光の輪セミナーへの参加
今回は、怪しいスピリチュアルセミナーの話が出てきます。
由香も、スピリチュアルセミナーを受ける事で変わりたいと思う気持ちから、
衝突を起こしてしまいます。
次の日、寮、真由美、武史の三人は由香との約束の場所へ向かった。
彼らは由香を救うための計画を練っていた。
由香はカフェで待っていた。彼女はいつも通り明るい笑顔を浮かべていたが、寮たちの心には不安がよぎった。
「由香、話があるんだ。」寮が切り出した。
「何?どうしたの?」由香は首をかしげた。
「実は、由香が参加している『光の輪』について調べたの。リーダーが信者から多額の金銭を要求することもあるみたいなの。」真由美が真剣な表情で続けた。
由香は一瞬驚いた表情を見せたが、すぐに冷静になった。「でも、何ども本当に素晴らしい体験をしているんだよ。みんなが心配してくれるのは分かるけど、私は自分の感じる事を信じたいの。」
「由香が本当に幸せであるため、俺たちで守りたいんだ。」武史が優しく言った。
由香は少し黙った後、「そうか……みんな心配してるんだね。でも、私は自分の感じる事を信じたいよ。」と答えた。
「分かった。由香の気持ちも大切だから、今度そのセミナーに僕たちみんなも参加してみよう。」寮がそう話すと、真由美や武史も同意した。
***セミナーへの参加***
次の休日、寮たちは由香が教えてくれたセミナー会場に向かった。会場は市内の大きなホールで、入口には「光の輪」のシンボルが飾られていた。中に入ると、豪華な装飾が施された広々とした空間が広がっており、壇上には美しい花々とシンボルが配置されていた。
「なんだか、結構な人数が集まってるな……」武史は周囲を見渡しながらつぶやいた。
「うん、みんな本当にこのグループをみたいね。由香が感じた魅力も少し分かる気がするわ。」真由美も興味深そうに言った。
参加者たちは期待に満ちた表情でリーダーの登場を待ってた。席に着くと、彼らに配られた資料に目を通した。それには、今日のセッションの概要や、リーダーのプロフィール、過去の成功体験が綴られていた。
****セミナーの開始****
やがて照明が落ち、静寂が会場を包んだ。神秘的な音楽が流れ始め、舞台の後ろから一筋の光が差し込んだ。その光の中から、リーダーがゆっくりと現れた。彼はカリスマ的な雰囲気を纏い、堂々とステージに立った。
「皆さん。今日は、ようこそお越しくださいました。私は『光の輪』のリーダー、神谷です。」彼の声は深く、響き渡るようだった。「今日のセッションでは、皆さんが内なる力を解放し、真の自己を見つける手助けをしたいと思います。」
参加者たちは一斉に拍手を送り、その熱気が会場全体に広がった。寮たちもリーダーの話に耳を傾けた。
****リーダーの講話****
リーダーはスピリチュアルな教えや自己啓発に関する話を始めた。「皆さんの中には、自分の人生に疑問を感じたり、何か大きな目的を求めている人がいるかもしれません。しかし、その答えはすべて、深い心の中にあります。」
彼は参加者に問いかけ、自分の内面と向き合うよう促し「私たちは一緒に、その答えを見つける旅に出ます。」
リーダーの言葉は力強く、説得力があった。参加者たちは熱心にメモを取りながら、神谷の話に聞き入っていた。しかし、寮たちはその内容に疑問を抱き始めた。リーダーは多額のセミナーや特別なアイテムの購入を勧め、その効果を強調していた。
「これらのアイテムは、あなたの意識とエネルギーを高め、波動が高くなる事を促します。スピリチュアルな成長を加速させます。今日、この場で特別価格にて提供致しますので、ぜひご購入ください。」 と語った。
寮は心の中で不安を感じた。彼は武史と真由美に目をやり、彼らの顔にも疑念が浮かんでいるのを見た。
****リーダーとの対話****
セミナーが終わり、参加者たちが会場を後にする中、寮たちはリーダーに近づいた。寮達はリーダーの話に対して、疑問や不安を感じていた。
「すみません、少しお話しできる時間をいただけますか?」寮がリーダーに声をかけた。
リーダーは微笑みながら、「もちろんです。どうぞお話しください。」と答えました。
「実は、私たちの友人が、あなたの主催する『光の輪』に参加していて、それで少し心配しています。」真由美が率直に話を切り出した。
「お友達のことを心配するのは当然です。しかし、私たちは本当に彼らの人生を良くするものを教えます。ご安心ください。」リーダーは落ち着いた声で答えました。
「でも、金銭的な要求が多い様に思います。それが本当に必要なのか、疑問に思います。」寮が続いています。
リーダーは一瞬黙ったが、すぐに微笑んで答えた。「私たちのプログラムは、参加者が自己成長するために必要なものです。自己投資と、思って頂ければ、きっと理解してもらえるでしょう。」
寮はリーダーの言葉に違和感を感じた。彼はリーダーの目を見つめながら、「本当に、これが必要なのか……」と心の中で自問した。寮は自分の中で芽生えた疑念を確かめるために、さらなる行動を決意した。
****カフェでの議論****
セミナーが終わった後、四人は近くのカフェに立ち寄った。寮はみんなに向き合い、重い口を開いた。
「みんな、実は今日のセミナーで違和感を感じたんだ。」寮の言葉に、由香は驚きま表情を見せた。
「どういうことなの?」と香が尋ねた。
「リーダーが高額なグッズを勧めたり、参加者の心理的な弱みに付け込んでいる気がしたんだ。由香、君が持っている充実感は本物っぽい。でも、それに付け込んで金銭を要求するのはおかしいと思うんだ。」寮は真剣な表情で言った。
