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スピリチュアルズ ジャーニー 寮  作者: waku


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緑公園の召喚儀式

 海の学校のボランティア研修から、帰って来た寮は、久しぶりにオカルト研究部に顔を覗けた。そこで、ある相談を受ける事になる。。。。

 夏の日差しが柔らかく街を包む午後、寮は久しぶりにオカルト研究部の部室のドアを開けた。中学校の霊道を封印して以来、足が遠のいていた場所だ。


「お久しぶりです、一之瀬先輩」寮は微笑みながら挨拶した。


一之瀬先輩は嬉しそうに寮を迎え入れた。「寮君、久しぶり!ちょうど君のことを話していたところなんだ」

話は自然と陽菜のことに及んだ。一之瀬先輩は興奮気味に語った。「陽菜ちゃんは将来、うちの大学に入学して、オカルト研究部に入ってもらいたい逸材だよ。寮君が強力な霊光弾を使えなくなった代わりに、陽菜ちゃんが霊光弾の後継者に選ばれたとも考えられるね」


 寮は複雑な表情を浮かべた。「そうですね...でも、どうして中学生の女の子の陽菜がシャミィに選ばれたのか、僕にもまだ謎なんです」

一之瀬先輩は真剣な顔になった。「実は、ある心霊スポットのことが気になっているんだ。君がタイムリープする前に浄化した有名な場所なんだけど...」


 寮の表情が一瞬で引き締まった。「あの場所ですか...かなり危険です。数多くの悪霊、怨霊がいて、多くの人が被害に遭っています。今の僕たちでは、例え陽菜がいても厳しいと思います」

一之瀬先輩は深刻な面持ちで頷いた。「そうか...実は他の大学のオカルト部からも協力を求められているんだ。是非とも協力してもらいたいと、再三要望があるんだよ」


 寮は悩みながら答えた。「分かりました。陽菜とシャミィに相談してみます」

その夜、寮は陽菜とともにシャミィに相談した。シャミィは慎重に答えた。「陽菜、今のあなたではまだメンタル的に難しいです」

しかし、陽菜は決意に満ちた表情で言い返した。「私、負けない。寮君と一緒の今でないと、もう二度と心霊スポットを浄化することはできないかもしれない」


シャミィは重要な情報を明かした。「以前は私と同調して強大な霊光弾を使うことが許可されていました。今は高次元からの決定で禁止されています。それに、寮くんの霊能力がいつまで維持されるか分かりません...」


寮と陽菜は顔を見合わせた。今が最後のチャンスかもしれない。

翌日、二人は占い師マリアさんのもとを訪れた。マリアさんは静かに二人の話を聞いた後、ゆっくりと口を開いた。


「陽菜さん、あなたが緑公園を浄化することが条件になります。そして寮さん、今回はあなたは同行せず陽菜さん一人の力で解決する必要があります」

マリアさんは古文書を取り出した。「これは以前、寮くんに貸して力を失った古文書です。陽菜さん、これをもう一度甦らせることができるはずです」


陽菜が古文書に触れた瞬間、シャミィの声が彼女の意識に響いた。「これは私が以前書いた魔法の書です。再び魔力を込め直しましょう」

陽菜は古代語の呪文を唱え、最大出力の霊光弾を放った。光が部屋中を包み込む。


シャミィの声が再び響く。「古文書は本来の魔力を取り戻しました。これは寮君が持つべきです」

陽菜が意識を取り戻すと、周囲は驚きの表情を浮かべていた。「え?何があったの?」と陽菜が尋ねる。

マリアさんは畏怖の念を込めて呟いた。「これが神の力、光なのですね...」

帰り際、偶然出会った由香に、寮は陽菜のサポートを頼んだ。陽菜も同意し、二人で緑公園の浄化に挑むことになった。


***緑公園の浄化***


陽菜と由香は緑公園に足を踏み入れた。夕暮れ時の公園は、不気味な雰囲気に包まれていた。

「私はダウジングが得意なの」由香が自信を持って言った。「まずは霊がいる場所を見つけ出そう。その後、その場所を浄化していけば解決するわ。陽菜ちゃんの霊能力があれば、簡単に済むはず」

