寮の車中泊調査
大学4年生の寮は、オカルト編集部でのアルバイトで貯めたお金で運転免許を取得し、念願の軽バンを購入して、友人を誘ってキャンプ場に出かける事になった。
大学4年生の寮は、オカルト編集部でのアルバイトで貯めたお金で運転免許を取得し、念願の軽バンを購入した。自由を手に入れた喜びに満ちた寮は、その喜びを友人たちと分かち合おうと考えた。
「ねえ、由香、ひかり。この週末、河川敷でキャンプをしようと思うんだ。二人も一緒に来ない?」
友人たちは喜んで同意し、3人での小さな冒険が始まった。出発の朝、寮は自慢の軽バンに荷物を積み込んだ。
「車中泊もできるし、ポータブル電源やポータブル冷蔵庫もあるんだ。ちょっとした旅行もできるよ」と寮は得意気に説明した。
由香は少し懐疑的だった。「でも、乗り心地はあまり良くないね。私はホテルに泊まりたいな」
一方、ひかりは中立的な立場を取った。「車中泊もちょっとした冒険みたいで、楽しそう」
キャンプ場に到着すると、3人は楽しい時間を過ごす。テントを張り、バーベキューの準備を行った。
「車内にポータブル電源もあるから冷蔵庫で冷やした飲み物や調理器でご飯を炊いたり料理も出来る。他にも音楽プレイヤーも使えるから、ほとんど自宅でくつろぐのと同じだ」と、寮が話した。
河川敷のキャンプ場にはシャワールームや水道、トイレなどの施設が備えられており、快適に過ごすことが出来た。夜には星空の下でおしゃべりを楽しみ、昼間は近くの川で水遊びをした。
「やっぱりキャンプって楽しいね!」由香も心から楽しんでいる様子だった。
「うん、たまにはこういう体験も良いかも」とひかりも同意した。
「この軽バンのお陰だからね」と寮が自慢した。
「乗り心地は、あまり良くなかったけれど、こういった旅行は楽しいね」と、由香が同意した。
楽しい週末が過ぎ、3人は帰路についた。しかし、彼らの楽しい会話は突然の衝撃で中断された。
***不可解な地点***
「何も無かったのにどうした?」と、寮は必死にハンドルを操作し、車を路肩に寄せた。
「大丈夫?みんな無事?」と、ひかりが心配そうに話す。
幸い、誰もケガはしていなかった。車も調べたがタイヤにも異常が見当たらなかった。不思議なことに、道路上には何の障害物も見当たらなかった。
「どうやら、大丈夫そうだけど、近くのガソリンスタンドに寄ってみよう」と、寮が提案しカーナビで目的地を探し出し設定した。
近くのガソリンスタンドで点検を受けたが、スタッフは首を傾げるばかりだった。「お客様、車の状態は完璧です。タイヤも含めて、どこにも異常はありません」この不可解な出来事に3人は困惑した。
「これって...普通じゃない」寮が不安そうに呟いた。
「もしかして、幽霊タイヤ?」由香が冗談めかして言ったが、その声には緊張が滲んでいた。
無事に帰宅した後、寮はこの経験をオカルト研究部で共有した。
海斗が「何も無い道路で何かにぶつかった衝撃を受けた?でも、何もダメージは無かった。その場所を調査をしてみよう」
今回の調査は、寮、鈴木、葵で行う事になった。寮たちは再び現場を訪れ、徹底的な調査を開始する事にした。車は近くの空き地に停め、寮が衝撃を受けた地点にカメラを設置し、観察する事になった。
葵がペンデュラムでチェックするが、特別なエネルギー反応は無かった。
「特別、何もエネルギー反応は感じられません」と葵が報告する。
鈴木も「今の所、カメラやセンサーに何の異常反応も感知できません」と、続けた。
寮も「あんなに強い衝撃を受けて何も無いのも変だ」と、呟いた。
一週間後、再び、時空のゆがみが現れた。
寮たちは、急いで現場に行き、エネルギー反応を確かめた。
葵が「今度は強いエネルギー反応を感じられます」と答え、鈴木も「カメラとセンサーの異常を感知しました」と、報告した。寮たちは急いで現場に行くと時空の歪みが生じていた。
彼らはこの異空間への入り口を封印することを決意した。夜が更けていく中、5人は緊張感漂う中で封印の儀式を執り行った。青白い光と強い風が過ぎ去った後、彼らは成功を確信した。
さらに2週間の調査で彼らは驚くべき事実を発見した。この地域では、ランダムに異空間への「歪み」が発生しているようだった。原因を探るとこの地域に別の心霊スポットがあることが判明したのだ。