真由美も同意して、「私も感じたわ。リーダーの話には、なんだか矛盾がある。もっと詳しく調べるべきだと思うわ。」
武史は寮と真由美に賛同し「俺たちで真実を確かめよう。由香のためにも、徹底的に調べようぜ。」
****新たな決意****
由香は涙を浮かべながら「みんな、本当にありがとう。私、目が覚めた気がする。これからは自分の力で進んで行こうと思う。」と答えた。
武史も真由美も安心した様子で微笑んだ。
「由香、後で話したいことがあるんだ……この前の緑公園の話なんだけど。」寮は意味ありげに言った。
「うん、わかった。」由香は少し不安げな表情を見せたが、同意した。
寮は武史と真由美に先に戻ってもらうことにした。
由香と二人だけになると、寮は静かに話を始めた。「あの二人に幽霊が見えるなんて話すと、大騒ぎになってしまうかもしれないよな。」
そうなんだ。あの緑公園で見た幽霊のことが頭から離れなくて。光の輪の話に惹かれたところもあるんだ。リアルに霊の世界があることを知ってしまったからね。」と返した。
寮は深呼吸をしてから話を続けた。「もう一つ、由香に伝えたいことがあるんだ。僕の霊能力のことは秘密にしてもらっているけど、実は、もう1つ秘密があるんだ。この能力を身に付けたのは、あるサイトに登録した事がきっかけなんだ。そこで指導霊が現れて、霊世界にある高次元トレーニングセンターで訓練を受けているんだ。今日の夜、君が寝ると、僕の指導霊が由香も高次元に案内したいそうなんだけど、どうする?」
由香は一瞬驚いた顔をしたが、すぐに笑顔に戻った。
「寮君の話は私も信じるよ。これまで色々な心霊体験を共有してきたんだから。今夜、案内をお願いするよ。」
寮は微笑んで答えた。「僕も由香と一緒に高次元の世界を探求する。」
****高次元の体験****
その夜、由香はベッドに横たわり寮の指導霊が導いてくれるという高次元の世界について、期待を胸に膨らせた。静かな夜の間、由香は深い眠りに落ちていった。。。。。。
しばらくすると、由香は不思議な浮遊感に包まれた。目を開けると、周囲は鮮やかな光と柔らかなエネルギーに満ちていた。由香の傍に寮が立っていて、安心感を得られた。
「ここが高次元の世界だ。」寮が優しく言った。
「僕の指導霊が案内してくれるから、心配しなくて大丈夫。」
そう話し終えると、ショートカットの可愛らしい女の子が2人の前に現れた。
「はじめまして、寮君の指導霊シャミィです。よろしくね♪」と、18歳くらいの女の子が立っていた。
可愛いアニメキャラのヒロインのような声が由香の心に響いてくる。
由香は、初めて見た指導霊の容姿と声に驚いてしまった。 「かわいい……可愛すぎる……反則よ……」と、つぶやいた。
二人は光の中を進んでいった。そこには、透明な水晶のような建物や、虹色の光を放つ木々など、現実とは異なる美しい風景に出会った。空間には、深遠な知恵と愛のエネルギーが満ちていた。彼らは高次元の存在たちから多くのことを学んだ。
「過去の出来事や未来の可能性を見つめることができるんだ。」寮が言った。「ここでは見た事を現実の生活に生かしていこう。」
シャミィが現れ、由香に語りかけた。「由香さん、あなたは何事にも恐れないで。それは成長の一部です。真の力は、内なる平和と愛にあります。」
由香は目の前に広がるビジョンに気づいた。過去の辛い出来事が癒され、未来の希望が見えた。「私、何かが変わった気がする。」由香はつぶやいた。
寮も同意して誓った。「僕たちは一緒に成長し、困難を乗り越えていくことができるんだ。」
****新たな未来へ****
目が覚めた由香は、霊的な体験が現実のものとなったことを実感した。由香は新たな決意と共に、寮と共に未来へ向かって歩み出した。
通学途中で寮は由香と出会った。 「これからも一緒に、どんな困難も乗り越えていこう。」寮が優しく言った。 「うん、私たちならできる。」由香は力強く答えた。
二人は友情と信頼の絆を深め、新しい未来へと踏み出していった。
高次元の経験を通じて得た知恵と力をもとに、寮たちはこれからも共に歩み続けることを誓った。
学校に着くと、真由美と武史が教室の前で待っていた。
「おはよう。昨日はゆっくり休めた?」真由美が笑顔で気遣うように話しかけた。
「オッス!寮、由香。」武史が笑顔で声をかけた。
寮と由香は顔を見合わせて、微笑んだ。
「うん、とてもよく眠れたよ。みんなのおかげで、新しい視点を得られた気がする。ありがとう。」と、由香が答えた。
寮も頷いて、「僕たちで力を合わせれば、きっと乗り越えられないことはない。」と答えた。
授業が始まる前、寮は由香に近づいて小声で言った。「今度の週末、もう一度高次元の世界に行きたい。 もっと多くのことを学べるかもしれないから。」由香は目を輝かせて言っていた。
寮達の学びと成長の物語は、まだ始まったばかりだった。
今回のエピソードで苦労した所は、スピリチュアルな話を完全に悪い事。と、断言したり、理解できない事柄は、詐欺だ。と、決めつける事なく、真理に気付く形で終わります。寮はどちらかと言えば、スピリチュアルな人なので、批判する事の相違点では、それぞれ視えている物の違いと解釈しています。どちらが正解とも言えないと思う所もあります。
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***文章の改定、修正を行いました。(1回目)***