高校の同窓会と真由美からの心霊相談
寮は高校の同窓会に参加する事になった。高校時代の親友、真由美、武史との再会もあり、楽しみにしていた。
***高校の同窓会***
夏休みのある日、寮は高校時代の同級生たちと同窓会を開くことになった。真由美、武史、由香、そしてひかりたちの再会を楽しみに、彼らは母校を訪れた。久しぶりの再会に、話が盛り上がった。
寮は「そうだ、保健室の霧島先生にも会いに行こう」と提案し、ひかりと由香と一緒にかつての保健室の先生である霧島先生にも会うことにした。
保健室に足を踏み入れると、霧島先生が温かく迎えてくれた。「みんな、元気にしてた?もう高校を卒業して3年も過ぎているのね。あの頃のことが、ついこの前のように感じられるわね。」
ひかりが懐かしそうに言った。「本当に、あの頃のことが夢のように感じられます。」
霧島先生は話題を変え、尋ねた。「あれから、指導霊のシャミィさんともコンタクトを取れてないの?」
ひかりは少し寂しそうに答えた。「はい、私もあれから何も感じられなくなってしまって。でも、シャミィさんとは会えました。今は、陽菜ちゃんという中学生の指導霊になっているんです。時々、陽菜ちゃんを通して電話で話すこともあります。霧島先生の指導霊、リリスさんのことも尋ねましたが、今も高次元の世界で忙しくしているそうです。」
寮も会話に加わった。「僕が初めてシャミィと出会ったのは、この高校に入学して偶然見つけた不思議なサイトがきっかけでした。あれから、僕は霊能者として、古代魔法と霊光弾の継承者としての使命を全うすることになったんです。今はその使命も終わりましたが、心霊問題に関わり続けています。一度霊能者として覚醒してしまうと、現実世界だけが全てとは思えなくなっているんです。タイムリープしているから、この世界と矛盾している所もありますが」と、付け加えた。
由香は笑いながら言った。「私も寮君といろいろな冒険をしてきたわ。その結果、今は占い師になっているの。」
その時、真由美と武史が保健室に入ってきた。武史が明るく声をかけた。「寮、みんな元気だったか?今、俺は大学のサッカー部で忙しくて、やっと会えて嬉しいぜ。やっぱり、俺たちはずっと仲間だよな。」
真由美も笑顔で言った。「私も大学でいろいろと研究が忙しくて、なかなか会えなかったわ。みんなに会えて本当に嬉しいわ。」
彼らは高校時代の思い出話や現在の生活、将来の夢について語り合った。
真由美が寮に尋ねた。「寮君、最近YouTube配信しているでしょ?うちの大学でも、結構注目されているわ。たまに出てくる寮君の棒読みナレーションが好きっていうファンもいるのよ。」
寮は顔を赤くして答えた。「そ、それが人気なんだ...」
武史も続けた。「ひかりちゃんのナレーションの声が可愛くて、サッカー部の仲間たちも一目惚れした奴らがたくさんいるんだ。サインを貰ってきてくれって頼まれてるよ。」
由香が冗談交じりに言った。「寮君、今度は新しい魔の手からひかりちゃんを守る使命になりそうだね。」
寮は少し照れながらも真剣に答えた。「確かに、そうかもしれないね...」
その後、彼らは高校の旧校舎があった場所や、かつて訪れた廃墟の病院跡地を巡った。どちらも今は更地となり、新しい建物が建っていた。不思議なことに、かつて感じていた霊的なエネルギーもすっかり消えていた。
別れ際、寮が話した。「みんな、今日は本当に楽しかった。ありがとう。」
真由美も微笑んで答えた。「私もやっぱり、寮君たちと一緒にいる時が一番楽しいわ。」
武史も同意した。「そうだな、俺も同じ気持ちだ。」
由香が続けた。「私たちはチームなんだからね。これからもずっとそうよ。」
ひかりも優しく言った。「私たちはソウルメイトなのよ。きっと。」
***真由美の相談***
別れ際、真由美が寮を呼び止めた。「ねえ、寮君。ちょっと、相談したいことがあるの。」
寮は真由美の真剣な表情に気づき、「どうしたんだい?」と尋ねた。
