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ぼくと花子さん  作者: 大器晩成の凡人
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花子さんと口裂け女とゲストさん シン・総集編③

「ハナクチー♪」

「ハナクチ~♪」


「さぁ、今回でこの復習企画を終わらせるわよ!」


「お~!」


「今回、最初に振り返る話は【ぼくと花子さんとバンパイア】ね」


「この話は最初に花ちゃんがジャマイカの話をしたよね~」


「そうだったわね」


「でも、なんでジャマイカと言えばボブスレーなの?」


「知らないわけ?名作よ!名作!」


「この反応は映画関係の話だね!わからないから話を進めよ~」


「話させなさいよ!」


「ダ~メ!話と関係ないもん!それでンパちゃんとミーちゃんとランちゃんが来たんだよね」


「…………ンパちゃんはバンパイア、ミーちゃんはマミー、ランちゃんはフランケンよ」


「三人は誰かに追われてたんだよ!それで花ちゃんに助けてもらうためにやって来たの」


「助けてもらう側のくせにあいつ態度がでかいのよ」


「ンパちゃんの事だね~。でも、私は少年がミーちゃんの事をミイラ男って言ったのはガッカリだよ~」


「あれは大目に見てあげなさいよ。誰だって気づかないわよ」


「そっか~、あんな見た目だけど実は……」


「待ちなさい!物事には順序があるんだから今はその話は後よ」


「おっけ~。んでね、ンパちゃん達を追いかけてた人達が花ちゃんのトイレに来るの」


「騒がしかったわよね」


「うんうん、ンパちゃん達を追いかけてた人は三人組の男の人達でね、ンパちゃんの命を狙ってたの。結局、仲直りしたけど、あの三人はなんだったの?花ちゃん」


「私達とは違う世界から来た奴らよ」


「そんな答えで魑魅ちゃん達は納得するのかな~?」


「いいのよ!あの三人は今後の話で絶対に登場しないから!みんな忘れるわよ!」


「そうかな~?」


「ええ、断言できるわ!」


「それならいいけど……そして、ジンちゃんとモナリザさんが来たよね~」


「ジンちゃんは人体模型でモナリザさんは……モナリザね」


「ジンちゃんの右手はね、ダーちゃんが作った義手を着けてて色が違うんだよ~」


「補足すると人体模型は付喪神でその性質のせいか義手は動かないわ」


「それでンパちゃんはモナリザさんを見て美しいって言うんだよね~」


「あんたは一人寂しく静かにしてたけどね」


「だって、モナリザさんは私が何を言っても怒るんだもん。怖いよ」


「だから、言ったでしょ。あいつはただ嫉妬してるだけなんだから、あんたは気にしなければいいのよ」


「そだね♪あの時、花ちゃんが私の事を“大事な友達”って言ってくれて嬉しかった~♪」


「恥ずかしいから忘れなさい」


「い~や♪」


「まったく、話を進めるわよ。モナリザと人体模型が居なくなって、あんたはうっかりマミーが女だって事をバラすのよね」


「えへへ~♪うっかり♪うっかり♪」


「あんたには秘密の話とか絶対しないわ」


「大丈夫だよ。ミーちゃんはンパちゃんへの想いを伝えてカップルになったし、結果オーライだったもん!」


「そうね、あのまま現状維持よりはよかったかもね」


「でしょ~?」


「それで次の話だけど……」


「……うん、【花子さんとサヨ】だね。あ、違った!【花子さんと霊媒師】だった。このサブタイトル、なんで霊媒師なの~?」


「知らないわよ!私だって納得いかないわよ!」


「だよね~。このお話は花ちゃんとサヨちゃんの出会いのお話なのにね~」


「まぁ、今さら気にしても仕方ないわ。この話はね、旧校舎がまだ旧じゃなかった頃の話になるわ」


「毎日、賑やかだったんだよね~?」


「そうよ。でも、相変わらずここのトイレに入って来るヤツはほとんど居なかったけどね」


「そんなある日!一人の女の子がやって来るの!その子がサヨちゃんだったのです!」


「あの子はイジメから逃れる為に逃げ込んで来たのよ」


「そそ、花ちゃんが守ってくれるって言ってたね~」


「違うわ、“トイレの花子さん”という怪談であまり人が寄り付かない。そういう意味で花子さんに守ってもらってるって事よ」


「そういうのは否定しなくていいのに~」


「大事な事よ。私はあの子を守れてないんだから」


「花ちゃんは今でも………」


