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ぼくと花子さん  作者: 大器晩成の凡人
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花子さんと口裂け女とゲストさん シン・総集編②

 今回もこれまでの復習企画です。

「ハナクチー♪」

「ハナクチ~♪」


「さ、今回もこれまでの出来事をお復習するわよ!」


「お~!」


「前回の続きからだから………【ぼくと花子さんとカッパ】から振り返るわよ」


「この時期から少年は完全に花ちゃんのトイレに来るのが習慣になってたよね~」


「変わり者よね」


「そんなこと言って少年が来なくなっても知らないよ?」


「あいつはこの程度で来なくなるヤツじゃないわよ」


「うんうん、そだね~♪」


「それでなんの伏線もなくカッパが登場するわけだけど」


「パーちゃんは花ちゃんと仲が良いよね~」


「別に仲が良い訳じゃなくて幽霊のトップ、妖怪のトップとしてシンパシーを感じただけよ。それとパーちゃんってのはカッパの事よ」


「それで、あずちゃんも登場したんだよね」


「まぁ、あいつはカッパにいつも引っ付いてるからね。あと、あずちゃんってのはあずき洗いよ………って、あんた、私の仕事増やすんじゃないわよ!」


「ん?」


「もういいわ。それでカッパは自分の父親の話をするわけだけど」


「あんな良い話がウソだったなんてガッカリだよ~」


「私は最初からウソだって気づいてたからガッカリもなにもなかったけどね」


「その後は未確認生物と妖怪の違いでパーちゃん怒ってたね~」


「まぁ、わからなくもないわね。私もたまに妖怪として扱われる事あるし」


「それじゃ、私も知らない所で妖怪として扱われてたりするのかな~」


「さぁ?そして、あずきに洗わせたキュウリをカッパが食べるんだけど……」


「なんと!そのキュウリは個室トイレの水で洗ってたんだよ~」


「それを知ったカッパはあずきの健気さにいろいろ込み上げてきたみたいよ」


「仕方ないよ~。洗った場所が場所なんだから」


「失礼ね。私のトイレはここ何年もトイレとして使われてないし、私が毎日、掃除してるんだから」


「花ちゃんは以外に綺麗好きだね~。それでパーちゃんとあずちゃんと帰っちゃって少年が幽霊と妖怪の違いに興味を持ったんだよね」


「そうね。私達、幽霊は物に触れない。ポルターガイスト、浮遊、姿を消したり見えたり、早着替えが出来るわ」


「妖怪さんは~、物には触れて、それぞれ違う特殊能力があるんだよね~。姿も消したり出来るし。一応、早着替えもだっけ?」


「そんな所ね。ちなみに生きてる人間は幽霊に触れないけど妖怪には触れるわ。そして、妖怪は人間にも幽霊にも触れるってトコね」


「あと幽霊同士でもちゃんと触れるよ~」


「幽霊と妖怪の説明はこれくらいでいいかしらね。そんで次の話だけど……」


「コックリちゃ~ん♪」


「そ。【ぼくと花子さんとコックリさん】」


「コックリちゃんはね、マスコットキャラなんだよ!癒しなんだよ!」


「それはあんただけでしょ。あんたに溺愛されて………そういう点ではあいつに同情するわね」


「そんな話は置いといて!コックリちゃんを呼び出したんだよね♪」


「そうそう、怒り出して面倒だったから油揚げで機嫌を取ったのよね」


「油揚げ食べてる時のコックリちゃんは何しても怒らないから可愛いよね~♪」


「おかげでいろいろ躾も出来たしね」


「それで食べ終わった後にちゃんとコックリちゃんの儀式やったんだよね~」


「ひらがな五十音を書いた紙の上に五円玉乗せて、それに指を乗せて質問するやつね」


「そそ。質問した後にコックリちゃんが質問に答える為に五円玉を動かすんだよね~」


「でも、五円玉を動かす手段が超常的な力じゃなくて自分の指で動かすってトコが残念よね」


「そこは残念じゃなくて可愛いだよ!」


「はいはい、そうね」


「それでその後にすごい人が来たよね~」


「ああ、あの玉藻前とかいう女ね」


「そうそう、玉藻前さんは急に花ちゃんに闘いを挑んで可哀想だった」


「なんでそういう感想になんのよ!」


「だって一方的に怖い思いさせられて可哀想だよ~」


「あいつが勝手に仕掛けて来たのよ!それに正体があの九尾の狐だし、本気で怖い思いさせないと他で悪さするかもしれないでしょ!」


「それもそうか!でも、花ちゃんはホント強いよね~。九尾の狐さんってとっても強い妖怪なんでしょ?」


