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スピリチュアルズ ジャーニー 寮  作者: waku


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日常生活に戻った寮『魔法と現実の狭間で ~失われた力と新たな絆~』

 今回は、スピンオフとして、寮のその後の話を書きました。

本編が終わって、寮君ロスになっていた人にもおすすめの話です。


 


 桜が満開の春、高校3年生になった寮は教室の窓から舞い散る花びらを眺めながら、古代悪魔との壮絶な戦いを思い出していた。「シャミィ...リリス...」と心の中で呟く。指導霊の声はもう聞こえないし、魔力も特別な能力も失われたかのようだった。


「寮君、またぼんやりしてるね」

幼なじみの由香が心配そうに声をかける。彼女の明るさに、寮は少し救われる思いだった。


「ごめん、ちょっと考え事してた」


「またあのこと?」


由香の表情が曇る。彼女も戦いを共にした仲間だったが、日常に戻るのが早かった。


「放課後にゲームでもしない?最近、寮君元気ないみたいだからさ」


寮は無理に笑顔を作った。「そうだね、たまには気分転換しようか」


その時、真由美と武史が教室に入ってきた。彼らも共に戦った仲間だ。


「おはよう、二人とも」と真由美が声をかける。


「よう、寮。今日も暗い顔してんなー」と武史が軽口を叩く。


寮は苦笑いを浮かべた。仲間たちの存在が、自分を支えてくれていることを感じながらも、心の中の虚無感は消えなかった。


***揺れる心、届かぬ想い***


 放課後、寮は一人で旧校舎に向かっていた。ここは古代悪魔との最終決戦の地であり、今は取り壊しの予定が決まっている。

廊下を歩きながら、寮は壁に手を当てた。かつてここで激しい戦いが繰り広げられたが、今感じるのは冷たいコンクリートの感触だけだった。


「寮君」


突然、後ろからひかりの声がした。彼女はシャミィのツインレイと呼ばれた存在で、寮は一瞬、シャミィの姿を重ね合わせてしまった。


「ひかり...どうしてここに?」


「寮君と同じ。確かめたくなって」


二人は無言で並んで歩き、かつての決戦の場である体育館に入った。


「私も混乱しているの」とひかりは言った。「シャミィのツインレイだと言われたけど、今は何も感じられない。私の中のシャミィは、本当に存在したの?それとも、全て幻だったの?」


ひかりの目に涙が浮かんでいた。寮は彼女の手を取り、優しく握った。


「僕たちの経験は確かに意味があった。でも、今は前を向いて生きていくしかないんだ」


ひかりは寮の胸に顔を埋め、二人の心の中で様々な感情が渦巻いていた。


***友情の絆***


「カット!」


突然の声に、寮とひかりは飛び上がった。振り返ると、そこには由香、真由美、武史の姿があった。


「もう、二人とも」と由香が言った。「こんなところにいたのね」


「心配して探してたんだ」と真由美が続けた。


「何泣いてんだよ」と武史が軽く肩を叩いた。


ひかりは慌てて涙を拭った。「どうして?」


「当たり前じゃん」と由香が答えた。「親友が悩んでるのに、放っておけるわけないでしょ」真由美が言った。


「二人とも、まだあの戦いのこと引きずってるのね」


武史も続けた。「俺たちにも教えてくれよ。友達なんだろ?一緒に乗り越えようぜ」


ひかりは戸惑いながらも、微笑んだ。「みんな、ありがとう」


寮も胸が熱くなるのを感じた。自分たちだけで抱え込もうとしていたが、周りには理解してくれる仲間がいたんだ。


由香が提案した。「美咲さんに相談してみない?きっと良いアドバイスくれるよ」みんなが顔を見合わせ、頷いた。


***導きの光***


数日後、5人は美咲事務所を訪れていた。美咲さんは寮たちが以前から知っている不思議な能力を持つカウンセラーだ。


カウンセリングルームで、美咲さんが優しく語りかけた。


「君たちの経験は特別なものよ。でも、それに縛られる必要はないわ。今は自分たちの人生を歩み始める時期なの」

寮とひかりは顔を見合わせた。美咲さんは続けた。


「寮君、ひかりさん。二人の絆は強い。でも、それは単なる運命や過去の記憶だけじゃない。今、この瞬間の二人の気持ちが大切なの」


「でも...」ひかりが口を開いた。「私たちの力が失われて、もう何も特別じゃないなら...」

美咲さんは微笑んだ。「特別な力?それは本当に失われたのかしら。魔法や霊感だけが特別な力じゃないわ。君たちの友情、思いやり、そして困難を乗り越えてきた経験。それこそが、かけがえのない力よ」


由香たちも、美咲さんの言葉に頷いていた。


「恋愛も大切。でも、まずは自分自身を見つめ直すこと。そしてお互いを理解し合うこと。それが真の絆を作るの。寮君とひかりさんの関係も、きっとそうやって深まっていくはずよ」