「もう!話が進まないでしょ!」


「ごめ~ん。それで花ちゃんはサヨちゃんと仲良くなるために奮闘するんだよね。あんな花ちゃん、今では絶対に見られないね」


「ま、見せる気も無いけどね」


「そんなキレイな花ちゃんはサヨちゃんとしりとりしたり、壁をコンコンして遊んでたね~」


「ええ、楽しかったわ」


「それで、あの子が登場するんだよね」


「サヨをイジメてた………いえ、イジメてる張本人」


「サヨちゃん、すごく怯えてた」


「そうね、私が追い払ってもあんなに……」


「それでも数日で元のサヨちゃんに戻ったよね」


「ええ。そして、私はあの子にお願い事をされるの」


「サヨちゃんみたいな子が来たら、その子の居場所になってあげて欲しいだっけ?」


「ホント、あの子は」


「良い子だよね~」


「そんな子がね………」


「花ちゃん、これ以上この話するのやめよ?次の話にいこう?」


「ダメよ!次の話、それにその次の話もこの話が関わってくるから」


「……わかった」


「話が逸れたけど、続けるわ。サヨはあの子は校舎屋上から飛び下りて……死んだわ」


「明るく振る舞ってたけど、イジメが続いてたんだよね」


「偶然かもしれないけど、あの子は私のトイレの真上から飛び下りたの」


「それで花ちゃんはサヨちゃんが落ちる瞬間を見ちゃったんだよね」


「そ」


「そして……幽霊になったサヨちゃんは自分が死んだ事に気付かず毎日、同じ時間に死ぬ直前の出来事を繰り返して」


「それを私は毎日、見届けた……」


「なんでそんな辛い事したの?花ちゃん」


「私はあの子がまだ辛い目に遭ってる事に気付けなかった。だから、私自身への罰よ」


「花ちゃんは悪くないのに」


「それでもよ、あの子は毎日、同じ死を繰り返してた。トイレから出られない私にはそれくらいしか出来なかった」


「そっか……それで花ちゃんのトイレに逃げ込むように新しく誰かが来たんだよね」


「その誰かはサヨをイジメてた張本人よ。たぶん、サヨの一件であいつがイジメられる側になったんでしょうね」


「花ちゃんはサヨちゃんのお願いを守る為にすごくガマンしてたよね」


「あの子のお願いが無ければ追い出してたわ」


「でも、結局、学校で何か事件が起きて、そのイジメッ子は来なくなったんだよね」


「私はサヨに顔向け出来ないわね」


「それから、だいぶ時間が経って、いつの間にか旧校舎になってて」


「それで不謹慎な奴等が心霊番組のロケに来たのよね」


「その時に霊媒師さんも来てたんだよね。でも、花ちゃんはディレクターさんとカメラマンさんを追い返して」


「あの二人は要らないもの。霊媒師だけに用があったのよ」


「そだね。とっても大事な用だよね」


「ええ、あの子………サヨを成仏させる。私には出来ないから……」


「それで霊媒師さんは引き受けてくれて、屋上にいるサヨちゃんと話をしてサヨちゃんは自分がもう死んでる事を知るんだよね」


「そう。そしたら、あの子の体が光り出して」


「あれが成仏の兆候だなんて初めて知ったよ」


「それは私もよ。それであの子は成仏……」


「ところが!奇跡が起きたんだよ!」


「あれは奇跡でもなんでもないわ。もし奇跡が起きたなら、あの子は今も私と一緒に居るはずだもの」


「そうだね、ごめん」


「………強いて言うならあいつからの細やかな贈り物ってトコね」


「うん♪霊媒師さんがサヨちゃんに成仏を少し先伸ばしにする術を掛けたんだよね」


「そ。それで私とサヨは再会を果たすのよ」


「うんうん♪感動的だった~♪それに私もサヨちゃんの考えは理解できる」


「なんのこと?」


「知らないおじさんに見送られて成仏するのはイヤって話!」


「ああ、それね。私も同意見よ」


「それで花ちゃんとサヨちゃんは昔みたいに仲良く話をして……」


「今度こそ本当に成仏した。あいつの術でも数十分くらいしか先伸ばし出来なかった」


「でも、大事な事は伝えられたよね!」


「ええ。そして、コメディ色の強い話が大い中でこの話は異色な話だったわけだけど」


「実は三部作の第一部だったのです!」


「そゆこと。第二部の話は【コックリさんと花子さん】ね」


「このお話でコックリちゃんが普段どんな場所に住んでるのかがわかったよね~」


「どんな場所に住んでるかはわかったけど、あの場所がどんな場所かはわからないわよね」


「花ちゃん、揚げ足を取らないで~」