「まぁ、私にかかれば余裕よ……と言いたいけど私の力はこの女子トイレ限定だから、そのトリックがバレないかが心配ね」


「う~ん、バレても平気じゃないかな?私、玉藻前さんとは友達になれる気がするよ」


「あり得ないわね。そんじゃ次の話は【ぼくと花子さんと二宮金次郎】よ」


「この話の最初らへんに花ちゃんの成仏の話してたよね~。あんまり想像したくないな~」


「安心なさい。神が来ようが私は成仏しないわよ」


「そっちもそうだけど、花ちゃんが幸せって思った時に成仏しちゃうかもしれないんでしょ?」


「それも大丈夫でしょ」


「………そうだね」


「なにか言いたそうね」


「だって、私は花ちゃんを幸せって感じさせてないって事でしょ?なんか悔しい」


「あんたは私に成仏して欲しいわけ?」


「違うけど……」


「この話は終わりよ。話が脱線したけど、そんな話をしてたら二宮金次郎が来たのよ」


「二宮くんは付喪神なんだよね~」


「そ。元々は旧校舎の入り口すぐ横に置いてあったのよ」


「わざわざ少年に挨拶しに来たんだよね~」


「そんでマンガの話で意気投合して」


「花ちゃんヤキモチ?」


「違うわよ!あいつは好きな事になると周りが見えなくなってホント迷惑なのよ」


「そういえば、ジンちゃんの右手を破壊しちゃったんだっけ?」


「そうなのよ。ていうか、なんで二宮金次郎はちゃん付けじゃないのよ?あとジンちゃんってのは人体模型よ」


「ん~、なんでだろ?二宮くんはちゃんよりくんの方がしっくり来る……のかな?」


「あっそ。それであいつが薦めたマンガに興味を持った二宮金次郎は今から持って来てと頼むのよ」


「花ちゃんは優しいからダーちゃんを呼んで少年の送迎をさせたんだよね」


「ふぅ、その後に後悔というか……ホント役立たずだったわ」


「そだね。おばあちゃんに勝負を挑まれて少年をあんな危険な場所に置いてくんだもん」


「まぁ、その後にあのバカの愛馬があいつを助けたからよかったけど」


「しかもそれを指示したのはコックリちゃんだったんだよね~。偉いよね~♪」


「ま、少しくらいは褒めてもいいかもね。んで、次が【ぼくと花子さんと八】ね」


「このお話の最初は花ちゃんと少年が映画の話をしてて楽しそうだったな~」


「否定はしないわ。映画は最高よ!」


「私はよくわかんないや。それで、やっちゃんの登場だね」


「あんたね、ただでさえ謎なヤツなのにいきなり愛称で呼んだら一見魑魅達が混乱するでしょ」


「ごめ~ん。やっちゃんってのはね八って妖怪さんなの」


「あいつとの出来事を思い出すと頭が痛いわ」


「なんで~?」


「だって、あいつ『ぽ』しか喋らないのよ!腹立つしモヤモヤするわよ」


「そういえば、花ちゃんはやっちゃんに発音の練習してあげてたけど、うまくいかなかったもんね~」


「そうよ!どうなってんのよ、あいつの口は?」


「でも、悪い子じゃないから大目に見てあげて」


「そうしてあげたいけど、あいつとやった三本勝負の不正は許せないわ」


「あ~、コックリちゃんも協力したのだね~」


「そうよ。早口言葉をする事になったけど、あいつ、なに言ってるかわからないからコックリに翻訳を頼んだのに……」


「コックリちゃんの策略で花ちゃんは惨敗だったね~」


「まぁ、最終的に不正を暴いたから勝負は無かった事になったわけ」


「それで花ちゃんは面倒になって、ひーちゃんを呼んで強引に追い払ったよね~」


「そう。そして、ひーちゃんってのはひきこの事よ」


「ひーちゃんは見た目はちょっと怖いけど悪い子じゃないよ。でも、花ちゃんとはどういう関係なの?」


「私もわからないわ。わからないわ事は置いといて次の話いくわよ。次は【ぼくと花子さんとメリーさん】ね」


「この時ね、花ちゃんのトイレに少年がマンガを置いておいたから二宮くんがよく花ちゃんのトイレに来てたよね~」


「そのせいで二宮金次郎の窃盗事件みたいな感じでニュースになってたわ。来る頻度を考えなさいって感じよね」


「そだね~。そして、少年のスマホにメリーちゃんから電話がかかって来たんだよね」


「朝、拾ったらしいわね。その時、わざわざ安全な場所に置いていったみたいだけど、それで目をつけられて」


「でも、花ちゃんの悪知恵で邪魔されたんだよね」


「あのね、確かに邪魔したけど、あいつは親切にメリーを安全な場所に置いてきたのにそのメリーは脅かそうとしたのよ?恩を仇で返して来るヤツが悪いんじゃない」


