山の墓地の調査
今のオカルト研究部は、有名になり、色々な調査依頼が殺到していた。
寮たち3人も以来の調査の為に軽バンに乗り、お墓の調査に向かって行た。
寮たちの今回の調査場所は、山にある墓地だった。
墓地に行く途中に小さな公園があり、そこに軽バンを止め、拠点としてお墓の怪奇現象の調査を行うことになった。現在のオカルト研究部は、色々な所から調査依頼が殺到しており、今回の調査も数人体制で、寮、葵、沙織の3人で行うことになった。今のオカルト研究部ではね大規模な集中した調査や活動は難しくなっていた。寮は調査に備えて自家用車の装備品をさらに充実させていた。
***調査準備***
お墓に近い小さな公園に到着した寮たちは、軽バンを停めた。
3人は停めた車の周辺を清め結界を張り、次に公園一帯の浄化と結界も張った。
「よし、これで拠点の安全性をキープできた」と寮が話した。
寮の車を見て「前より内装もおしゃれになっているわ」と葵が感心した様子で言った。
「少しでもくつろげる空間にしようと思ってね」と寮は笑いながら答えた。車内には、タペストリーの他にも魔除けのお札やお守りも飾られていた。
「まるでゴーストバスターズみたいね」と沙織が呟いた。
寮はバックドア用のテントを設置した後、ルーフキャリアに乗せていたテーブルと椅子を取り出し、ノートパソコンを並べ、「これでミニオフィスとして使えるから」と説明した。葵と沙織も納得した様子で頷いた。
「ポータブル冷蔵庫に飲み物もあるから、好きに飲むといいよ。それから携帯食もこの段ボール箱に色々入っているから」と、段ボール箱を取り出して中を見せた。
「ちょっとしたピクニックに来た気分ね」と沙織は微笑みながら答えた。
「これから調査の作戦を立てよう。沙織はここで待機。僕と葵でお墓の調査を行ってみる。車や公園の周りには簡単に浄化を行って結界も貼っておこう。準備が整ったら出発する」と寮が提案した。
2人は頷き、さっそく準備を始めた。
***墓地の調査***
準備が整うと、寮と葵は墓地へ向かった。山の静寂の中、鳥の鳴き声が響き渡っていた。寮と葵は慎重に進んだ。古い墓石や朽ちた石碑が並ぶ墓地は、独特の雰囲気を醸し出していた。お墓の近くに小さな水路があり水が流れていた。
「なんだか、静まり返っている雰囲気ね」と葵が周囲を見渡しながら話しかけた。
墓地の入り口前で葵が「ここで一旦、魔除けのお香を焚きます」と言って、香炉を取り出し魔除けのお香を焚き始めた。甘い香りと煙が辺りに広がっていった。
寮はカメラと録音機器を用意し、葵はペンデュラムを使ってエネルギーの反応を調べながら進んだ。
さらに上に登った所にもお墓があり、坂道をゆっくりと進んで行った。人影もなく誰も居ないようだった。
「かなり古いお墓が建っているから、そのままになっているかもね」と葵が問いかけると、寮も頷きながら「そうかもね。段々と高齢化でお墓参りに行けなくなっている人も増えているみたいだからね」と答えた。
***不可解な現象***
さらに奥まで調査を進めるうちに、寮と葵は奇妙な現象を体験し始めた。突然、気温が下がり、風もなく静かになった。カメラには不可解な影が映り、録音機器からは奇妙な音が聞こえてきた。
「ここは確かに何かあるわね」と葵が言った。
「エネルギーの反応も強まっている。特にあの古い墓石の周りが異常だわ」とペンデュラムを見ながら報告した。
寮と葵は、何か気配を感じた。徐々に気配の数が増えているようだった。
これ以上進むのは危険と感じた寮は「今回は、ここまでにしよう。一旦沙織の所まで戻ろう」と言うと、葵も気配を感じ取り「それが良さそうね。帰りましょう」と同意した。
寮と葵は魔除けの呪文を唱え辺り一帯を清め、その場から離れた。急ぎ足でお墓の入り口まで戻り、ここで結界を張りもう一度お清めの儀式と魔除けのお香を焚いた。
辺りが清められた空気に変化した。
何かの気配が寮と葵を追って来ていたようだったが、お清めの儀式と魔除けのお香の力で、再び墓の奥に引き返して行ったようだった。
