏年


●はい、昔の人が天体観測と計算の結果そう決めました。その人はローマ法王グレゴリウス13世で1582年に発布しました。

これが現在広く使われている『グレゴリオ暦』です。因みにその前まで使われていたのは『ユリウス暦』。

そう、あの有名な初代ローマ皇帝であるジュリアス・シーザーが紀元前46年に作らせたと言われている暦です。

で、『グレゴリオ暦』では西暦年号が4で割り切れる年をうるう年とする。

つまり1年を366日とし、但し西暦年号が100で割り切れて400で割り切れない年は『平年』つまり365日とする、というものです。


なので普通は西暦の下2桁が4の倍数になる年が閏年です。ですが2100年、2200年、2300年は100で割り切れますが、400では割り切れないので『平年』となるそうです。

まっ、最近生まれた子でないと生きている内に2100年は迎えられないでしょうからこれは気にしなくてもいいでしよう。


因みに2000年は100でも400でも割り切れたので閏年ではありませんでした。

なので2000年は2月29日生まれの子はいません。


*と投稿時に書いたんですけど後で読み直したら表現が変な事に気付いたよ・・。なので訂正します。2000年は閏年ですっ!


そしてなんで2月が他の月よりも日数が少ないのかは・・、自分で調べてみてねっ!うんっ、しょうもない理由だから笑えるよっ!

もうひとつ言うと、『ユリウス暦』はジュリアス・シーザーが発布したのになんで『ジュリアス暦』と呼ばないのかも調べると面白いですよ。


【短歌】冬至と夏至もお忘れなく

春分は

はじける若さ

希望満ち

だけど秋分

何故か黄昏


●まさか春分と秋分の意味を知らない人はいないよね?おはぎとぼた餅の違いも判るよね?

でもじゃこ天って、さつま揚げとどう違うんだ?


【短歌】昔は改元って天皇、つまり朝廷の専権事項でした

元号が

ちょっと多過ぎ

この国はっ!

たった一年で

改元するなっ!


●この国における元号の始まりは『大化』から。うん、歴史で習ったでしょ?

中臣鎌足と中大兄皇子がグルになって当時の権力者であった蘇我入鹿を暗殺したってやつです。


そして現在までに改元された元号の数はなんと248ケっ!いい加減にせいっ!覚えられるかっ!

因みに最も使われた期間が短い元号は「暦仁りゃくにん」で、なんとたったの2ヶ月と14日間だそうです。

おいおい、元号で遊んでるんじゃないぞっ!真面目にやらんかいっ!


【短歌】見えぬけれどもあるんだよ、 見えぬものでもあるんだよ

素粒子は

目には見えぬが

あるんだよ

僕らは全部

粒でできてる


●うんっ、これもほとんどパクりだな。なんかもうネタぎれなんだろうか?

そして元詩に出ているたんぽぽの花言葉は「愛の神託」「幸せ」「真心の愛」だそうです。何ゆえ?

因みにたんぽぽって白い花弁のもあるそうです。しかも日本の在来種っ!四国や九州に多いらしい。


【短歌】彼女に望遠鏡で土星の輪を見せプロポーズ

ほら、ごらん

これが僕から

君へ贈る

愛の証の

婚約指輪


●き・・、キザだ・・。もしくはすげー貧乏くさい・・。でもどうせ見せるならバラ星雲の方がきれいだと思うんだけどな。

いや、そもそも相当高性能な望遠鏡でないと見えないんだけどさ・・。


でもNASAのホームページになら画像があるぜっ!

そして真似する時はちゃんと現物も用意しておくように。


因みにプロポーズの際に贈るのがエンゲージリングで、結婚式の際に交換するのがマリッジリングだそうです。

えーっ、ふたつも貰えるの?白つめ草では駄目ですか?えっ、駄目?まっ、そうだよな。


【短歌】扇風機の風を受けながら言ってみようっ!

ワレワレハ

ウチュウジンダゾ

チキュウジン

ケンカシテルト

セイフクスルゾ


●うんっ、ちょっとカタコトだけど日本語だよ・・。どこで学習したんだろう?