真由美は少し躊躇いがちに口を開いた。「私が下宿している所で、色々な怪奇現象が起こっているの。その事が心配なんだ。寮君たちがオカルト研究部に入っていると聞いていたから、この機会に相談したいと思って...」
寮は真由美の言葉に驚きつつも、すぐに応じた。「真由美の頼みだったら、喜んで協力するよ。具体的にどんなことが起きているの?」
真由美は説明を始めた。「夜になると、廊下から何かの音がするの。壁を叩く音だったり、急に冷たい風が吹いてきたり...それに、時々、影が見えるの。」
寮は真剣な表情で聞いていた。「確かに不気味だね。調査してみる必要がありそうだ。でも、君の下宿先は外部の人の宿泊が禁止されているんだよね?」
真由美はうなずいた。「そうなの。でも、下宿先の近くに小さな広場があるわ。そこなら車を止めたり、テントを張ったりしても大丈夫だと思う。」
寮は考え込んだ。「そうか、車中泊とテント生活での調査か。それなら可能かもしれない。オカルト研究部の仲間とも相談してみるよ。」
真由美の顔が明るくなった。「ありがとう、寮君。本当に助かるわ。」
寮は微笑んで答えた。「こちらこそ、貴重な体験になりそうだ。それに、友達の力になれるなら嬉しいよ。」
こうして、寮たちの新たな冒険が始まろうとしていた。高校時代の絆は、彼らを再び不思議な出来事へと導いていくのだった。
***佐藤部長との相談***
真由美との会話の後、寮はオカルト研究部の佐藤部長に相談することにした。部室で佐藤部長に状況を説明すると、部長は慎重に考えた後、こう答えた。
「下宿先で人が住んでいるのでしたら、特別危険な霊でもなさそうです。多分、何かの科学的な事情や錯覚の可能性も高いです。でも、調査する価値はありそうです。寮君と水野君、葵さん、それと沙織さんで調査をお願いします。」
準備が整い、真由美に連絡を入れた。真由美が下宿の管理人に話したところ、許可が下りた。特別に1部屋、調査のための部屋として使用が認められることになった。葵さんと沙織さんは、その部屋を使い、寮と水野は車中泊とテントを張り、寝泊まりをすることになった。
水野「女子寮だから男子は外の寝泊まりだな」とぼやいた。
「先日の強化合宿で訓練した事が生かせてよかったじゃないか」と、寮が慰めた。
調査は夜から始まった。広場には緑が多く、涼しい風が心地よい。調査隊は分担して、広場と下宿先の周辺を見回りながら霊的な現象を観察することになった。真由美も協力して、詳細な情報を提供してくれた。
***調査開始***
夜が更けるにつれ、調査隊は静かな広場で待機しながら、注意深く観察を続けた。突然、真由美の下宿先から奇妙な音が聞こえてきた。寮たちは音の正体を探るため、慎重に近づいていった。
廊下の奥から、壁を叩くような音が響いていた。沙織が指示を出し、音の方向を確認するために各自の位置を調整した。やがて音は止まり、冷たい風が吹き抜けた。
「何かがいる...」と沙織が囁いた。
水野は持っていたカメラで周囲を撮影し始めた。「何も映らないな...」
葵が霊感を働かせて周囲を感じ取る。「何かがここにいる。だけど、悪意は感じられない。」
寮は冷静に判断し、「もっと詳しく調査する必要がありそうだ。今夜は一晩中見張りを続けよう。」
夜通しの調査の結果、彼らは何度も奇妙な現象に遭遇したが、特に危険な霊的存在は確認できなかった。寮たちはこれらの現象が何らかの過去の出来事や、場所のエネルギーによるものではないかと推測した。
翌朝、調査の結果を真由美に報告した。「特に危険な霊的存在は確認できなかった。でも、音や冷気などの現象が確かに存在することは分かったよ。何かの記憶やエネルギーが残っているのかもしれない。」
真由美は感謝の意を表した。「本当にありがとう、寮君。これで少し安心したわ。」
寮たちは調査を終え、次の挑戦に向けて再び日常の生活に戻った。しかし、彼らの友情と絆はますます強くなり、どんな困難にも立ち向かう覚悟ができていた。
今回のストーリーは、真由美の下宿先で起こる怪奇現象について調査する話になりました。
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