***ミニオフィスでの解析***
一度、軽バンに戻った3人は、ミニオフィスでデータを解析することにした。ノートパソコンに映し出された映像を確認しながら、沙織が言った。
「これ、明らかに普通じゃないわ。影の動きが自然じゃないし、音も人間の声っぽい」
「私たちでは、あんなに多くの霊を浄霊するには準備不足ね」と話した。
「エネルギーの強い反応地点を中心に再調査する必要もありそうだけど、今の僕たちでは難しそうだ。今回は調査を行って記録を取るところまでが目的だから」と寮が答えた。
「最近のオカルト研究部の活動は、色々な調査依頼が多くて、とても一つの場所に集中できないわね。瑞希さんと麗香さん、水野君、鈴木君も居れば、もっと調査も進むのにね」と沙織がぼやいた。
「それと陽菜も居ればこの墓地の浄化も簡単に済みそうだけどね」と寮も続け、お墓の方向を眺めながら「どちらにしても今のオカルト研究部は調査がメインの活動だからね。ひとまず、出来る範囲で行ってみよう」と答えた。
***墓地の封印***
二日後、再び墓地へ向かった3人は、浄化の準備を整えて、エネルギーが強い反応を示していた古い墓石の周りで封印の儀式を行うことに決めた。朝7時から活動を始め、お墓の入り口にエネルギーグッズを設置し、周辺のエネルギーを清めながら進んで行った。
「午前中で陰のエネルギーが強まらないうちに急ぎましょう」と葵が話した。
目的の墓石に辿り着くと、寮たちは円を描き、呪文を唱え始めた。風が強く吹き、木々がざわめく中、儀式は進んでいった。墓石に向けて、寮が霊光弾を放つと突然、墓石から青白い光が放たれ、一瞬にして周囲が明るくなった。そして、その光が徐々に収束していくと、墓石は普通の石に戻ったように見えた。
「成功...したのかな?」寮が恐る恐る墓石に近づいた。
葵がペンデュラムで確認すると、「エネルギーの乱れが収まったわ。たぶん、成功よ」
沙織のセンサーも通常の反応を示していた。周囲に集まっていた霊的な気配も消えてなくなっていた。
「まだ、何か気になる所もあるけど、これ以上奥深くまで進むことは難しいな。調査としては、ここまでが限度だ」と寮が沙織と葵に話す。
沙織と葵も寮の意見に同意し、ここまでの調査結果をまとめて帰還することになった。
***調査の成果***
その後の数週間、オカルト研究部は交代で墓地を監視し続けた。しかし、異常な現象は一切確認されなかった。どうやら、異次元の歪みは完全に封印されたようだった。
部室に集まったメンバーたちは、今回の成果を喜び合った。
「よくやったな、みんな!」海斗が満面の笑みで言った。
寮は少し物思いに耽りながら言った。「でも、まだ謎は残ってるんだ。なぜあの墓石にそんな力が?そして、他にもこういった場所が山の奥にある可能性も考えられます」
海斗が「確かに。今回の調査は、まだ始まりの段階かもしれない。だが今の状況では、ここまでが精いっぱいだ。無理は禁物だ」
沙織も同意し「そうです。でも、一つずつ解明していけば、また大きな発見につながる可能性もあると思います。今後の調査課題として記録しておきましょう」と答えた。
「次の調査依頼も来ているんだ。俺と瑞希と鈴木が次に行く所は、この住宅街の道路だ」と水野が言った。
「だったら、僕の軽バンで行こう。狭い道路でも走りやすいからね」と寮が提案した。
オカルト研究部の調査活動は、まだまだ続きそうだった。彼らの好奇心と探究心は、次なる謎へと向かっていく。そして寮の軽バンの調査活動も、これからも心強い相棒として、未知の世界への扉を開き続けることだろう。
ここ最近のストーリーは、ライトな話を増やそうかな。と思って書いています。
単に暑過ぎて、複雑な話が思いつかないだけかも知れません。夏休みモードになっています。
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