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スピリチュアルズ ジャーニー 寮  作者: waku


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オカルト雑誌編集部でのアルバイト

寮は、オカルト雑誌編集部からスカウトされ、アルバイトを始めていた。


 寮はオカルト雑誌の編集者としてのアルバイトを始めた。オカルト研究部での活動に熱心だった寮は、このアルバイトが自分にぴったりだと感じていた。しかし、編集部での仕事は、記事の資料を整理し、文章の校正を行う地味な作業が多かった。例えば、記事の誤字脱字を一つ一つチェックし、正確な情報が伝わるようにする作業は、思っていたよりも単調で時間がかかった。寮はその単調さに驚かされ、どこか非現実的なオカルトの世界との違いを感じた。


ある日、青山編集長が寮に声をかけた。「どうだい?編集部の仕事は?」


青山編集長は、厳しさと優しさを併せ持つベテラン編集者で、寮にとっては頼りになる存在だった。寮は少し考えてから答えた。「オカルト部での活動と基本的には似ていますが、思っていたよりも地道な作業が多いです。記事の細かい部分を確認するのが大変です。」


青山編集長は微笑んで、「基本的には地味な作業が多いが、それが一番重要な仕事の一つなんだ。情報が正確であることが、読者に信頼されるための基本だからな。」


その時、居眠りをしていた鎌田さんが目を覚まし、青山編集長の声に気づいた。「鎌田君、少し休憩を取ったらどうだ?」


鎌田さんは、30代半ばの少し疲れた表情をしていたが、その内には鋭い洞察力と情熱が宿っていた。彼は寮を誘い、二人でロビーに向かった。ロビーの自販機で買ったコーヒーを手渡しながら、鎌田さんが寮に尋ねた。


「初めての編集部の仕事の感想は?」


寮はコーヒーを受け取りながら答えた。「オカルト部での活動と似ている部分も多いですが、仕事の内容が地道すぎて驚きました。でも興味深い情報も多く刺激的な面もあります」


鎌田さんは真剣な表情で語り始めた。「オカルトハンターの使命の一つは、非日常的な世界観や真実を発信することだ。ただし、表向きは娯楽雑誌としての立場を保つ必要がある。真実を知りすぎることで危険な目に遭うこともあるからね。半分本気で半分冗談、それがオカルト雑誌のポジショニングさ。」


さらに鎌田さんは、仕事とプライベートの線引きの重要性についても語った。「記者として働いていると、つい真相を知りたくなることもある。しかし、深入りしても必ずしも解決に繋がるわけではない。以前のお寺の件もそうだったろう?」


寮は頷きながら答えた。「はい、できれば解決したいと思うことはあります。」


鎌田さんは優しく微笑んで言った。「こだわるのは良いことだが、義務感はあまり持たない方がいい。誰も求めていない義務感もあるからね。」


休憩時間が終わりに近づき、鎌田さんは立ち上がりながら言った。「そろそろ仕事に戻ろう。仕事は義務でもあるからね。」


二人は、この短い休憩で交わした会話を胸に、再び編集部へと向かった。寮の心には、オカルトの世界と現実世界のバランスを保つことの難しさと重要性が、より深く刻み込まれたのだった。


仕事を終えて報告した寮に、青山編集長は穏やかな表情で答えた。「仕事を始めたばかりだからね。まずまず合格点かな」


寮はほっとして答えた。「ありがとうございます」


そこへ鎌田さんが近づいてきて、笑顔で言った。「おめでとう、寮君。僕の時なんか、何度もダメ出しの連続だったからね」


青山編集長は鎌田さんを見て、冗談交じりに言った。「鎌田君、君は今でもな」


話が終わると同時に、涼子さんが取材を終えて帰ってきた。涼子さんは、いつも活気に満ちた女性編集者であり、編集部のムードメーカーでもあった。彼女は寮を見つけると声をかけた。「あら、寮君、お疲れ様。仕事は慣れた?」


寮は少し照れくさそうに答えた。「まあ、何とか」


涼子さんは頷くと、青山編集長のところへ向かい、今回の取材について報告を始めた。二人の話が長引いている間に、鎌田さんが寮に近づいてきた。「今日はもう帰っていいよ」と鎌田さんは寮に告げた。


寮は感謝の気持ちを込めて頷き、荷物をまとめ始めた。初日の仕事を終え、少し疲れていたが充実感も感じていた。彼は編集部のメンバーに軽く挨拶をして、帰路につくことにした。


オフィスを出る際、寮は今日一日の出来事を振り返った。新しい世界に一歩を踏み出した実感と、これからの成長への期待が胸に広がっていた。


***オカルト研究部での会話***


翌日、寮は編集部でのアルバイトの経験をオカルト研究部のメンバーに話した。佐藤部長を始め、部員たちは興味津々で耳を傾けた。


佐藤部長は理系の大学生でありながら、オカルトに強い興味を持つリーダーシップのある人物だった。彼は寮の話を聞いて、「なるほど、なるほど。僕たちのオカルト研究部は仕事ではないけれど、探求心という点では負けないと思うね。寮君の話を聞いて、僕らは僕らなりにできる活動を行っていこう」と意気込んで言った。


沙織が続けた。「確かに、編集者は霊能者ではないですからね。僕たちは霊能者としての活動も行っているから、ある意味、世間に出せないこともやっていけるわ。特に、寮君や陽菜ちゃんになると、この世界では説明できないでしょうね。」


