表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スピリチュアルズ ジャーニー 寮  作者: waku


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

33/127

脳波を操るトレーニング  眠った霊能力の再発掘

寮は、脳科学に興味を持ち、自分の霊能力を再び取り戻せないか?考えていた。

また、悪霊と対峙する事が会った時、こかりや由香、仲間を守りたい願いが高まりつつあった。

霧雨が降る東京の夜。大学のキャンパスに佇む古い校舎の一室、オカルト研究部の部室のドアを、寮は久しぶりに開けた。


「やあ、寮君。久しぶりだね」


部室の奥から、穏やかな声が聞こえた。振り向くと、そこには一之瀬先輩の姿があった。


「一之瀬先輩...」寮は少し緊張しながら部屋に入った。


一之瀬先輩は、オカルト研究部の部長であり、寮の一つ上の先輩だった。穏やかな性格と鋭い洞察力で、部員たちから慕われている存在だ。


「どうした?何か悩み事でも?」一之瀬は寮の表情を見て、すぐに察したようだった。


寮は躊躇いながらも、ゆっくりと口を開いた。「実は...僕の能力のことで相談があって」


かつて寮は、並外れた霊能力の持ち主だったが、今では、その力は忽然と姿を消してしまっていた。以前、行った廃墟の封印の儀式以来、霊力がほとんど感じられなくなっていた。


低山のキャンプ場の心霊現象の件についても、一緒に参加することができなかった理由を説明した。


一之瀬は真剣な表情で寮の話に耳を傾けた。話し終えると、先輩は思慮深げに口を開いた。


「寮君、君の話を聞いていて思ったんだが、脳科学、特に脳波のコントロールについて学んでみるのはどうかな」


「脳波...ですか?」


「ああ。実はね、最近の研究でインドのヨガや密教の瞑想が脳波をコントロールしているんじゃないかって説が出てきているんだ。もし君がより霊力をうまくコントロールしたいなら、役立つかもしれない」


寮は興味を惹かれた。科学的アプローチで霊能力に迫れる可能性。それは彼にとって新鮮な視点だった。


「どうすればいいでしょうか?」


「まずは基礎から学んでみるといい。図書館にも関連書籍があるはずだ。それと、脳科学研究室の山岡教授を紹介しよう。きっと協力してくれるはずだ」


***脳波の研究***


その日から、寮の新たな挑戦が始まった。図書館で脳波に関する本を借り出し、夜遅くまで読み込んだ。ベータ波、アルファ波、シータ波、デルタ波。それぞれの特徴と、対応する意識状態について学んだ。


山岡教授の研究室も訪れた。最初は半信半疑だった教授も、寮の真剣さに心を動かされたのか、実験への参加を許可してくれた。


「脳波をコントロールすることで、潜在能力を引き出せる可能性があります」山岡教授は熱心に説明した。「君の場合、失われた能力を取り戻すきっかけになるかもしれない」


寮は毎日、脳波コントロールのトレーニングに励んだ。瞑想、呼吸法、そして脳波フィードバック装置を使った練習。最初は全く思うようにいかず、何度も挫折しそうになった。


「だめだ、全然集中できない」

「アルファ波がまったく出ない...」


そんな時、一之瀬先輩が励ましてくれた。


「焦らなくていいんだ、寮君。これは一朝一夕にはいかない。コツコツと積み重ねていけば、必ず結果は出るさ」


先輩の言葉に勇気づけられ、寮は諦めずに続けた。しかし、目に見える成果はなかなか現れない。


ある日の夕暮れ時、寮は疲れ果てて大学の屋上に座っていた。


「はあ...」深いため息が漏れる。「もしかしたら、僕の能力は本当に消えてしまったのかも」


しかし、その時だった。かすかな青白い光が、寮の掌から漏れ出した。


「え...?」


寮は息を呑む。光は微かで、すぐに消えてしまったが、確かにそこにあった。


自分の手を見つめ、そしてゆっくりと顔を上げる。寮の瞳には、小さいながらも、確かな希望の光が宿っていた。


「まだ...終わりじゃないんだ」


彼の前には、まだ長い道のりが待っているだろう。しかし、この小さな光は、新たな可能性を示唆していた。寮は深く息を吸い、そしてゆっくりと吐き出した。「よし、もう一度やってみよう」


***仲間との協力***


その小さな光を目にしてから、寮の毎日に変化が訪れた。トレーニングへの取り組み方が、より一層真剣になったのだ。


「先輩、あの時の光...あれは本当に僕の能力だったんでしょうか?」寮は一之瀬に尋ねた。


一之瀬は穏やかに微笑んだ。「それを確かめるのが、これからの君の課題だね」


 山岡教授の指導の下、寮は更に高度な脳波コントロールの技術を学んでいった。アルファ波とシータ波を同時に発生させる「アルファシータ状態」の維持や、ガンマ波の意図的な生成など、チャレンジは日々難しくなっていった。