「はいはい、コックリは普段はあの不思議な空間を拠点にしてて呼び出しがあれば現世に降りて来るみたいね」


「そそ。それで偶然にも花ちゃんが居る旧校舎に呼び出しがあったんだけど……」


「呼び出した女子二人がルールを破って怒り狂ってたわね」


「霊感が無い人には何が起きてるかわからないかもだけど、ただ髪を引っ張ったり、つねったりしてるだけで可愛いんだよ~♪」


「そうね。そして、コックリは私の気配を察知するのよ」


「花ちゃんとコックリちゃんご対面だね」


「私をヤバイ状態だの言って初っぱなから失礼なヤツだったわね」


「あれは花ちゃんを心配してくれてたんだよ~」


「そうかしら?他にも去り際に紙と五円玉を私に投げつけるし」


「あれはコックリちゃんの儀式セット!しかも私達、幽霊でも扱える特注品だよ~」


「ホント、何がしたかったのよ?あいつは」


「花ちゃんが悪い方にいかないように話相手になってあげようとしたんだよ!コックリちゃんは花ちゃんと一緒でツンデレさんだから」


「まわりくどいわね」


「そこまでまわりくどくないよ~。その後、花ちゃんはコックリちゃんを呼ぶ事はなかったし……私なら毎日、使うのにな~」


「そうなったら、あいつは毎日地獄でしょうね」


「そんな事ないも~ん」


「あるわよ。それであいつは痺れを切らして町中に呪いの御札をバラ蒔くのよね」


「物騒な言い方しないで~。あれは花ちゃんに友達が出来るようにってコックリちゃんの優しさが詰まった御札だよ!」


「本人も呪いって言ってたんだからいいじゃない」


「なら……いいけど。そして、三部作の三作目に繋がるんだよね♪」


「ええ。【口裂け女と花子さん】ね」


「この話はね、コックリちゃんがバラ蒔いた御札を私が拾う所から始まるの」


「コックリがバラ蒔いた紙にはね、私と友達にならない限り、この紙は離れないって呪いが掛けられてるのよ」


「それで私は仕方なく花ちゃんを探すの」


「探すのはいいけど、検討違いも甚だしかったわね」


「だって、あの時はまだ花ちゃんのこと知らなかったし」


「そうね。私もあんたのこと知らなかったしね。そして、あんたは偶然ディレクターとADに遭遇して私の居場所を突き止めたのよね」


「そうなの!それで私は花ちゃんに会いに行って友達になってって頼むけど……」


「私に怒られて帰ってったわね」


「うん。あれは私が悪かったよ」


「あんたはその後、ADから霊媒師の居場所を聞いて霊媒師からサヨの事を聞いて私に謝りに来たっけ?」


「うん。私、無神経だった」


「別にいいわよ。それより、幽霊のくせに夜が怖いとかなんなの?」


「幽霊だからとか関係ないよ~。怖いもんは怖いもん!それにそのおかげで花ちゃんのトイレにお泊まり出来て、さらに花ちゃんと友達なれたし♪」


「もう、あんたはホント」


「花ちゃん嬉しそう♪」


「叩くわよ、尻を」


「イヤだ~」


「そういえば、どのタイミングで御札は消えたのかしら?」


「花ちゃんと友達になった時じゃないの?」


「その瞬間を知りたいのよ。その他にもコックリがバラ蒔いた御札は一枚だけじゃないわよね?」


「ん~と、五千枚だっけ?私が一枚拾ったから残りは四千九百九十九枚だね♪」


「はぁ、頭が痛いわ。誰かがまとめて回収してくれないかしら。まぁ、何はともあれ、これで三部作は一応終わり」


「一応ってどういう意味~?」


「次の話も直接じゃないけどビミョーに関わりがあるのよ」


「あ~、【モナリザとタイチ】だね」


「関わりがあるって言ってもホントに薄い関わりだから話す必要はないわね」


「だね~。私ね、モナリザさんにこんな美談があったなんて思わなかったよ~」


「美談……ねぇ」


「だって、タイチ君がモナリザさんの為に鏡を置いてくれたりして、モナリザさんはその鏡をタイチ君との絆だって言ってたし」


「まぁそうね。鏡が盗まれそうになった時に偶然、人体模型が来て取り返すよう頼んでたっけ」


「その時からの付き合いなんだよね?モナリザさんとジンちゃんの付き合いは」


「そのはずよ。でも、なんか雰囲気が違う気がしなくもないけど本人は何も言わないし」


「そだね~。そして、次の話は……すごく怖いお話です」


「【メリーさんとメアリーとメリーとマリー】ね。コメディ要素が強い話ばかりだったけど、これはズバ抜けて怖い話だったわ………と言いたいけど私なら、もっと怖く出来る自信があるわ」