寮はその言葉に少し驚いたが、同時に自分たちの活動の重要性を再認識した。「そうですね。僕たちの活動は、普通の人には理解されにくい部分もありますから。」


佐藤部長は真剣な表情で続けた。「寮君も気をつけないと、どこかの教祖様みたいに祭り上げられたり、お金儲けの道具にされないように気をつけることだね。陽菜ちゃんも、ある意味、危険なポジションだろうね。霊感少女、つい奇跡を求めてしまうのも人の心の弱さだからね。」


寮はその言葉に対し「僕は、そういった活動に興味はありません。それに陽菜ちゃんにはシャミィがついています。他にも春香ちゃんや春香のお父さんは住職ですから、それで守られていると思います」


佐藤部長は、遠い目で「将来的に、陽菜ちゃんもこのオカルト部に入って貰えると助かるね」と話した。


葵が「そうですね。陽菜ちゃんが入ると、また、このオカルト部も今以上に発展するかも知れないです。」と、答えた。


寮が「陽菜ちゃんが入るとしても今、中学3年生ですから、4年先の話になります。」と、答えた。


部員たちはそれぞれが自分たちの役割と責任を再確認し、オカルト研究部としての活動に新たな決意を胸にした。彼らは、オカルトの世界と現実世界のバランスを保ちながら、自分たちの探求を続けることを誓ったのだった。


その日の部活動は、寮の話をきっかけに新たな意欲が生まれ、これまで以上に充実したものとなった。部員たちはそれぞれの探求に取り組みながら、仲間との絆を深めていった。


***ある仕事の同行***


仕事を終えたある日、寮が編集部でいつものように作業をしていると、涼子から声をかけられた。


「今度、新しい取材で行く所があるんだけど、寮君も一緒に来てくれない?波動グッズを作っている研究者のところで、そのエネルギーについて寮君なら感じられるかもしれないと思って。」


寮は興味深く聞き、「波動グッズの研究者とは、具体的にどんなことをするのですか?」と尋ねた。


涼子は笑顔で答えた。「波動グッズのエネルギーを研究している人なんだけど、例えば石や水晶などがどのようにエネルギーを発しているのか、その効果についての取材だよ。」


「それなら、大丈夫です。僕もある程度エネルギーを感じ取ることができるので、ぜひ同行させてください。」と寮は答えた。


***波動グッズの研究者***


波動グッズの研究者のところに到着すると、研究室には様々な石や水晶が並べられていた。見た目はただの装飾品に見えたが、手に取ると微細な振動や温かさを感じることができた。寮はその微細なエネルギーに興味を抱き、研究者に質問を投げかけた。


「このエネルギーグッズ、どのような原理で効果があるとされているのですか?」


研究者は穏やかな笑顔で答えた。「これらのグッズは特定の周波数でエネルギーを共鳴させることで、使用者の体や心に影響を与えるとされています。例えば、ストレスを軽減したり、集中力を高めたりする効果があると信じられています。」


寮は興味深く耳を傾け、その後もいくつかの質問を続けた。涼子もまた、取材のために詳細なメモを取りながら、研究者の話を引き出していた。


取材が終わる頃には、寮はこの新しい経験に満足し、編集部での日常的な作業とは異なる刺激を感じていた。オフィスに戻った彼は、青山編集長に今回の取材内容を報告し、感想を述べた。


「編集長、今日はとても興味深い取材ができました。波動グッズのエネルギーを実際に感じることができ、オカルトの世界の奥深さを改めて実感しました。」


青山編集長は頷きながら、「良い経験を積んだようだな。取材はただの情報収集ではなく、実際に体験し、感じることが重要だ。これからもどんどん新しいことに挑戦していこう」と励ましの言葉をかけた。


寮はその言葉に勇気づけられ、編集部での仕事にますます意欲を持つようになった。


***翌日のオカルト研究部の活動***


翌日、寮はオカルト研究部のメンバーに取材での体験を話した。部員たちは興味津々で話を聞き、その後も議論が続いた。


佐藤部長は特に熱心に耳を傾け、「その波動グッズ、僕たちの研究にも役立ちそうだね。次のプロジェクトで取り入れてみよう」と提案した。


沙織が続けた。「確かに、編集者は霊能者ではないけど、私たちは霊能者としての活動もしているから、ある意味、世間に出せない部分も多いよね。特に寮君や陽菜ちゃんのような、説明できないことも多いわ」


寮はその言葉に少し驚いたが、自分たちの活動の重要性を再認識した「僕たちの活動は、普通の人には理解されにくい部分もあります」


佐藤部長は真剣な表情で続けた。「でも、それが僕たちの特権でもあるわけだ。次にどんな活動をするにしても、その影響や結果をしっかりと受け止めて、私たち自身の目で確かめることが大事です」


部員たちはその言葉に頷き、次の活動に向けた計画を立て始めた。寮はその様子を見ながら、自分が編集部で経験したことと、オカルト研究部での役割がどう交差するかを考えた。


このようにして、寮の新しい仕事とオカルト研究部での活動がうまく融合し、彼の成長と視野の拡大が続いていくのであった。

 寮がアルバイトを通して、より学びと経験を深めて行くストーリーになりました。

ご購読、ありがとうございました。暑い日々が続いています。体に気を付けましょう。


 夏休みペースの更新になります。スローダウンになる可能性もあります。



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