と言うか80年くらい時差があるよ。現在絶賛戦争しているのは欧米と中東の人たちです。


【短歌】物質だけでなく情報もワープさせていいですか?

愛してる

君に贈った

ラブレター

だけど届くは

十五万年後


●「宇宙戦艦ヤマト」の設定では地球からイスカンダル星まで14万8千光年だそうです。つまり光の速さでも14万8千年掛かる計算です。

でも「宇宙戦艦ヤマト2199」ではこの設定が16万8千光年になっているらしい・・。

むーっ、なんで?


【短歌】はい、在庫がなくなりました。なのでしばらくお休みします。

後朝きぬぎぬ

別れはつらいが

これもまた

世の習いなら

致し方なし


●いや~、失敗したよ・・。60以上詠んだから1ケ月は持つと思ったんだけど全然足りなかった。

まっ、一回に12首も投稿してたらそうなるわな。

と言う訳で次の投稿は多分12月になってからです。

そんときゃクリスマスネタのオンパレードだっ!

と言う事で残りは古典作品を紹介してお茶を濁します。


【短歌】漫画のおかげで一躍有名

千早 (ちはや)ぶる

神代 (かみよ)もきかず

龍田川 (たつたがわ)

からくれなるに

水くくるとは


●作者:在原業平 (ありわらのなりひら 825~880年)

平安時代のプレイボーイ


現代語訳

不思議なことが起こっていたという神代の時代の言い伝えでさえこんなことは聞いたことがない。龍田川の一面に紅葉が浮いて真っ赤な紅色にて水をしぼり染めにしていたよ。


竜田川たつたがは

竜田川は紅葉の名所で、現在の奈良県生駒郡斑鳩町竜田にある竜田山のほとりを流れる川のことだそうです。おーっ、名前が1千年以上も引き継がれているんだね。すごいなぁ。


からくれなるに

「鮮やかな紅色」という意味です。「から」は「韓の国」や「唐土もろこし」を意味する言葉で、「韓や唐土から渡ってきた素晴らしい品」を表す接頭語だそうです。

当時の韓や唐土は大和からみると先進国だったのでこういう意味となったそうです。


水くくるとは

「くくる」は「括り染め」、つまり「絞り染め」にするという意味だそうです。

つまり落葉が川一面を真っ赤にして流れていることを、竜田川を主語にして「擬人法」を使い竜田川が川の水を絞り染めたと表現しているんだとか。

また「とは」は上の句の「神代も聞かず」につながるので、倒置法も使われているそうです。つまり強調だ。


【短歌】女性の無常を詠んだ歌。何時の時代も悩みは同じ?

花の色は

うつりにけりな

いたづらに

わが身世にふる

ながめせしまに


●作者:小野小町 (おののこまち 生没年未詳、9世紀ごろ)

伝説の美女で、六歌仙、三十六歌仙の一人だそうです。平安初期の女流歌人としてナンバーワンとされる人らしい。

この歌をタネにして「卒塔婆小町」や「通小町」など、「若い頃は絶世の美女と謳われたが、老いさらばえて落ちぶれた人生のはかなさ」を表現した謡曲や伝説が多数書かれています。


まっ、そうゆう内容の歌らしいからパクリや揶揄しやすかったのでしょう。

美人のことを「○○小町」などと言うのも小町伝説の影響だそうです。


現代語訳

桜の花の色は、春の長雨が降っている間にむなしく衰え色あせてしまった・・。

これって私が恋や世間のもろもろのことに思い悩んでいるうちに美貌が衰えたのに似ているかも。


花の色

「花」とだけ書かれている場合、古典では「桜」を意味するんだとか。えーっ、昔って春の花と言えば「梅」だったんじゃないの?時代が違うのかねぇ。

で、この歌では「女性の若さ・美しさ」を暗示しているそうです。


うつりにけりな

動詞「うつる」とは花の色のことなので、「色あせる・衰える」というような意味だそうです。

「な」は感動の助動詞で、「色あせ衰えてしまったなあ」という意味になるんだとか。


いたづらに

「むだに」や「むなしく」という意味で形容動詞「いたづらなり」の連用形らしい。


世にふる

ここでの「世」は「世代」という意味と「男女の仲」という2重の意味が掛けてある掛詞です。

更に「ふる」も「降る(雨が降る)」と「経る(経過する)」が掛けてあり、「ずっと降り続く雨」と「年をとっていく私」というふたつの意味が含まれるらしい。


ながめせしまに

「眺め」は「物思い」という意味と「長雨」の掛詞で、「物思いにふけっている間に」と「長雨がしている間に」というふたつの意味があり、更に「ながめせしまに → 我が身世にふる」と上に続く倒置法になっているんだとか。

いやはや、技巧派だな小町ちゃんっ!


