由香からの誘い
新エピソードに入ります。
今回の話は、テーマとしては、けっこう難しくて、
中々、ストーリーを描く事に苦心しています。なんとか、まとまると思いつつもチャレンジしています。
公園の事件からしばらく経ち、寮は普段通りの高校生活を送っていた。
ある日、由香から久しぶりに連絡があった。
「寮君、元気?」由香の声が明るく響いた。
「最近、私、新しい事を始めたんだ。占いサロンのマリアに通って占いの勉強をしているんだ。そこで知り合った子から聞いたスピリチュアルグループにも参加しているんだよ。
今、行っている事は、自分の内なる声を聞くトレーニングをしている。とても素晴らしい体験を感じられるんだ。意識レベルの波動がが高まっているみたいなんた。寮君も今度、一緒にグループセッションに参加して見ると素晴らしい体験を得られるよ。」
寮は、少し驚いたが、由香の興奮する声に応じて、
「それは面白そうだね。どんなことをしているんだい?」と尋ねた。
由香は喜んで説明を始めた。「このグループは、ハイヤーセルフと繋がることで自分の天命や使命に目覚めることや、次元上昇について学んでいるんだよ。リーダーの話はとても深くて、私の人生に新しい目的、目覚めを促していると感じられるわ。」
「それは素晴らしい話だね。でも、そのグループ、
本当に信じて大丈夫なのか?」寮がやや懐疑的に尋ねた。
「私は本当に変われると信じている。このグループで学んだことは、どれも素晴らしい話ばかりなんだ。」そう言って由香は、目を輝かせているように感じられた。
寮は心の中で考えたが、由香の熱意に押されて
「わかった、今度一緒に行ってみよう。真由美や武史も誘ってみるよ。」と、答えた。
「本当・・・・嬉しい!詳細は後で連絡するね。またね、寮君!」由香は電話を切った。
真由美と武史は、
ゴールデンウィークに病院の廃墟に出かけた仲間の一員だ。
寮は真由美に連絡を取り、由香の話を説明した。
「由香ったら、何でもすぐに新しい事に飛びついてしまうから、騙されやすいかもね。分かった、今度のイベントに私も一緒に参加してみるよ。武史君にも一緒に参加するように連絡してね。」
真由美は幼い頃から好奇心旺盛で、図書館で過ごす時間が多く、彼女は情報を収集したり分析する能力に長けており、寮たちの中でも頼れる存在だった。
由香の活発な性格と違い、冷静で物静かな性格だった。背は少し高く黒い髪のロングヘアーの容姿で神秘的な雰囲気を感じられる。
真由美は由香の変化を知り、すぐに「光の輪」について調べ始めた。
次に武史に連絡を取った。
武史は高校のサッカー部に入っていて背が高く少しガッチリした体格だ。
「えっ、由香が、マジかよ。。。。ヤバイ感じだ。由香の奴、何でも飛びつくから、真由美も行くのか?俺も今度、一緒に行くぜ。」
武史は直感的な性格で人の心の動きに敏感だった。彼は由香の誘いの話をすると何か普段と違う興奮と不安を感じ取っていた。武史はスピリチュアルグループに潜む危険を直感し、自ら情報収集に乗り出した。
調査の結果、光の輪は由香を含めた多くの若者にスピリチュアルグループへの参加を勧めており、そのグループが高額な金銭を要求していることが明らかになった。また、リーダーは過去に信者から多額の金銭を搾取していたことが分かった。
寮たちはこれらの事実に衝撃を受け、由香を救出する必要性を強く感じた。彼らは由香と直接話をすることで、彼女の目を覚まさせる決意を固めた。
寮は真由美と武史を自分の家に集まり、相談する事にした。
彼らが集めた情報を共有した。三人は深刻な表情で話し合い、由香が危険な状況にあることを確認した。
「由香を助けなきゃ。私たちが目を覚まさせるしかない。」真由美は決意を込めて言った。
「うん、俺たちが由香を取り戻そう。あの時の病院の廃墟に出かけた時の様に力を合わせればきっと大丈夫だ。」武史も力強く頷いた。
寮は二人の言葉に勇気づけられ、由香を救う決意を新たにした。彼らは由香との対話の機会を設け、彼女の説得を試みることを相談した。
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その夜、
寮は静かにベッドに横たわりながら、心の中でシャミィに問いかけた。
寮はシャミィに心の中で尋ねた。
「こういったセミナーに参加して
起こる意識の目覚めは、本当の事ですか?」
シャミィは、寮の問いかけに答えた。
『人には、それぞれ生まれた時の運命や使命を持っています。
でも、それが、必ずしもスピリチュアルな目覚めでも無いです。
この世界の価値観も多種多様で、
人がこの世界に生まれて来る目的、魂の学びもそれぞれだからです。
なので、あなたが霊的な能力や力に覚醒した事で
色々な事が分かったり視える事が素晴らしい事と思いますか?』
シャミィの問いかけに、
寮は、少し考えてから、答える。
「確かに、今の僕みたいに霊的な
存在が視えたりする事が素晴らしい事とは、思えない所もあります。
また、覚醒と言っても、
僕も何度も輪廻転生をして居る事を知りました。
アカシックレコードで自分の事を知りましたが
それが覚醒とは、感じられなかったです。
確かに高次元のトレーニングセンターに居た時、
全然疲れなかったし、お腹も減らなかったし、眠くならなかった。。。。
やっぱり、今の僕は、僕だと思って、
今の世界の今の友人や家族と共に生きて行く事だと思います。」
シャミィは寮の言葉を静かに受け止め、微笑んだ。彼女は寮が自分の道を見つけ、自分自身を受け入れることができるように願っていた。
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