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スピリチュアルズ ジャーニー 寮  作者: waku


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夏の怪奇現象  魔女CLUBの秘密の解明

 悪魔召喚の儀式が行われる事を知った、陽菜、春香、真由美は、儀式を止める為に行動を移す事にした。果たして、召喚の儀式を止める事は、できるのだろうか?

 陽菜と春香は、真由美の下宿先で起こる不可解な現象の調査に乗り出し、新たな事実を突き止めた。真由美の下宿先に住む女子大生たちが結成した「魔女CLUB」。当初は恋愛成就や試験合格を願う程度の軽い気持ちで始めた活動だったが、新入生の美穂が加わり黒魔術の書を使うようになってから、雰囲気が一変してしまった。メンバーは次第に黒魔術の力に魅せられ、ついには大悪魔召喚の儀式を計画するまでに至っていた。


寮は霊能力を持つ陽菜と春香に原因究明の調査を依頼した。真由美からの緊急連絡を受け、寮は急遽オンラインでの作戦会議を開いた。Zoomを通じて真由美の部屋から配信される映像で状況を把握しながら、寮は画面越しに語りかけた。

「みんな、聞いてくれ。まだチャンスがある。真由美は魔女CLUBに参加して内部からの情報を得てくれ。陽菜と春香は影から様子を見守ってほしい」

真由美は不安そうな表情を浮かべながらも頷いた。寮は続けた。「以前送った、この魔法のペンダントを身につけていてくれ。これは特別な護符だ。危険な時は真由美を守ってくれるはずだ」


 真由美は、以前、寮から送られ魔法のペンダントを手に取り、決意を新たにした。その瞬間、彼女の心に小さな希望の灯がともった。


 「ありがとう、寮君。できるだけ、みんなの行動を抑えられるようにがんばってみるわ」


 「これから行う儀式で、あなた達は、さらに素晴らしい夢を実現できるようになるわ。皆さん、始めましょう」美穂が告げた。


 夜が更けていく中、真由美は魔女CLUBのメンバーたちと共に地下室へと向かった。陽菜と春香は密かにその後を追い、影に隠れながら様子を窺っていた。


 真由美は一番後ろからついて行った(大丈夫。怖くない。怖くない。)と、心の中で呟いた。


 陽菜と春香も、こっそりと後を付いて行った。


 階段を降りて行き地下室に入りドアが静かに開くと、その部屋には、

すでに巨大な魔法陣が描かれており異様な空気が漂っていた。美穂が中央に立ち、儀式を始めようとしていた。


 「みなさん、準備はよろしいですか?これから大悪魔召喚の儀式を執り行います。」

彼女の目には、もはや理性の光は見られなかった。


突如、状況が一変し、魔女クラブのメンバーたちの目つきが変わり、真由美を取り囲んだ。それは、まるで操り人形のようだった。

「真由美さん、あなたを生贄として、大悪魔様にささげよう」美穂が不気味な笑みを浮かべて言った。その声は、彼女のものとは思えないほど低く歪んでいた。


 「美穂さん、みんな、何を言っているの?目を覚まして。」と、真由美が説得を試みた。

そのとき、美穂の手から黒い霧のようなものが立ち上り真由美に向かって伸びてきた。真由美は悲鳴を上げそうになった。

しかし、寮から受け取ったペンダントが眩しい輝きを放ち、黒い霧を跳ね返した。眩い光が地下室を包み、一瞬、全ての時が止まったかのようだった。

「...何が起きったの!?」美穂が驚きの声を上げた。


 美穂は、すぐに冷静を取り戻し「その程度の事で、我々の儀式を阻止できると思っているのですか?」

と、真由美の腕を強く掴み、祭壇の前に連れて行った。真由美はメンバーたちに取り押さえられたまま、儀式が始まった。


 「我らが闇の主、大悪魔様、とこしえの闇から復活したまえ、我らの前に現れたまえ」大悪魔召喚の儀式が始まった。次第に闇が深まり、陽菜たちが行っていた、結界も簡単に破られ、深い闇が広がるかのようだった。


