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スピリチュアルズ ジャーニー 寮  作者: waku


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『封印の代償』の秘密と過去の浄化とリベンジ

 初めに私が書いた短編ミステリーホラー『封印の代償』から数年後、寮が過去の出来事を知り、

問題を解決する為に行動する。結末は、どうなるかお楽しみ。より、深く知りたい方は、初めに『封印の代償』を読んでいただけると意味が分かる仕掛けになっています。

***謎の発見***


 寮は、いつものように美咲さんの事務所で資料の整理をしていた。埃っぽい古い書類の山を整理しながら、

ふと目に留まった一枚の新聞記事。そこには「低山のキャンプ場付近で5人の高校生が行方不明に。」という見出しが踊っていた。

 

 記事を読み進めると、舞、玲子、美咲、健太、翔太という名前が目に飛び込んできた。

寮は思わず目を疑った。美咲と健太。その名前は、彼が知っている美咲さんや健太さんのことなのだろうか。しかし、すぐにそれは単なる偶然の一致だろうと思い直した。


 興味をそそられた寮は、事務所の奥で作業をしていた田中さんに声をかけた。

「田中さん、この事件についてどう思いますか?」

田中さんは眼鏡の奥の目を細め、寮が手にしている資料を覗き込んだ。


「うーん、私の推測では、何かの犯罪に巻き込まれた可能性が高いと思います。」田中さんは慎重に言葉を選びながら答えた。「これまで、この地域で不可解な事件が起きたことはありませんし、キャンプ場の近くという場所柄を考えても、人為的な事件の可能性が高いですね。」


 「遺品や何か手がかりが見つかっていれば、他の可能性も探れるのですが...」田中さんは少し考え込むように言葉を切った。「何も残されていないということは、やはり人の仕業だと考えるのが自然です。幽霊も怖いですが、人間の方がもっと怖いこともありますからね。」

寮は田中さんの言葉を聞きながら、記事をもう一度見つめた。そして、突然思い立ったように言った。


 「ちょっと、今度、この低山に出向いてみようと思います。」

田中さんは眉をひそめ、心配そうな表情を浮かべた。「うーん、ちょっと危ないかもしれないから、一人で行くのは避けた方がいいですよ。」


 寮は田中さんの忠告を聞きながらも、心の中では既に調査の計画を立て始めていた。

その晩、寮はオンライン魔法学校の先生にこの事件について尋ねてみることにした。スクリーンに映る先生の姿を見つめながら、寮は事件の概要を説明した。


 「先生、今回このような怪奇事件があったことを知りました。どのようにお考えですか?」


 先生は魔法的な見地から慎重に答えた。

「全ての出来事が魔法や霊のせいではありませんが、霊的な要因から見た場合、何かの悪魔に匹敵する存在の可能性も考えられます。」先生は言葉を選びながら続けた。「悪魔の召喚の儀式で異空間のポータルが開くことがあります。そういったポータルを通じて悪魔を呼び出そうとする者たちがいるのです。」


「私たちは、そういった悪魔が召喚されたポータルの封印なども、重要なミッションの一つと考えています。」先生は真剣な表情で語った。「特に、満月の夜に限って行方不明事件が起きているということは、何かしらの法則性や規則性を感じさせますね。満月の夜は霊力が普段より高まるので、良い面でも悪い面でも、それを利用しようとする魔法使いが存在します。」

寮は先生の言葉に深く頷きながら、「ありがとうございました。」と言って会話を終えた。


次に、寮は信頼する指導霊のシャミィに尋ねてみることにした。

「シャミィ、この事件についてどう思う?」

シャミィは少し考えてから答えた。「これだけでは、状況を把握するには情報が不足しています。これも、あなたが今後成長するための学びの機会です。実際に調査に出かけてみるのも良い経験になるでしょう。」

シャミィの言葉に、寮はますます調査に乗り気になった。


***準備と仲間たち***


 寮が調査の準備を進めていると、由香が話しかけてきた。

「ねえ、寮。今度、このスピリチュアルショップのセミナーがあるんだけど、一緒に行かない?」由香は興奮気味に誘ってきた。

寮は内心ため息をつきながら、由香の誘いを慎重に断った。「由香、そういうセミナーって、大金を取られたり、よく分からない話に乗せられたりすることが多いんだ。危険だと思うよ。」