「怖くしなくていいよ〜。この話を軽く振り返るだけにしようよ〜」


「わかったわよ。この話はメリーとブラッディメアリーが出会って、忙しいブラッディメアリーの代わりにブラッディメリーをメリーが代役になる。そんな話よ。はい、終わり」


「え?これだけでいいの?」


「なによ?あんたの要望に答えたんじゃない」


「でも、メリーちゃん、いつも苦労してるみたいだし、ちゃんと話を紹介しないと可哀想……」


「いいのよ。あいつはこれくらい気にしないわ。そうだ!代わりにあいつの密室トリックのネタバレしてあげるわ♪」


「花ちゃん、そういうイジワルはダメだよ!」


「冗談よ。それじゃ、次の話は【花子さんとひきこさん】ね」


「違うよ、花ちゃん。次は【飛頭蛮とゆきおんな】だよ!」


「いいのよ。あんな妄想垂れ流しの話なんて。話を振り返るだけで恥よ!あんたは恥をかきたいの?」


「う〜ん……………次の話は【花子さんとひきこさん】だよ〜」


「そうよ。それでいいのよ」


「この話はね〜、花ちゃんが寂しさのあまり石鹸さんとお喋りするトコから始まるの〜」


「な!!ち、違うわよ!あの子は付喪神よ!」


「そうだったね〜♪そんでね、石鹸さんに名前を付けてあげる事になったんだけど、花ちゃんが独断で決めたの。しかもその名前が……」


「あの子の名前は森田よ」


「魑魅達はどう思う?私はもっと可愛い名前がいいと思うんだよ〜」


「うっさいわね。私はあの子の母親も同然なの!あんたに意見する権利は無いわ!それは魑魅達も同じよ!絶対に譲らないわ!」


「花ちゃんの意地っ張り………それでね、私は花ちゃんに[ゆきおんなの山]って言う学校七不思議を教えてあげたの」


「明らかに学校の敷地外の山が学校の七不思議になってて意味不明よ」


「でもでも、花ちゃんが興味持ったのはそこじゃないんだよ〜。花ちゃんはね、あの山にゆきちゃんが独りぼっちなのが可哀想で気になってたの!花ちゃんは優しいから」


 スパーンッ


「叩くわよ?」


「いた〜い!もう叩いてるじゃ〜ん」


「ふん!それで私は山籠りしてる変わり者が気になってたけど、生憎、体質のせいで直接出向く事が出来ないのよね」


「そんな時にどっからともなく、ひーちゃんが現れたんだよね」


「登場早々、私を引っ張ってトイレの外に連れ出そうとして大変だったわ」


「それに花ちゃんが反撃しようとしても花ちゃんの幽霊パワーが通じなかったんだよね」


「ホント訳がわからないわ。あんなの初めてよ」


「でも、その後に花ちゃんが頭の中で指示したら、その指示に従う事がわかったよね」


「ええ、私の天敵になりかねないヤツだったから、これは救いだったわね」


「それで花ちゃんはゆきちゃんを連れて来るようにひーちゃんに指示したんだよね」


「ええ、トイレの外でも活動できるちょうどいい手足が出来たって訳ね」


「花ちゃん、そういう言い方は良くないよ!」


「わかったわよ、ごめん」


「あの花ちゃんがごめんした!?大丈夫?疲れちゃったの?」


「ふんっ!」


 スパーンッ


「いた〜い!」


「叩いたわよ?」


「事後報告でもお尻叩くの禁止〜」


「あんたに尻叩きを禁止する権限は無いわ!魑魅達もこいつの尻を叩きたくなったら自由に叩きなさい。私が許可するわ」


「花ちゃんはいつか訴えられても文句言えないんだよ〜」


「あら残念。もし、裁判沙汰になっても私は出廷できないわ。話が脱線したけど、私にお使いを頼まれたひきこは町に繰り出すのよ」


「ひーちゃんってね、頭を撫でてもらおうとしたりアリさんの行列に大興奮したり、思ってたより子供っぽくて可愛いの♪」


「まぁ、わからなくもないわね。アリの行列だもの」


「花ちゃん、なに言ってるの?」


「はぁ?アリの行列よ?誰だって興奮するでしょ!?」


「う〜ん、わかんないから次いこ〜」


「仕方ないわね。それでひきこは目的の山に辿り着いて、居るかどうかもわからなかったゆきおんなと遭遇するわけ」


「よかったよ〜。ひーちゃんの労力がムダにならなくて。それにこれで私達はゆきちゃんと友達になれたし」


「先走り過ぎよ。結果はそうだとしてもそれまでの過程が大事なんだから」


「だね〜」