由香はダウジングを始め、二人は霊的エネルギー反応の高い場所へと向かった。最も強い反応を示したのは、古く壊れた祠のような場所だった。

「ここに何か潜んでいそうね」由香が言った瞬間、異様な空気が二人を包み込み、怨霊が姿を現した。

「出たわね...怨霊」陽菜は意気込んで叫び、最大出力の霊光弾を放った。怨霊は光に包まれ、浄化されていった。


「まずは1つ完了ね♪」陽菜は由香に笑顔で告げた。


 次に二人はトイレに向かった。そこには人の霊が佇んでいた。陽菜は霊から事情を聞き、由香の協力を得て家族の居場所を突き止めた。家族をトイレに連れてきて霊との会話を仲介し、最後に浄霊を行って成仏させた。家族からの感謝の言葉に、陽菜は温かい気持ちになった。

公園の湖では、噂の幽霊に出会った。陽菜は幽霊の事情を聞き、探し物を見つけ出して家族に届けた。こうして次々と霊的問題を解決していった。


知らないところで、寮も心配のあまりこっそりと二人の後をつけていた。

「これで完全に浄化されたね」由香が満足げに言った。


***おかしな気配***


陽菜と由香は緑公園の浄化を終え、ベンチに座って休憩していた。

「お疲れ様、陽菜ちゃん」由香が微笑みかける。「今日の経験で何か感じたことある?」

陽菜は少し考え込んだ後、静かに答えた。「うん...霊を浄化するたびに、なんだか公園全体がざわついているような気がするの」

由香は眉をひそめた。「ざわつき?どんな感じ?」

「うーん、例えると...」陽菜は言葉を探す。「地面の下で何かが蠢いているような。でも、はっきりとは分からないの」

その時、近くの茂みがサワサワと揺れた。二人は驚いて振り向く。しかし、そこから現れたのは一匹の黒猫だった。

「あ、びっくりした」由香が胸をなで下ろす。

しかし、陽菜の表情は真剣なままだった。「由香さん、この猫...普通じゃないわ」

由香が注意深く観察すると、確かに猫の目が異様に輝いているのが分かった。そして、その猫は二人をじっと見つめたまま、ゆっくりと公園の奥へと歩き始めた。


「追いかけてみましょう」陽菜が提案する。

二人は猫の後を慎重についていった。公園の奥に進むにつれ、周囲の空気が重くなっていくのを感じる。やがて、人気のない広場に辿り着いた。


そこには、地面に何か奇妙な模様が描かれていた。陽菜が近づいてみると、それは複雑な魔法陣のようなものだった。

「これは...」陽菜が呟く。

由香が周囲を見回す。「ここで何かが行われているみたいね」


その時、遠くから人々の声が聞こえてきた。二人は急いで茂みに隠れる。

しばらくすると、黒いローブを着た集団が現れた。彼らは魔法陣の周りに集まり、何やら準備を始めた。

「オカルト集団ね...」由香が小声で言う。「でも、何をしようとしているの?」


陽菜は集中して観察を続けた。「分からない...でも、さっきから感じていたざわつきの正体が、これなんだと思う」

二人は息を潜めて様子を窺っていた。集団のリーダーらしき人物が高々と両手を掲げ、儀式の開始を告げる。


陽菜は由香に向かって囁いた。「由香さん、この儀式...すごく危険な気がする。止めなきゃ」

由香はうなずいた。「でも、どうやって?」

「まずは様子を見てみましょう。でも、いつでも行動できるように準備しておいて」

こうして、二人は緊張感に包まれながら、オカルト集団の儀式を見守ることになった。


***儀式の始まり***


陽菜と由香は、その場所の近くでじっと待っていた。

夜の闇が深まる中、緑公園に集まったオカルト集団のメンバーたちは、不気味な儀式を執り行い始めた。月明かりに照らされた彼らの姿は、まるで影絵のように揺らめいていた。

「なんだか、怖いね」陽菜が話す。

「何かの儀式を行っているみたいだ」と、答える由香。

見守っていると、突如、空気が重くなり、地面から黒い霧が立ち昇り始めた。リーダーの男が高らかに叫ぶ。「来たぞ!我々の願いを叶える霊たちが!」

しかし、その瞬間、恐ろしい形相の怨霊が次々と姿を現し始めた。オカルト集団のメンバーたちは悲鳴を上げた。リーダーは「よし、もう少しで、召喚できるぞ。これで、願い事は全て叶えられる」と、呟いた。