「でも、大きな事件や被害の報告はないみたいね」と葵が指摘した。
「それに、みんな期末試験が近いし」と鈴木が付け加えた。
結局、オカルト研究部は新たな心霊スポットの調査については当面様子を見ることに決めた。ただし、最低限の監視は続けることにした。
「まあ、今回は大人しくしておくか。でも次の長期休暇には絶対調査に行こうぜ!」と海斗が提案し、全員が同意した。
***再調査***
期末試験が過ぎ、ようやく調査に乗り出すか?再びオカルト研究部で議論が行われた。
鈴木の報告では「ここの心霊スポットについて、特別大きな噂は無いようです」
葵の報告も「私もペンデュラムでエネルギー反応を調べましたが、大きなマイナスエネルギー反応は感じられません」との回答だった。
寮が続ける「今回の心霊スポット調査は、僕と鈴木、葵で軽バンで丘の上にある地点の調査を行います。特別、大きな影響が無ければ、数人の調査で十分です」
海斗もしばらく考えた結果「まず偵察を行って状況を確かめよう。寮の軽バンだったら岡までの道も登れそうだから数名の調査から行ってみよう」
夏休みに入り、オカルト研究部は丘の心霊スポット調査に乗り出すことにした。寮、鈴木、葵の3人が寮の軽バンに乗り込み、早朝に出発した。
丘に到着すると、予想以上に静かな雰囲気に3人は少し拍子抜けした。
「思ったより、普通の丘だね」と鈴木が呟いた。
葵がペンデュラムを取り出し、周囲のエネルギーを探った。「確かに強いエネルギーは感じるけど、特に邪悪な気配はないわ」
寮は慎重に周囲を観察しながら言った。「でも、油断は禁物だ。きちんと調査しよう」
3人は丘を細かく調査し始めた。鈴木はセンサーを設置し、葵はエネルギーの流れを追跡し、寮は全体の状況を把握する。
数時間の調査の後、寮が奇妙な岩を発見した。「ここを見て!この岩、なんか普通じゃない」
鈴木がセンサーを向けると、強い反応を示した。「すごい反応だ。これまでで一番強い」
葵もペンデュラムで確認すると、「間違いない。この岩が異次元の歪みの中心みたい」
3人は発見をオカルト研究部の他のメンバーに報告し、対策を相談した。海斗を含めた部員全員で議論した結果、この岩に対して封印の儀を行うことが最善だという結論に達した。
準備を整え、夜になってから再び丘に登った研究部のメンバーたち。月明かりの下、岩の周りに円を描き、呪文を唱え始めた。
儀式が進むにつれ、岩から奇妙な光が放たれ始めた。風が強く吹き、木々がざわめく中、部員たちは必死に集中を保った。
突然、岩から強烈な光が放たれ、一瞬にして周囲が明るくなった。そして、その光が徐々に収束していくと、岩は普通の岩に戻ったように見えた。
「成功...したのかな?」寮が恐る恐る岩に近づいた。
葵がペンデュラムで確認すると、「エネルギーの乱れが収まったわ。たぶん、成功よ」
鈴木のセンサーも通常の反応を示していた。
その後の数週間、オカルト研究部は交代で丘を監視し続けた。しかし、異常な現象は一切確認されなかった。どうやら、異次元の歪みは完全に封印されたようだった。
部室に集まったメンバーたちは、今回の成果を喜び合った。
「よくやったな、みんな!」海斗が満面の笑みで言った。
寮は少し物思いに耽りながら言った。「でも、まだ謎は残ってるんだ。なぜあの岩にそんな力が?そして、他にもこういった場所があるんじゃないだろうか」
鈴木が頷いた。「確かに。僕たちの調査は、まだ始まったばかりかもしれません」
葵も同意した。「そうね。でも、一つずつ解明していけば、きっと大きな発見につながるわ」
オカルト研究部の冒険は、まだまだ続きそうだった。彼らの好奇心と探究心は、次なる謎へと向かっていく。そして寮の軽バンは、これからも彼らの心強い相棒として、未知の世界への扉を開き続けることだろう。
オカルト研究部は、寮たちの今回の調査で軽バンを使った少人数の調査の有効性を実感し、今後も少人数の調査チームを行う事を検討した。
水野「軽バンを活用した調査も良いかもしれないね」と提案し、全員がその意見に賛同した。
オカルト研究部の新たな挑戦が、再び始まろうとしていた。
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