ある日の実験中、思わぬ来訪者があった。


「寮くん、こんなところにいたの?」


声の主は、ひかりと由香だった。二人は寮の姿を大学中探し回っていたという。


「何してるの?」ひかりが不思議そうに寮の頭に付けられた電極を見つめる。


寮は少し照れくさそうに説明を始めた。脳波のこと、失われた能力のこと、そしてあの小さな光のこと。


話を聞いた由香の目が輝いた。


「私も手伝わせて!」由香が勢いよく言う。


「そうよ、寮くんが頑張ってるなら、私たちだってできることがあるはず」ひかりも同意した。


寮は驚きつつも、心の中に温かいものが広がるのを感じた。


「ありがとう。でも、大丈夫かな...」


「心配しなくていいよ」背後から山岡教授の声がした。「むしろ、仲間がいることで新たな可能性が開けるかもしれない」


こうして、寮、由香、ひかりの三人でのトレーニングが始まった。


由香は瞑想の才能を発揮し、すぐにアルファ波の安定した生成に成功した。ひかりはイメージトレーニングが得意で、鮮明なビジュアライゼーションができるようになっていった。


そして寮は、二人の存在に励まされ、日々のトレーニングにさらに熱が入った。


***予期せぬ出来事***


ある日の夕方、三人で瞑想をしていた時のことだ。


「あっ!」


突然、ひかりが目を見開いた。


「どうしたの?」由香が心配そうに尋ねる。


「今、寮くんの周りに、青白い光が...」


寮は驚いて自分の体を見る。しかし、何も変化は見えない。


「本当?」寮が半信半疑で聞く。


ひかりは少し困ったように首を傾げた。「うん...でも、今はもう見えないわ」


山岡教授が興味深そうに三人を見つめていた。


「興味深い現象だ。もしかしたら、あなたたち三人の共鳴が、何かを引き起こしているのかもしれない」


その後も三人はトレーニングを続けた。ある日、寮が瞑想中にふと目を開けると、由香とひかりが微かに光っているのに気づいた。


「二人とも...光ってる?」


驚きの声に二人が目を開けた。


「本当だ...」由香が自分の手を見つめる。


「これって...どういうこと?」ひかりも驚いている。


山岡教授が冷静に説明した。「おそらく、三人の脳波がシンクロした結果、エネルギーが具現化したのかもしれない」


その言葉に、寮は確信した。自分の能力が完全に失われたわけではない。むしろ、新たな形で再生しているのだと。


***新たな挑戦***


三人の努力は実を結び、寮の霊能力は徐々に戻りつつあった。しかし、完全に取り戻すためにはまだ時間が必要だった。


ある日、一之瀬先輩が興味深い提案を持ちかけてきた。


「寮君、ひかり、由香。次の挑戦として、霊能力をさらに高めるために、山にある古い神社に行ってみないか?そこには強い霊気が流れていると言われている」


三人は同意し、準備を整えて出発することにした。


山奥の神社は、古くて静かな場所だった。霧が立ち込める中、神秘的な雰囲気が漂っている。


「ここで何をするんですか?」由香が尋ねた。


「瞑想だ。ここで集中して瞑想することで、霊能力が高まるかもしれない」一之瀬先輩が答えた。


三人は神社の前に座り、深呼吸をして瞑想を始めた。静寂の中、心を落ち着け、意識を内側に向けていく。


すると、寮の周りに再び青白い光が現れた。それは徐々に強くなり、彼の体を包み込んでいく。


「寮君、すごい!」ひかりが目を開けて叫んだ。


「これは...」


寮は目を閉じたまま、光の中に浸っていた。その光は温かく、心地よいエネルギーを感じた。


「これが...僕の力」


寮は自分の霊能力を少し取り戻したことを感じた。彼の体から発せられる光は、以前よりも強く、確固たるものだった。


***あらたなる決意***


寮、一之瀬先輩、ひかり、由香の四人は、山を下りながら新たな決意を胸に抱いていた。


「寮君、君の霊能力は、以前と比べてどうだい?この力をどう活かすか考えなければならないね」一之瀬先輩が言った。


「ありがとうございます。先輩。でも、今の霊能力で、僕が高校生の時の10%程度だと思います。これで、ひかりを守る事は、何とか出来ると思います。」寮が笑顔で答えた。


 一之瀬先輩は「それで、10%程度の力とは、、、、凄いですね」と、驚きの顔を隠せなかった。


 寮は次のトレーニングについても、考えていた。。。。


 今回の話は、オカルト的な話と違い、脳科学、能力開発から霊能力を取り戻す話として書いてみました。

感想、お待ちしています。 また、誤字脱字など、あれば連絡して頂けると助かります。


 ご購読、ありがとうございます。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