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スピリチュアルズ ジャーニー 寮  作者: waku


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パワースポット 龍穴の調査

秋の訪れと共にオカルト研究部は、パワースポット、龍穴と呼ばれている地点の調査を行う事になった。

 秋の訪れと共に、緑大学オカルト研究部は新たな調査課題に挑むことになった。今回の目的地は、深い山中にあると噂される古代のパワースポット。部員たちの胸は期待と不安で高鳴っていた。

リーダーの寮は、古代魔法を使う青年だ。常に冷静沈着な判断力を持ち、これまでの事件を解決して来た。副リーダーの水野は、最新のドローンを持ち歩き、いつも何か新しい発見を追い求めていた。


 沙織は古代の伝承や神秘学に詳しく、調査の理論的な支柱となっている。葵はスピリチュアルな感覚が鋭く、エネルギーの流れを感じ取る特殊な才能を持つ。徹は懐疑的な性格だが、好奇心旺盛で常に新しい発見を求めている。瑞希は自然との調和を大切にし、植物や動物とのコミュニケーションが得意だ。


彼らは深い山にある広場がパワースポットと噂されている場所に向かうことになった。山道を登り始めると、空気が徐々に変化していくのを感じた。木々のざわめきが、まるで何かを囁いているかのようだった。

水野が目を輝かせながら言った。「今回の調査は、パワースポットと呼ばれている場所だ。ドローンでの空撮も楽しみだね」


寮が冷静に諭した。「心霊スポットに比べれば安全そうだけど、自然の力は侮れないよ。十分注意しよう」寮が冷静に諭した。


「地理風水で言われている龍穴の調査なんて、わくわくするわ。古代の叡智が眠っているかもしれないのよ」沙織が興奮を抑えきれない様子で話す。

「パワースポットはエネルギーが高い場所だから、どんな感覚を味わえるか楽しみです」葵が微笑んだ。

「僕は科学的な説明がつかないものには懐疑的だけど、この目で確かめてみたいんだ」徹が真剣な表情で言った。

「私は自然の声を聞けるかもしれない。そう思うとドキドキします」瑞希が期待に胸を膨らませた。


 彼らは車で山道を登り、パワースポットの入り口に到着した。そこからは徒歩での移動となる。比較的穏やかな山道が続き、周囲の景色が徐々に変わっていく。大木や捻じれた木々、地表に露出した巨大な根が目に入るようになる。また、苔むした巨岩が点在し、幻想的な雰囲気を醸し出していた。

途中、小さな滝を見つけ、そこで休憩することにした。


「さすがパワースポットと呼ばれるだけあって、木々の生命力が違う気がする」沙織が感嘆の声を上げる。

「確かに、普通の森とは違う不思議な感覚がします。エネルギーの流れが...独特です」葵が目を閉じて感じ取ろうとしていた。

「なんとなく心が落ち着いてくる。この空気、浄化されているのかな」瑞希も加わった。

沙織はふと、持っていたノートを開き、みんなに向かって話し始めた。「ここのパワースポットの龍穴のことなんだけど、中国の伝承を調べると、龍穴を見出すことで国の繁栄や個人の幸運、病の治癒などがもたらされるそうよ。このパワースポットにも似たような伝説があるみたいね」

「興味深いね。その伝説と、この場所の地形や植生との関連性を探れたら面白そうだ」徹が科学者のような目つきで周囲を観察し始めた。

休憩を終え、再び歩き始めると、空が急に曇り、遠雷が響き始めた。最初は霧雨程度だったが、すぐに激しい豪雨へと変わり、地面は瞬く間に水たまりだらけになった。

「こっちだ!」水野が叫び、大きな岩の下にある窪みを見つけた。全員がそこに駆け込むと、雨脚はさらに強くなり、道は小川のようになっていった。

沙織が時計を見て、「もう5時を過ぎてる。この分じゃ、日没前に下山するのは無理そう」と不安そうに言った。


雨が止んだ頃には、すでに辺りは薄暗くなっていた。寮は決断を下した。「ここで一晩過ごすしかない。テントを張ろう」辺り一帯を調べ、巨木の連なる間にテントを張れそうな場所を見つけた。部員全員で協力してテントを設営した。夜が更けると共に、彼らは何かが近づいてくるような不安を感じ始めた。