 次第に祭壇から、漆黒の闇の中から、するどく輝く目が浮かび上がって来た。


  儀式がさらに進んで行く。


 それを影から覗いていた陽菜と春香たちは、危険な空気を感じ取っていた。


 春香は、必死にお経を心の中で唱え続けていた。その力で、闇の力を増大を抑えようとしていた。



 「春香ちゃんは、ここでじっとしていて、私が真由美さんを助ける」陽菜は祭壇に向かって進むと同時に霊光弾を最大出力で放った。霊光の輝く玉は放たれ、祭壇に現れた鋭く輝く目全体を覆った。


 その瞬間、獣の様な恐ろしい雄たけびと共に、霊光に包まれて消滅して行った。


 その霊光の光が当たり全体を包み込み、魔女CLUBのメンバーも悲鳴を上げて、倒れ混乱と驚きの声が地下室に響いた。しかし、美穂の体からは黒い霧が抜け出し、不気味な笑い声が響いた。


「ケーケッケッケッ...我々悪魔の始祖たる古代悪魔をことごとく滅ぼした力...古代魔法使いとは?このまま見逃すとは思わないでもらいたいです。お嬢さん、またどこかでお会いすることもあるでしょう。ケーケッケッケッ」

そう言うと、黒い霧は姿を消した。その言葉に陽菜は一瞬驚いたが、すぐにシャミィの声が心の中で響き渡った。(あの程度の悪魔では古代魔法、霊光弾には敵いません。気にしないでください)


 真由美も何が起きたのか分からないまま呆然としていた。


 「真由美さん、大丈夫だった。もう終わったから安心して」地下室に静寂が戻った。魔女CLUBのメンバーたちも茫然自失の表情を浮かべていたが、少しずつ正気を取り戻していった。まるで長い悪夢から目覚めたかのようだった。

「みんな...大丈夫?」真由美の声には、安堵と心配が入り混じっていた。

「ごめんなさい...私たち、何をしていたんだろう...」美穂の目には、後悔と恐怖の色が浮かんでいた。



しかし、陽菜と春香の表情にはわずかな不安が残っていた。消えていった黒い霧の正体と最後の言葉が、彼女たちの心に引っかかっていた。


 数日後、寮は真由美とのZoom通話で今回の一件について話していた。

「一件落着なのかな?」真由美の問いかけに、寮は慎重に答えた。

「今回の件では、ね。佐藤部長も、悪魔が逃げてどこかに消えたのは気になる。と言っていたけど。」

「それと、他の黒魔術の本やグッズは全て春香ちゃんのお寺で焚き上げしてもらうのがいいよ」

「魔女クラブたちのメンバーの様子はどうなんだい?」寮の質問に、真由美は首を傾げた。

「みんな、あの時の記憶がないみたいなの。完全に憑依されていたのかもしれないわ」彼女は少し悲しそうに答えた。

「とにかく、これで問題も解決したのかな」

「あ、それと陽菜の受験勉強もしっかり頼んだよ、真由美」

真由美は自信に満ちた声で返した。「任せて。私がしっかりと教えるから安心してね」

こうして、真由美の下宿で起きた怪奇現象も解決され、平和な日々が戻ってきた。メンバーたちは、この経験から多くのことを学んだ。オカルトに溺れすぎることの危険性を身をもって知ったのだ。


 しかし、寮の心の片隅にも、まだいくつかの疑問が残っていた。陽菜から聞いた悪魔の言い残した言葉が。

「またどこかでお会いすることもあるでしょう」その言葉が示すものは何なのか。


「これで終わりじゃない。きっと、また何かが起こるかも知れない」と、寮は一人、呟いた。


寮は深い息をつき、パソコンの電源を切った。部屋の窓から差し込む夕日が、彼の顔を赤く染めていた。彼は立ち上がり、部屋の本棚に向かった。そこには、古びた一冊の本が置かれていた。

「古代魔法使い...」寮はその言葉を口にしながら、マリアさんから借りた本を手に取った。表紙には、読めない古い文字が刻まれていた。この本が、次なる謎への鍵となるかもしれない。

寮は本を開き、ページをめくり始めた。そこには、誰もがまだ知らない世界が広がっていた。

 今回で、下宿先の問題も解決しましたが、新たなる謎や消えた悪魔の行方も気になるままの解決でした。


 ご購読、ありがとうございました。


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