美咲さんの言葉に、部屋の空気が少し明るくなったように感じた。


***新たな日常***


カウンセリングを終えた5人は、近くの公園のベンチに座っていた。夕暮れ時の柔らかな光が、彼らを包み込んでいる。

「私たち、何も知らなかったけど...」由香が口を開いた。「これからは一緒に乗り越えていこう。寮君とひかりちゃんの気持ち、少しは分かった気がする」


真由美も頷いた。「そうよ。私たちにできることがあれば、何でも言って。一緒に笑って、一緒に泣いて...そうやって前に進んでいけばいいのよ」


武史も珍しく真面目な顔で「お前らの力になるぜ。なんなら、俺が霊能力者になってやるよ!」と笑った。

寮は感謝の気持ちでいっぱいだった。「みんな、ありがとう。本当に感謝してる」


ひかりも微笑んだ。「本当に、みんなと一緒にいることが大切なんだって、改めて感じた。私たちの絆は、失われていないんだね」


「そうだね」と寮は続けた。「みんなと過ごすこの何気ない日常が、何よりも大切なんだ」

5人はしばらく無言で座っていたが、その沈黙には温かさがあった。彼らの絆がさらに強まった瞬間だった。


***未知なる力の目覚め***


それから数週間後、放課後の帰り道。5人が一緒に歩いていると、突然小さな子供が目の前を駆け抜け、大きなトラックが角を曲がってきた。


「危ない!」

寮が叫んだ瞬間、彼の手から光が放たれ、子供の周りにバリアが形成された。トラックはそのバリアに当たって止まった。

「え...?」

寮は自分の手を見つめ、周りの人々も驚きの声を上げている。

「寮君、今のは...」ひかりが震える声で言った。


「ああ...どうやら、僕の力は完全には失われていなかったみたいだ」


その瞬間、シャミィの言葉が寮の脳裏に蘇った。「特別な力は失われていません」...そう、力は形を変えてあなたの中に眠っている。


「すげえ!」武史が興奮した様子で叫んだ。「寮、お前まだ超能力持ってたんだな!」


「でも、どうしてこのタイミングで...?」真由美が首をかしげる。


「きっと、みんなで乗り越えようとしてきたからだよ」と由香が答えた。「寮君の中で、何かが変わったんだと思う」


ひかりは寮の手を取り、「私たち、まだ旅の途中なのね。これからどんな冒険が待っているんだろう...」


***新たな冒険の始まり***


1ヶ月後、桜の季節が再びやってきた。卒業式を終えた5人は、学校の屋上に集まっていた。


「あっという間だったな」寮がポツリと言った。


「そうね。でも、私たちの物語はまだ終わっていないわ」とひかりが答える。


由香が言った。「みんな、バラバラになるけど、絶対に連絡取り合おうね」


「当たり前だ」と武史が答える。「俺たちは特別な仲間なんだからな」


真由美も頷いた。「そうよ。これからも一緒に成長していきましょう」


風が吹き、桜の花びらが舞い上がる。その中に、かすかにシャミィとリリスの姿が見えた気がした。


寮とひかりは微笑み合った。これからの人生は、新たな冒険の連続だ。でも、もう怖くない。仲間がいるから。そして、自分たちの中に眠る力を少しずつ理解し始めているから。


「みんな、ありがとう」と寮が言った。「これからも一緒に歩んでいけたらいいな。僕たちの物語はまだ始まったばかりだ」


ひかりも続けた。「そうね。私たち、きっと特別な経験をしたの。でも、それ以上に大切なのは、これから作っていく未来。みんなと一緒に」


5人は手を重ね合わせた。その瞬間、かすかな光が彼らの手から溢れ出した。それは、彼らの絆が生み出す新たな力の証だった。


「さあ、行こう」と寮が言った。「僕たちの新しい冒険が、ここから始まるんだ」


桜吹雪の中、新たな一歩を踏み出した彼ら。未来には、まだ見ぬ冒険と無限の可能性が広がっていた。


 これまで駆け足で書いて来た物語なので、色々と不具合も多々あり、修正を続けています。

ただ、地味な作業が続き、新作も書きたくなったので、気晴らしを含めた作品です。


 私も、ここまで書いた事で、寮君達から、パワーを貰っています。

読み終わった後、何となく、元気になれる感じのストーリーを目指しています。


 寮達の前向きな考えや仲間の絆、

周りの人に対する思いやり、愛を感じられる事がスピリチュアル的な事に繋がるかも知れません。


大学になってからは、霊能力が最終決戦の時から比較して、

1パーセント程度のパワーに低下しているかな?と、想定しています。


 緊急事態の時、潜在能力が引き出されて一時的に、パワーが戻る感じです。


 アップしたエピソードの修正作業も、地味に継続して行く予定ですので、

また、1から読み直して頂けると、嬉しいです。


 感想をお待ちしています。また、誤字脱字などありましたら、連絡して頂けると助かります。


 読んでいただいて、ありがとうございます。

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