「なんとか寝る場所は確保できたけど、食事や水は大丈夫かな?」と、徹が不安げに話す。

「さっきの雨のおかげで、岩肌から流れ出している水をフィルターでろ過し、安全に飲めるようにできるわ」瑞希が自信を持って答えた。

携帯食も十分にあったため、食事の心配はなかった。モバイルバッテリーと携帯用の調理器具を使いレトルト食品を温めた。小型のドライヤーもあり、濡れた髪を乾かすとともに、夜の寒さに備えた。外では風が木々を揺らし、神秘的な音色を奏でていた。

調査の打ち合わせをしている間に夜を迎えた。雨上がりの空には、無数の星が瞬いていた。都会では決して見られない壮大な光景に全員が息を呑んだ。

「まるで宇宙の中にいるみたいだ」徹が感動して呟いた。

「この星空...何か語りかけてくるような気がする」瑞希が神秘的な表情で空を見上げていた。

幻想的な雰囲気に包まれながら、一同は静かに眠りについた。


***龍穴の発見***


 翌朝、早くから調査を開始した。葵がペンデュラムを使い、岩の位置を探ると、その場所から確かにエネルギーを感じ取ることができた。彼女の目が輝き、全員がその場所に引き寄せられるように集まった。

彼らが岩場に辿り着いたとき、突如として空気が変わった。葵が息を呑む。

「ここ...すごい。エネルギーが渦を巻いているみたい」

彼女の言葉に、他の部員たちも息を潜めた。風がない筈なのに、木々が静かに揺れている。

寮が一歩前に出る。「ここが...龍穴だ」



調査を進めていると、別のグループが現れた。彼らは親切そうに話しかけてきた。

「君たちも、龍穴を探しているの?」


寮たちは、緑大学のオカルト研究部員と説明しこの場所について詳しく尋ねてきたので、寮たちは撮影した動画や写真も見せながら、これまでの調査結果を話した。

「本当にありがとう。とても参考になったわ」グループの中の涼子という女性が笑顔で言い、彼らは去っていった。

後を見送りながら「誰なんだろうね?」徹が首をかしげた。

寮たちは他にも様々な場所を調べ回ったが、やはり岩のある地点が龍穴の中心のようだった。


 数週間後、寮は本屋で立ち読みをしていた雑誌に目を疑った。彼らが訪れたパワースポットの特集が組まれており、そこには彼らが撮影した写真や語った情報が載っていた。しかし、その記事は寮たちが提供した内容よりも数段面白く、読者の興味を引く視点で書かれていた。記事にはパワースポットを訪れた人々の神秘体験や奇跡的な話も書かれており、寮たちが公開している記事は地味な内容に見えた。

「まさか...」寮は愕然とした。

部室に戻り、他のメンバーに報告すると、全員がショックを受けた。

「なんてこと...私たちの情報を元に、あんなに素晴らしい記事を書かれるなんて」沙織が悔しそうに言った。

「写真のカットもプロとアマの差を見せつけられた感じだよ」水野が肩を落とす。

「私たちのは、子供が作ったアマチュアレベルって感じですね」葵がため息をつく。

「でも、これで終わりじゃない」寮が決意を込めて言った。「むしろ、これは僕たちの調査がさらに注目されるチャンスだ。次はもっと慎重に、そして深く調査しよう」

全員が頷き、新たな決意を胸に秘めた。

翌日、部長の佐藤が部室に顔を出した。彼は彼らの落ち込みを見て、静かに口を開いた。

「君たち、僕たちは商業活動として調査をして記事を書いているわけじゃない。オカルト研究部の視点として情報を発信しているんだから、惑わされないことも大切だと思う。逆に言えば、書きたいことを書いて、伝えたいことを伝えているわけだから。後は読者の受け止め方次第だね」

