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スピリチュアルズ ジャーニー 寮  作者: waku


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陽菜との別れ

心霊スポットの調査から1ヶ月程過ぎた頃、指導霊シャミィから陽菜に突然の知らせを聞く事になる。

 心霊スポットの調査から1カ月以上が過ぎた10月初め、陽菜は静かに目を閉じ、心の中でシャミィを呼んだ。部屋の空気が微かに震え、柔らかな光が漂い始め、陽菜の指導霊であるシャミィの姿が浮かび上がった。

(陽菜ちゃん、今日は大切な話があります)シャミィの声は優しく、しかし悲しみを含んでいるようにも聞こえた。


陽菜は困惑した表情で答えた。(シャミィさん、何か変化を感じているんです。でも、それが何なのか分からなくて)


シャミィは微笑んだ。(そうですね、陽菜ちゃんは確かに成長しています)


(成長…ですか?)


(はい。陽菜ちゃんは霊光弾の使い方も習得し、多くの経験を積んで、霊力は格段に強くなっています)


陽菜は複雑な表情を浮かべた。自分の力の成長を感じてはいたが、それが何を意味するのか理解できていなかった。


(陽菜ちゃん)シャミィが静かに続けた。(もう、ここを離れる時が来ました)


その言葉に、陽菜は驚いて目を見開いた。(え…離れる?でも、私にはまだやるべきことが…)


シャミィは優しく彼女の言葉を遮った。(これから、両親が仕事の都合で自宅に戻ることになります)


陽菜は言葉を失った。


(これからは、陽菜ちゃんの力を活かす時が来ました)シャミィは、陽菜に告げた。


陽菜は黙って頷いた。確かに、ここでのトレーニングは一区切りを迎えたのかもしれない。しかし、心の奥底では寂しさと不安が渦巻いていた。


(でも、シャミィさん)陽菜は小さな声で言った。(私、みんなと離れたくないんです。ここでの生活が楽しくて…)


シャミィは優しく微笑んだ。(この別れは終わりではありません。新しい始まりです。ここで学んだこと、経験したこと、そして築いた絆。それらは陽菜ちゃんの一部となり、これからもあなたを支え続けます)


陽菜の目に涙が浮かんだ。(分かりました。私…頑張ります)


シャミィは満足そうに頷いた。(陽菜ちゃん、さあ、新しい道に進む準備をしましょう)


***別れの告知***


夕方、寮が帰宅すると陽菜は、もうすぐ別れることを告げた。寮は驚いた表情になったが、すぐに冷静に戻り、「陽菜ちゃん、もう僕が教えられることはないよ。これからは、陽菜ちゃんの使命を持って進む時が来たんだと思う」と優しく語り掛けた。


数日後、陽菜はオカルト研究部に寮と出向き、別れることを話した。


「陽菜ちゃんが出て行くことになると、今後の心霊スポットの調査は難しくなるね」と一之瀬先輩は残念そうに語った。陽菜も「もっと頑張りたかったけど、ごめんなさい」と残念そうに話した。


一之瀬先輩が咳払いをして言った。「陽菜ちゃん、君の活躍には本当に感謝している。オカルト研究部は…いや、我々全員が君に救われたんだ」


陽菜は深々と頭を下げた。「一之瀬さんこそ、いつも私を導いてくれてありがとうございました」とお別れの挨拶をして別れた。


***大学の帰り道***


大学の帰りにひかりと由香に会い、離れることになった事を告げた。


ひかりは寂しそうに「陽菜ちゃんと別れるのは寂しいね」と告げ、由香も驚いて「陽菜ちゃんと別れるなんて」と言葉を詰まらせた。


陽菜は深呼吸をして、できるだけ明るく話そうと努めた。「聞いてくれてありがとう。私も突然で驚いているんだけど…両親の仕事の都合で、自宅に戻ることになったの」


一瞬の沈黙の後、ひかりが飛びついて陽菜に抱きついた。「嫌だよ、陽菜ちゃん。行かないで」


陽菜はひかりの背中をさすりながら、優しく言った。「ごめんね、ひかりちゃん。でも、これで終わりじゃないわ。また会えるし、連絡も取り合えるよ」


由香も近づいてきて、陽菜の手を握った。「陽菜ちゃんがいなくなると、寂しいわ」


「由香ちゃん…」陽菜は由香の手を優しく握り返した。「私たちがいなくても大丈夫だよ」


***最後の夜***


最後の夜、陽菜は自分の部屋で静かに座っていた。明日の朝、彼女はこの家を去る。たった半年足らずの滞在だったが、ここでの経験は彼女の人生を大きく変えた。


突然、陽菜を呼ぶ声が聞こえ、ドアを開けると、ひかりと由香が立っていた。


「陽菜ちゃん、最後の晩餐しよう!」ひかりが元気よく言った。


陽菜は笑顔で二人を迎え入れ、三人は床に座り、持ち寄ったお菓子を広げた。


「ねえ、陽菜」由香が静かに言った。「私たち、これからどうなるのかな」


陽菜は由香の手を握った。「大丈夫よ。私たちの絆は、距離が離れても消えないわ」


ひかりも頷いた。「そうだよ。それに、陽菜ちゃんが教えてくれたこと、絶対に忘れないからね」


三人は夜遅くまで話し込んだ。思い出話に笑い、将来の夢を語り合い、時には涙ぐみながら。


***別れの朝***


翌朝、陽菜は最後の荷物を持って寮の玄関に立った。そこには、寮、ひかり、由香が待っていた。


「陽菜ちゃん、行ってらっしゃい」寮が優しく言った。


陽菜は深く頭を下げた。「皆さん、本当にお世話になりました」


ひかりと由香は涙をこらえきれず、陽菜に抱きついた。寮も微笑みながら「また会おうな」と陽菜の肩をポンと叩いた。


その時、陽菜の両親が車で迎えに来た。陽菜は両親の方を見て、また仲間たちに目を向けた。「みんな、本当にありがとう」と再び深くお辞儀をした。


車に乗り込み、窓から見える景色が次第に遠ざかる。陽菜は心の中で静かに誓った。


「ありがとう、みんな。また必ず会おうね」


車が見えなくなるまで、仲間たちは陽菜を見送り続けた。その後、それぞれの日常に戻りながらも、陽菜との思い出を胸に、新しい一歩を踏み出していく。


陽菜は新たな環境で、自分の力と知識をさらに深めるために、新しい冒険を始めた。彼女の旅はまだ続く。これからも、多くの人々と出会い、成長し続けていくのだろう。



 しばらくの間、陽菜ちゃんと寮くんの話が続きました。

陽菜ちゃんとの別れで寮くんのこれからは、どうなって行くのか?


 ご購読、ありがとうございました。感想をお待ちしています。

また、誤字、脱字など、報告して頂けると助かります。


 

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