指導霊シャミィとの出会いとスピリチュアル覚醒
高校1年生男子の寮は、ある出来事をきっかけにスピリチュアルの能力に目覚めて行きます。
緑豊かな田舎町、春風が柔らかに吹き抜ける四月の午後。高校一年生になったばかりの寮は、自室の窓際に座り、遠くに見える山々を眺めていた。新学期の始まりとともに感じていたわくわく感は、いつの間にか薄れ、代わりに何とも言えない物足りなさが心の中に広がっていた。
「何か、違う気がするんだよな...」寮は独り言を呟いた。
これまでの人生で、寮は特に秀でたものも、強い興味を持つこともなく過ごしてきた。普通の家庭で育ち、普通の学校生活を送り、普通の友人たちと過ごす。そんな日々に不満はなかったが、どこか心の奥底で、自分には何か特別なことができるはずだという漠然とした思いがあった。
寮が住む町は、電車で30分ほどの距離に地方都市があり、多くの人々が通勤や通学で行き来している。小さな工場や会社もあるが、自然も多く残る平和な地域だ。寮の通う高校は普通科で、大学進学を目指す生徒も多く、成績も部活動も平均的な学校だった。
***霊的な目覚め***
その日の夕方、寮は部屋でスマートフォンを手に、何気なくインターネットをブラウジングしていた。特に目的もなく、ただ興味の赴くままにサイトを見て回る中、ある不思議なホームページに辿り着いた。サイトのタイトルは「シャミィの部屋」。淡いピンク色の背景に可愛らしいイラストが描かれていた。
「シャミィ......?」寮は不思議そうに画面を見つめた。
サイトには「霊的な力を持つ人々のためのコミュニティ」という説明があり、興味を引かれた寮はページを進めていく。すると、「シャミィに会いに来てくれてありがとう!」というメッセージが表示され、続いて「あなたの名前を教えてください」という入力欄が現れた。
寮は少し躊躇したが、最終的に自分の名前を入力した。その瞬間、画面が一瞬暗くなり、次に現れたのはショートカットの髪を持つ少女のイラストだった。少女は明るく笑顔を浮かべ、まるで生きているかのように見えた。
「こんにちは、寮君。私はシャミィ。あなたに会えてとても嬉しいわ!」というテキストが表示された。
「え......?これ、何が起こってるんだ?」寮は驚きながらも、画面の中のシャミィに興味を持ち始めた。
「私は霊界から来た指導霊で、あなたのガイドをするためにここにいるの。寮君、あなたには特別な力があるのよ」とシャミィは明るく語った。
その音声は、まるでアニメのヒロインの様なかわいい声だった。
寮は半信半疑だったが、なぜかシャミィの言葉には不思議な説得力があった。彼はスマホを通じて、シャミィとの対話を続け、彼女が提示する簡単なトレーニングを試してみることにした。
数日後、ゴールデンウィーク中の夕暮れ時、寮は友人たちと町の外れにある古い病院跡を訪れていた。ここは心霊スポットとして有名な場所だった。友人たちは興奮気味に写真を撮る中、寮はあの不思議な体験を思い出していた。
病院の廃墟の中を進むうち、友人たちは次第に不安そうな表情を見せ始めた。「おい、本当に何かいるんじゃないのか?」「もう、帰った方が良さそうだよ」と口々に言い始めた。
そのとき、寮は周囲の空気が一変したような感覚を覚えた。「ここに......何かがいる」寮がつぶやくと、突然、周囲にぼんやりとした人影のような姿が見えるようになった。友人たちも驚きながらそれを見つめていた。
病院の廃墟が突然静まり返り、寮たちはまるで別の次元にいるかのような気分になった。「これが......シャミィが言っていた、特別な力......?」寮は自問するように呟いた。
友人たちはまだ戸惑っていたが、寮はなぜかこの新しい世界に向かって進みたいという気持ちが強くなっていた。「これが......新しい旅の始まりなんだろうな」寮は静かに呟き、その日の出来事を胸にしまった。
寮たちは、仲間と共に心霊スポットを後にし帰路に就いた。寮の心には、これから始まる未知の冒険への期待と不安が入り混じっていた。彼はまだ知らなかった。この体験が、彼の人生を大きく変える転機となることを。そして、彼自身が世界の運命を左右する重要な役割を担うことになるとは、想像もしていなかったのだ。
冒頭からの始まりで期待感を持たせる形で続きます^^
感想、お待ちしています。誤字脱字など見つかった場合い、連絡して頂けると助かります。
次回の展開を楽しみに。文章を改変しています(3回目)