 「もう、寮は私が勧めるものは何でも怪しいと決めつけるの?失礼じゃない?」由香は不満そうに抗議した。

寮は由香の見せたパンフレットを改めて見てみたが、やはり怪しさは隠せなかった。


「やっぱり、怪しい所だと思う。」寮は正直に言った。

「じゃあ、寮は行かないの?」由香は残念そうに尋ねた。

「僕は、ちょっと出かける所があるんだ。」寮は自分の計画を思い出しながら答えた。


「ふーん、そっちの方が怪しそう。私も一緒に行きたいな。」由香の目が好奇心で輝いた。

寮は困ったように眉をひそめた。「由香、さっきは君のセミナーに行くって言ったばかりだよね。」


「だからこそ、寮の方について行くわ。そっちの方が面白そうだもの。」由香は決意を固めたように言った。

寮はため息をつきながら妥協した。「分かった。でも、僕の調査の邪魔はしないでくれよ。」


「OK!」由香は嬉しそうに答えた。「それで、どこに行くの?」

「キャンプ場だよ。」寮は簡潔に答えた。


「へー、キャンプ場か。」由香の目が輝いた。「だったら、真由美さんや武史君も一緒に連れて行こうよ。夏のキャンプ場も楽しいしね。」由香は突然思い出したように付け加えた。「そういえば、今度の満月は『ブルームーン』だって。丁度いいタイミングじゃない?」

寮は由香の言葉に少し驚いた。確かに、ブルームーンの夜に調査に行くのは、何か特別な意味があるかもしれない。

「分かった。みんなで行こう。」寮は最終的に同意した。


 ***低山への出発***


 結局、寮、由香、真由美、武史の4人で電車に乗り、バスに乗り継いでキャンプ場のあるハイキングコースへと向かうことになった。朝早くから出発し、バスでキャンプ場に到着した頃には、既に日が高く昇っていた。ハイキングコースは徒歩での登山も可能だったが、数年前に起きた行方不明事件以来、ほとんどの利用者は直接バスや車でキャンプ場まで来ることが多くなっていた。山道には不気味な静けさが漂っていた。


 「今日はキャンプ場でブルームーンが見られるなんて、すごく楽しみ!」由香は興奮気味に言った。

寮は由香の言葉に軽く頷きながらも、本来の目的を忘れないようにしていた。


 夕方になり、寮は一人でハイキングコースを下りていこうとしていた。

「大丈夫なの?」武史が心配そうに尋ねた。


 「大丈夫だよ。ただの散歩だから。」寮は 安心させようとして答えた。「ここから1時間ほど下って、すぐに戻ってくるから。今、午後4時だから、遅くても7時には戻ってこれるよ。」

「みんなはここで待っていてくれ。」寮は強く言い、ハイキングコースを下っていった。


***祠への道のり***


 寮は、行方不明になった場所として報じられていた祠を目指して下っていった。シャミィから、この前、高次元センターでトレーニングしたプロテクションの魔法を使うように言われていた。寮は「プロテクション」と念じると、周囲に強力なバリアが形成された。このプロテクションには、悪霊など霊的な存在に探知されにくくする効果もあった。