佐藤の言葉に、部員たちは少しずつ元気を取り戻した。



***雑誌記者からの取材***


数週間後、オカルト研究部のもとに一本の電話が入った。先日パワースポットで出会った雑誌「ミステリーハンター」の記者、立花涼子からだった。オカルト研究部の活動について取材したいとの申し出だった。

佐藤部長は申し出を了承したが、スピリチュアルな事柄や重要な情報は控えめにするよう部員に伝えた。オカルト研究部の行っている内容は、今の社会では受け入れがたいこともあり、慎重に対応するようにと言われた。


 取材当日、雑誌記者の立花涼子が訪れた。

「緑大学のオカルト研究部の活動は編集部でも注目していました。今回は、あなた達の活動に興味を持ち取材する事にしました。よろしくお願いします。」



 涼子は、オカルト研究部の活動内容やこれまでの活動実績について様々な質問を投げかけた。


 前回の調査に出かけたパワースポットの話にも触れ「どうしてあの場所が龍穴だと分かったのですか?」と涼子が葵に尋ねた。

「なんとなく、そんな雰囲気だったから...」と葵が軽く答えたが、涼子は「なんとなく?分かるものなんですか?何か特別な方法があるのですか?」とさらに深く追及してきた。

寮が間に入り、「ただの偶然です。オカルト研究を続けていると、経験から感じ取れることもあります」とさりげなく答えた。


 寮たちの言い訳じみた回答に、涼子は「へ~。凄いですね。私たち雑誌編集部員も長年続けていますが、そう簡単には分からなかったことでしたから」と答えた。

 その後も、色々な取材を受けながらも、佐藤部長の指示通り部員たちは適当に話をぼかしたり「ただの偶然かもしれません」など、はぐらかした。


「寮君、あなたに興味を持ちました」と涼子は提案した。


 涼子は質問を続けた「寮君、あなたは、心霊現象や超常現象について神様や霊の存在をどう考えられていますか?」


 寮は、しばらく考えた上で回答に困っていると。


佐藤部長も「ははは...でも、寮君はオカルト研究部の劣等生なので、悪い宣伝になりそうで心配です」と話した。


寮が「僕は信じていますが客観的には説明できません。」と答え、佐藤部長が「寮君。。。。」と、付け加えた。


涼子記者は「寮君、特にあなたは私の勘では普通ではないと思っています」


涼子の鋭い眼差しが、寮に向けられる。

「寮君、あなたには特別な力があるんじゃないですか?」

部室の空気が一瞬で凍りついた。寮は平然とした表情を保ちながらも、その瞳に一瞬、迷いが浮かぶ。

「特別な力...ですか?」寮は言葉を選びながら続けた。「僕にあるのは、ただの好奇心だけです」

涼子は満足げに微笑んだ。「その好奇心が、あなたを特別な存在にしているのかもしれませんね」


取材の最後に、涼子はこう言った。

「皆さん、本当にありがとうございました。今日の取材で、皆さんの情熱と信念を強く感じました。次回の特集記事が楽しみです。」


そして、涼子は寮に向かって言った。「寮君、あなた。今度、雑誌編集部に来てみない?才能があると思うわ。」


寮は一瞬驚いたが、興味深そうに答えた。「ありがとうございます。ぜひ伺ってみたいです。」寮は戸惑いながら答えた。

 久しぶりにオカルト研究部の調査に出かける話になります。

今回はパワースポットの調査に出かけた事から、新しい出会いときっかけになります。


 ご購読、ありがとうございました。

連日の猛暑続きでしばらくの間、スローペースになる可能性もあります。


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