「それで全裸の少女と一緒にひきこがトイレに戻って来たのよ」


「びっくりしたね〜。そのすっぽんぽんの女の子がゆきちゃんなの!」


「そう。道中で服が脱げたらしいわ。問題なのは手を繋いだ状態で道端に服が落ちた事よ」


「不思議だね〜。それで確かめるついでに旧校舎の案内を私がする事になったんだよね〜」


「ええ。ひきことあんたに手を繋がせて完全に両手を塞いで万全だったはずなのに……」


「結局、すっぽんぽんになってたね〜」


「しかも旧校舎案内の序盤で既に服が脱げてたらしく、旧校舎を大半、全裸で徘徊してた事になるわ」


「それでも花ちゃんは信じられなかったから次は自分で確かめるけど……」


「あの子、トイレの出入口から突き当たりへ移動する間に脱げてたのよ」


「ホント不思議だね〜」


「不思議っていうか、もうそういう現象なのよ。あれは」


「花ちゃんもさすがに考えるのやめてコックリちゃんを呼び出す事にしたね〜」


「そうね。でも、そこで軽い事件というか、なんというか」


「うんうん♪あのね〜、皆でコックリちゃんを呼び出す事になって、ひーちゃんがフライングしちゃうの」


「そ。『きゃひーひー』ってね。私はそんなんでコックリが来るわけないと思ったんだけど……」


「でも、来ちゃったね♪私はその時のコックリちゃんに見た目ではわからない新しい魅力を感じたの♪」


「言い表せないその魅力に[ポンコツ可愛い]って名称を付けたのを覚えてるわ」


「うんうん♪可愛さ倍増だよ〜♪」


「それで私はコックリにも同じ検証をしてもらう事にしたけど、あいつ、ゆきに触れるなり冷たいだの喚き出すのよ」


「コックリちゃん、ゆきちゃんに警戒してたからね〜。あ!ここでゆきちゃんの体質が明かされるんだよ」


「あの子に対して負の感情を抱くと冷たく感じるってやつね。私や口裂け女、それにひきこも冷たく感じなかったのに……あいつ、器が小さいわね」


「コックリちゃんはいつも花ちゃんにイジワルされてるから仕方ないよ〜」


「原因はあんたにもあると思うけど?」


「そんな事ないも〜ん」


「………ま、それでゆきにここに遊びに来たい時に来なさいって言って帰らせたわ」


「帰りは私が送ってあげたの〜」


「ちゃんとトラブルなく送り届けたんでしょうね?」


「いろいろ大変だったけど大丈夫!それより花ちゃんがひーちゃんに良い子良い子してたのはホッコリしたな〜♪」


「ちょ!余計なこと言うんじゃないわよ!」


「だって本当の事だよ〜?」


「な、何はともあれこれでこの振り返り企画は終わりよ!」


「こんな風に振り返ったけどいろいろあったね~。それと魑魅ちゃん達、不安になってないかな~?」


「何がよ?」


「だって、これまでのお復習って事だったけど、やっぱり私達がこんな風に喋ってたら、なんか変じゃない?」


「大丈夫よ!ここに居る私達は本編の私達とは同一人物であり別人なの。つまり、パラレルワールド、平行世界、多元宇宙、マルチバースよ。だから、本編に影響を与える事はないわ」


「怖いよ~、自分が何なのかわかんなくなりそ~」


「ま、気にしたら負けよ。“考えるな、考えるな”の精神よ!」


「そうする~」


「そして、次からは新章開幕よ!」


「なんか、かっこい~」


「と言ってもあいつが進級して6年生になるだけで何も変わらないわ」


「新しい友達できるかな~♪」


「騒がしくならなきゃいいけど。それじゃ、いつもの締めの挨拶いくわよ!お相手は花子さんと」


「口裂け女~♪」


「でお送りしたわ!これからも見なきゃ、トイレに引きずり込むわよ」


「引きずり込んじゃうぞ~♪」

 どうでしたか?これまでの話をサクッと紹介してきましたけど。そして、次からはぼくが6年生としてスタートします!まぁ、何も変わりません( *´艸`) 


 実はですね、今の段階で物語の3分の1を消化してるんです。と言ってもこれからもキャラクターが増えて書く事も増えますし単純に三倍の数値で終わる訳じゃないです。それにスピンオフ?外伝的な話も追加するかもですし(ノ´∀`*) これからも応援して頂けると励みになります! それでは

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