オカルト研究部の強化合宿
オカルト研究部の働きが地元の新聞で報じられた。その後、新入部員が多く入部する事になったオカルト研究部。一之瀬先輩たちも新入部員の指導に忙しい日々を送っていた。
寮は、オカルト研究部との調査後、しばらくオカルト研究部から離れていた。
理由は、調査後、オカルト研究部の活動が地元の新聞に取り上げられたことから注目が集まり新入部員が多く入部していたためだ。
元々部員は5名の細々とした活動を行っていたが、新入部員が13名も入部し、一之瀬先輩たちは対応に追われていた。
それからしばらく経ったある日、寮たちに強化合宿に参加して手伝ってほしいという依頼が来た。寮はあまり気が進まなかったが、一之瀬先輩の要望で、ひかりや由香と参加することになった。
***合宿の準備***
強化合宿の初日、部員たちは大学のキャンパスに集まり、これからのスケジュールについて説明を受けた。一之瀬先輩は新入部員たちに「これからの数日間は、オカルトについて深く学び、実地調査を通じて実践的な経験を積む」と熱心に語った。
新入部員たちは、興味と希望に目を輝かせていた。
***初日の講義***
初日はオカルトに関する基本的な講義が行われた。寮はこれまでの心霊体験について話し、興味本位で心霊スポットに近寄らないよう強く訴えた。「心霊現象は決して嘘では、ありません。先日、ある先輩たちに誘われ訪れた結果、計審的におかしくなったり不調を起こす先輩方もいました。その後、心霊スポットで封印の儀を行った事で、解決しました。このように、興味本位で近寄ってしまった後、大変な目に会う可能性もあります。事もあります。」と説明した。
由香は占いの話をし、運気の良い時期と悪い時期を知ることの重要性を強調した。「占いをうまく活用することで、良いタイミングを見計らって行動したり悪い時期は行動を控える事で、より人生を幸せに導く事もできます。」と話した。
ひかりは瞑想の方法を紹介し、精神統一を行うことでストレスを緩和し、頭がすっきりする方法として瞑想の重要性を説明した。「心を落ち着けることで、色々なメリットがあります。感情を落ち着かせ冷静に食んだりしたり物事を冷静に見つめる事ができます。そうする事で、大きなミスを避けることに繋がります。調査に臨む際の冷静さを保つことができます。」とアドバイスを送った。
***近くの神社の調査***
強化合宿の最終日、新入部員たちはこれまでの講義やワークショップで得た知識を実践するために、実地調査を行うことになった。目的地は地元で噂される古い神社だった。噂では、その神社は夜中に奇妙な光が現れるというもので、新入部員たちにとっては絶好の調査対象となった。
一之瀬先輩は新入部員たちに調査の注意事項を説明し、班に分かれて行動するよう指示を出した。寮、ひかり、由香もそれぞれの班に同行し、サポート役を務めることになった。
神社に到着すると、一行は静かに機材を設置し、観測を始めた。月明かりの下、神社の古びた姿が幽玄な雰囲気を醸し出していた。「みんな、落ち着いて調査を進めて。焦らずに、しっかりと記録を取るんだ」と一之瀬先輩が静かに声をかけた。
寮は新入部員の一人、沙織の班に加わった。沙織は熱心にカメラを構え、神社の周囲を撮影していた。「寮さん、この神社、本当に光るんでしょうか?」沙織が興奮した様子で尋ねた。
「そうだね。噂が本当かどうかはわからないけれど、何かが起きるかもしれない。だからこそ、注意深く観察することが大切なんだ」と寮は穏やかに答えた。
夜が更けるにつれ、神社の周囲はさらに静けさを増した。突然、寮が何かを感じ取った。「みんな、静かに。何かが近づいてくる気がする...」
一行は息を潜めて、神社の方を見つめた。すると、木々の間から微かな光が現れ始めた。それは徐々に明るさを増し、まるで生き物のように動き出した。「見て!光が現れた!」沙織が驚きの声を上げた。
一之瀬先輩もその光に注目し、「みんな、記録を続けるんだ。この現象をしっかりと捉えよう」と指示を出した。
光は神社の境内を漂い、時折形を変えながら動いていた。寮はその光を見つめながら、何かを感じ取ろうと集中した。「この光、ただの自然現象とは思えない。何か、もっと深い意味があるのかもしれない...」
沙織もその光に魅了され、「先輩、これは一体...?」と尋ねた。「まだわからない。でも、この光が何を意味するのかを探るのが、僕たちの役目だ」と寮は答えた。
***合宿の打ち上げ***
調査を終え、一行は神社を後にした。新入部員たちは、この不思議な現象に感動しながらも、その背後にある謎を解き明かそうと決意を新たにしていた。