その時、「やめて!これ以上続けたら、取り返しのつかないことになる!」陽菜は叫んだ。

だが、リーダーは、陽菜と由香を縄で縛り付けることを指示した。

「もう、どうなってもしらないわよ」と注意する陽菜。

「わたしたちをどうする気なの?」と、怯える由香。

「心配することはない。儀式が終われば開放する」と、リーダーは約束した。


 その直後、ポータルが開かれ、怨霊たちは狂ったように暴れ回り、オカルト集団のメンバーたちを襲撃し始めた。リーダーは慌てふためき、陽菜たちに向かって叫んだ。「た、助けてくれ!」

こっそり付いていた寮は瞬時に状況を把握し、行動に移った。

霊光弾を放ち、悪霊を浄化する。素早く、陽菜と由香の近くに駆け寄り結界を張り、その間に、陽菜と由香を縛っていた紐をほどいた。


陽菜は、意図するだけで、同時に数十の霊光弾を周辺に創り出した。

「行け霊光弾」と叫ぶと数十の霊光弾が複数の悪霊を一度に浄化した。

寮は「よし、今度はポータルを封印するんだ陽菜」と指示した。

陽菜は、寮の声を聞いたのと同時にポータルに向かって封印の魔法を行い、最後に霊光弾を最大出力で放った。


ポータルは、封印され消滅していった。

光が収まると、公園は静寂に包まれていた。怨霊の気配は完全に消え失せ、月明かりだけが穏やかに辺りを照らしている。


陽菜はその場にへたり込んだ。寮と由香が駆け寄る。

「陽菜ちゃん、大丈夫?」

陽菜は疲れた顔で微笑んだ。「う、うん...なんとか」

その時、おずおずとオカルト集団のリーダーが近づいてきた。彼の顔には後悔の色が濃く浮かんでいる。

「あの...」リーダーは言葉を詰まらせた後、突然深々と頭を下げた。「本当に申し訳ありませんでした!私たちの軽はずみな行動が、こんな大変なことを引き起こすなんて...」

他のメンバーたちも、順々に頭を下げて謝罪した。

陽菜は優しく微笑んだ。「分かってくれたなら、それでいいの。でも、二度とこんなことはしないでね」

リーダーは涙ぐみながら何度も頷いた。「はい、約束します。それに...あなたたちの力を見て、私たちの求めていたものが何だったのか、よく分かりました。本当の神秘は、こんな危険な方法で求めるものじゃないんですね」


 寮も納得したように頷いた。「そうだ。真の神秘は、身近なところにあるものさ。それを見つける目を持つことが大切なんだ」

由香が付け加えた。「そうよ。これからは前向きに、安全な方法でオカルトを楽しんでね」

オカルト集団のメンバーたちは、感謝と反省の言葉を述べながら、その場を後にした。

三人は疲れながらも達成感に満ちた表情で、互いを見つめ合った。

「私たち、やったわね」陽菜が嬉しそうに言った。

寮はうなずいた。「ああ、本当によくやった。特に陽菜、君の力には驚いたよ」

由香も笑顔で言った。「陽菜ちゃん、本当にすごいわ。私もこれからもっと頑張らなきゃ」

陽菜は照れくさそうに頬を染めた。「二人がいてくれたから、私、頑張れたんだよ」

月明かりの下、三人は公園のベンチに腰掛けた。静かな夜風が彼らの髪をそよがせる。

寮が静かに言った。「でも、これはまだ始まりに過ぎないんだ。心霊スポットは、もっと危険な危険が待っている。どうする?」


 陽菜は「でも、頑張る」と答えた。

 夏なので、しばらくホラー祭りの話を展開しようと考えています。

やっぱりホラーと言えば、心霊スポットの話が出ないと、怖くない?と、いった気持から、今回の話が作られました。けっこう、壮大な話になるのか?あっけなく終わるのか?


 感想、お待ちしています。また、誤字、脱字などあれば、報告して頂けると助かります。


 ご購読、ありがとうございました。


 のんびりモードと言いながら、書かされてしまう所もあるので、この辺りは不思議です。

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