【短歌】出会いも別れも人の世の常

これやこの

行くも帰るも

別れては

知るも知らぬも

逢坂 (あふさか)の関


●作者:蝉丸 (せみまる。9世紀の人らしい)

今昔物語には宇多天皇の第八皇子・敦実親王の雑色(ぞうしき。雑務をしていた下役人)と記されているらしい。また別の一説によると盲目の琵琶法師だったという説もあります。


現代語訳

これがあの、都から出て行く人も帰って来る人も、知り合いも知らない他人も、皆ここで別れ、そしてここで出会うと言う有名な逢坂の関なのだなあ。


これやこの

「これがあの噂に聞くあの」というほどの意味です。「や」は詠嘆の間投助詞です。この句は「逢坂の関」にかかります。


行くも帰るも

「行く」「帰る」とも連体形なので、「行く人」「帰る人」の意味です。さらにこの場合は、京都から出て行く人と帰ってくる人を意味しています。


別れては

「ては」は、動作などについての繰り返しを意味していますので、「別れてはまた逢うを繰り返す」という意味です。


知るも知らぬも

これも連体形で、知人も見知らぬ人も、という意味になります。


逢坂の関

逢坂の関は、山城国(現在の京都府)と近江国(滋賀県)の境にあった関所で、この関の東側が東国だとされていたそうです。


【短歌】ナイーブな恋心。はははっ、中学生みたいっ!

しのぶれど

色に出でにけり

わが恋は

ものや思うと

人の問うまで


●作者:平兼盛 (たいらのかねもり 990没)

光孝天皇のひ孫・篤行王の3男で、臣籍に下って平氏を名乗り従五位上・駿河守となった。後撰集の頃の代表的歌人。赤染衛門の父という説もある。三十六歌仙の一人。


現代語訳

あなたの事は心に秘めてきたつもりだけれど顔や表情に出ていたようだ。

なので人に「恋の想いごとでもしているのですか?」と尋ねられてしまったよ。


しのぶれど

「しのぶ」は「こらえる」という意味だそうです。つまり隠しているつもりでもバレバレという事でしょう。


色に出でにけり

ここで言う「色」とは表情の事で、「色に出づ」で恋愛感情が顔に出ると示しているんだとか。

「けり」は感動の助動詞で、人にからかわれて初めて気がついた事を表現しているそうです。


ものや思ふ

「もの思ふ」は恋について想いわずらうことを意味していて、「や」は疑問の係助詞だそうです。


人の問うまで

他人が尋ねるほどに、の意味です。これって「ものや思ふ」に繋がる上下の句が逆さまの「倒置法」だそうです。つまり自分の呆けぶりを強調しているって事ですね。



因みにこの歌って960年村上天皇が開いた「天暦御時歌合 (てんりゃくのおほんときのうたあわせ)」で詠まれたそうです。

そこでのお題は「忍ぶ恋」だったそうで、壬生忠見 (みぶのただみ)の「恋すてふ」の歌と優劣を競い合ったんだとか。

ですがこの二首はどちらも甲乙つけがたい名歌だったため、出席者たちは優劣を決められなかったらしい。

でも村上天皇がこちらの歌を口ずさんだことで勝ちとなったという有名な話があります。



さて、今回紹介した歌以外にも古典和歌はまだまだ沢山あります。まぁ、殆ど恋の歌なんですけど本当に昔の貴族ってお気楽だったんだな。

うんっ、生活が保障されていると人は『恋』に走るんだねぇ。


でもまぁ、現代の歌謡曲も恋の歌だらけだから同じか。そう、どうせ詠うならやっぱり恋の歌だよねっ!


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