帰り道、寮たちはバスに乗って帰途に就いた。新入部員たちは調査の成果に興奮し、各自が見たものを話し合っていた。「寮さん、今日は本当にありがとうございました。あの光、すごく不思議でしたね」と沙織が感謝の言葉を述べた。
「こちらこそ、みんなの熱心な姿勢に感動したよ。これからも、頑張っていこう」と寮は微笑んで答えた。
一之瀬先輩も満足そうに、「新入部員たちがこんなにも真剣に取り組んでくれて、本当に嬉しい。これからの活動が楽しみだ」と話した。
由香は占いの話を思い出しながら、「今日の調査は、良い運気の時期だったかもしれないね。これからも、タイミングを見計らって行動することが大切だと思う」と話した。
ひかりも瞑想の重要性を再確認し、「みんな、これからも瞑想を続けて、精神を落ち着けて調査に臨みましょう。心の平静が、良い結果を生むと思います」と新入部員たちにアドバイスを送った。
打ち上げの会場は、神社の近くにある老舗の居酒屋。部屋に入るなり、一同はほっと一息ついた。「みんな、お疲れ様!」一之瀬先輩が声をかけると、部員たちから歓声が上がる。
寮は新入部員の顔を見渡しながら、「今日の調査、どうだった?何か感じたことはある?」と尋ねた。すると、普段は大人しい新入部員の葵が小さな声で答えた。「私...あの神社で何か感じました。冷たい風のような...でも、それだけじゃなくて...」
「おっ、美咲ちゃん霊感あるの?」突然、隣の席から声が上がった。それは、もう一人の新入部員、元気いっぱいの海斗「俺さ、実はユーチューバーになりたいんだ!オカルト系の動画を撮って、みんなにドキドキしてもらいたいんだよね。今日の神社、めっちゃ素材になりそう!」
海斗の発言に、部室内の空気が一瞬凍りついた。一之瀬先輩が眉をひそめ、「海斗君、オカルトはね、単なるエンタメじゃないんだ。しっかりとした知識と敬意が必要なんだよ」と注意した。
寮も頷きながら、「そうだね。オカルトはただの遊びじゃない。僕たちが扱っているのは、時に危険な現象や存在だ。慎重に、そして真剣に向き合わなければならない」と話した。
海斗は少し反省しつつも、「わかりました、先輩。でも、やっぱりみんなに興味を持ってもらいたいんです。だからこそ、正しい知識を学んでから挑戦します!」と意気込んだ。
その後、一同は楽しい談笑を続けながら、美味しい料理を楽しんだ。由香は占いの話を、ひかりは瞑想の話を、それぞれ新入部員たちに熱心に語りかけた。部員たちは和気あいあいとした雰囲気の中で、友情と信頼を深めていった。
***新たな一歩***
強化合宿が終わり、寮たちはそれぞれの日常に戻った。しかし、この合宿で得た経験と知識は、彼らの心に深く刻まれていた。新入部員たちは一層熱心にオカルト研究に取り組み、寮や一之瀬先輩たちも彼らの成長を見守りながら、自身の研究を続けていった。
「みんな、次の調査も頑張ろう。オカルトの世界は広くて深い。でも、僕たちが真摯に取り組むことで、少しずつその謎を解き明かしていくことができる」と一之瀬先輩が力強く話した。
部員たちは新たな決意を胸に、次の調査に向けて動き出した。彼らの冒険は、まだ始まったばかりだった。
寮、ひかり、由香は、話が盛り上がる中、早めに帰る事にした。
「一之瀬先輩、新しい部員が増えて、良かったですね。僕たちは、これでお邪魔します。頑張ってください。」と声を掛けた。
一之瀬先輩は「今回の強化合宿に付き合って貰ってありがとう。本当は君たちオカルト部に入会して貰えると嬉しいんだが、いつでも歓迎するよ」と答えた。
帰える途中、寮はひかりや由香と話し合った。
ひかり「寮君、本当はオカルト部に入りたいんでしょ?」
寮は否定しながら答えた。「嫌、僕は遠慮しておくよ。ひかりや由香達が、また、大きな事件に巻き込まれてしまう様な事になったら、ゴメンだからね。このまま、付かず離れずの方が気楽でいいから」
由香が答える「寮君は、はまりやすいから、程々といったのが丁度良いかもね。楽しい不思議体験は良いけど、怖い不思議体験もあるからね。」
ひかり「そうよね、私も高校の頃までは、悪霊と対峙したから分かるわ。シャミィのツインレイとしての使命が終わった今が幸せに感じられるわ」と答えた。
寮は内心、また悪霊と戦う事になったら、どうするのか?不安がよぎった。そうだ。今のままだったら、悪い事に巻き込まる事もなくひかりや由香も安全だろうと思った。
今回の話は、平和な学生生活を送っている話になりました。
しばらくの間、オカルト研究部の話が続いたので、違うテーマの話について考えています。
感想などお待ちしています。また誤字脱字など報告して頂けると助かります。
ご購読、ありがとうございました。