 「祠が見えてきたら、霊光弾の準備をします。」シャミィの声が寮の心の中に響いた。

寮はシャミィの指示に従い、慎重に山道を降りていった。しばらくすると、遠くに祠らしき建物が見えてきた。

「寮君、霊光弾の準備をして。」シャミィの声が再び響いた。


 寮は集中し、霊光弾のエネルギーを蓄積し始めた。シャミィと同調することで、霊的なエネルギーがどんどん強くなり、大きな光の玉となっていった。


「今よ。霊光弾!」


シャミィの合図とともに、寮は全身の力を込めて霊光弾を放った。光の玉は祠に向かって飛んでいき、見事に的中した。

祠を中心に強力な光が広がっていった。前回の心霊スポットで使った霊光弔の数倍のエネルギーが周囲を包み、浄化していく。

キャンプ場にいた由香、真由美、武史も、この強大な霊的エネルギーを感じ取った。

「何かあったのかな...」由香が不安そうに呟いた。

「みんなで探しに行こう。」武史が提案した。


***真相の発見***


 寮は霊光弾を放った後、慎重に祠に近づいていった。祠全体が光のエネルギーによって完全に浄化されており、以前の不気味な雰囲気は消え去っていた。


「これで良かったのかな?」寮はシャミィに尋ねた。

「この封印されていた怨霊も、怨霊に囚われてしまった魂を救う方法は、これしかなかったのです。」シャミィは静かに答えた。


 寮は祠の中で行われていた儀式の跡や、封印されて囚われていた魂、そして怨霊となった悪霊の魂も浄化できたことを知った。彼の心には安堵感と同時に、何か言葉にできない寂しさが広がった。


 寮は来た道を戻り、キャンプ場に向かった。途中で、彼を心配して探しに来た由香、真由美、武史と遭遇した。

「さっき、とてつもなく凄いエネルギーを感じたんだけど、何かあったの?」由香が興奮気味に尋ねた。

寮はため息をつきながら答えた。「だから、ついて来るなって言っただろ。もう終わったことだから。」

「キャンプ場に戻って、行けなかったみんなの分まで楽しもう。さっそくパーティーの続きだ。」寮は話題を変えようとした。

仲間たちは不思議そうな顔をしながらも、寮と一緒にキャンプ場へ戻ることにした。


***帰路と余韻***

翌日のお昼前、キャンプ場を離れてバスに乗り込んだ寮たちは、静かに帰路についた。

「また今度もみんなでキャンプ場に行こうぜ。」武史が明るく話した。

由香と真由美も同意の声を上げた。

寮は窓の外を眺めながら、独り言のように呟いた。「本当は君たちも、楽しみたかったんだ。」


「寮...」心配そうに声をかける仲間たちに、寮は苦笑いを浮かべながら答えた。「いや、なんでもない。」

バスが山を下りていく間、寮の心の中では様々な思いが交錯していた。彼は確かに事件の真相に迫り、怨霊を浄化することに成功した。しかし、それと引き換えに失ったものもあるのではないか。舞たち5人の魂は本当に救われたのだろうか。そして、この経験は自分自身をどう変えたのだろうか。


寮は、これからも霊的な事件に関わっていくことになる


***寮の日記 2***


 今日の出来事は、切なく感じられた。

怨霊になって封印されてしまった例の悲しい気持ちと憎しみ。


 そして、キャンプ場に本当は楽しく過ごしたかったみんな。

そして、それを救う事を願った人たちの想いが交差して、悲しくなったしまった。


 僕にできる事は、ただ、1つすべてを浄化する事でしか、みんなの魂を救う事が出来なかった。


 本当に怨霊や悪霊は、悪い存在なのだろうか?

今、悪くても過去は、良い人だった李、あまりにも悲しい出来事や怒りや恨みの強い思いが残ってしまい。

体が無くなってしまっても強い思いはずっと残ってしまうのは、とても悲しい事だと思う。


 せめて、霊光弾の力でその鎖を断ち切って全てを浄化する方法しか、今の僕に出来る事しか思い付かない。


 僕は、まだまだ、学ばなければいけない事が山ほどあるんだ。




結局、勢いで、次のエピソードも書いて見ました。この話は、バッドエンドで終わった、

『封印の代償』の回収といった側面もあります。


 本当は、もっと絡ませてみようと考えていましたが、

本編の物語を書き始めてから、辻褄が合わない点があり、見つかり、今回の結末になりました。


 私としては、不親切な話になっている。と、思いましたが、

寮だけ知っている僕の気持ちとして描いて見ました。寮の気持ちに訴える描写が伝われば、面白いと感じています。


 感想をお待ちしています。また、誤字、脱字があれば、お知らせして頂けると嬉しいです。

ここまで、読んでいただき、ありがとうございます。


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