「でも、花ちゃんならそれが無くても邪魔したでしょ?」


「もちろんよ!」


「メリーちゃんが可哀想だよ~。ただでさえ普段から苦労してるみたいだし」


「そうね。魑魅達は飛行機の中で電話に出ちゃダメよ」


「そういえば、メリーちゃんにあんな友達が居たなんて知らなかったよ」


「ん?ああ、ブラッディメアリーのこと?」


「そそ。メアリーちゃんって有名だから呼び方も他にマリーとメリーがあってすごく忙しいんだって~」


「そんで、ブラッディメリーをメリーが代役として今は手伝ってるらしいわね」


「そして、最後に少年がとっても重要な事に気づくんだよね」


「メリーの声ね」


「そう!実はダーちゃんのスマホの音声のモデルはメリーちゃんだったんだよ~♪それでね、花ちゃんとダーちゃんのスマホが使えるのはメリーちゃんのおかげなんだよ」


「そうね。そういう関係ならスペシャリストみたいね。言わば電波系少女ね」


「この番組だってメリーちゃんの提供で放送出来てるんだよ~」


「ま、あいつが勝手にやってるから私は感謝とかしないけどね」


「も~、花ちゃんのひねくれ者~」


「ふん!次いくわよ。次は【ぼくと花子さんとゆきおんな】よ」


「この時はね、飛頭蛮さんとろろちゃんが来てたよね~」


「はぁ、ろろちゃんってのはろくろ首よ」


「それで~花ちゃんはろろちゃんの大事な時計を投げるんだよね~」


「あのね、もう少し説明しなさいよ。あれはあの変態を追い払う為にやったんだから」


「でも、戻って来ちゃったよね。飛頭蛮さん」


「上手くいかないもんよね」


「そこへ私とゆきちゃんが登場したの!」


「ゆきちゃんってのはゆきおんなよ」


「ゆきちゃんはね、暑いの苦手だけど夏の遊びとか興味があって、今回はビーチバレーがしたかったんだよね」


「んで、あんたらは水着を調達に私を一人にして出掛けたわけだけど」


「花ちゃん、ごめ~ん」


「冗談よ、怒ってないわ」


「そういえば、ゆきちゃんね、少年の事をすごく気に入ってたんだよ!ず~っと手を繋いでたし」


「あの子の体質的なものがあるからね」


「うんうん、ゆきちゃんは人の感情に敏感だから少しでもゆきちゃんに嫌な感情持ってたらゆきちゃんに触っていられないくらい冷たく感じるんだよね」


「逆もそうよ。ゆきが拒絶すれば同じ結果になる。飛頭蛮が良い例ね」


「だったね~。そして、偶然、やっちゃんとも合流して一緒に遊ぶ事になって皆で水着を選んで花ちゃんのトイレに戻って来たんだよね」


「そこからが今回の本題なのよね」


「うん。ビーチバレーしようにも花ちゃんのトイレだと動きづらいし、私と花ちゃんはボールに触れないし」


「そこでコックリを呼んだのよ」


「コックリちゃんはすごいんだよ~♪異世界を私達の空間に重ねたんだっけ?」


「そんな感じよ。周りの風景は完全にビーチになって、ついでにその空間だと人間も幽霊と同じ扱いになったりして」


「私、初めて少年を触ったよ~♪花ちゃんも触ればよかったのに~」


「別にいいわよ、そんなの。そして、コックリがビーチフラッグスを提案するわけ」


「そうだったね~。私も花ちゃんに勝てるのがあるなんて思ってもみなかったな~♪」


「私があんたみたいな鈍足に負けるわけないでしょ!」


「でも、私が勝ったよね?」


「結果だけ言えばそうだけど………もういいわ、他になにがあったかしら」


「ん~、あっ!ゆきちゃんの白の水着!」


「そんな事あったわね。あの子が着ていたのは水色の水着のはずなのに不思議よね」


「あれを見たら飛頭蛮さんは大喜びだろうね~」


「だから、私が先に対処しといたわよ」


「さっすが花ちゃん♪それでようやく今回の目的のビーチバレーだね」


「ようやく始められると思ったのになかなか始められなかったのを覚えてるわ」


「そだっけ?」


「あんたらのせいでしょ!」


「えへへ~♪でも、楽しかったね。ゆきちゃんとやっちゃんは初対面だったのにすごい連携だったし」


「そうね。結局、勝敗とか気にせず楽しめたわ」


「そこで突然、元の花ちゃんのトイレに戻っちゃって」


「あの空間を維持するのはかなり疲れるみたいね」


「コックリちゃんお疲れ様だよ~」


「ま、その際にゆきと八はあの異世界に取り残されたけど無事に帰って来ているから安心なさい。それじゃ、今回の振り返りはおしまい」


「次で全部振り返れるかな~?」


「まぁ、大丈夫じゃない?それじゃ、また次ね、魑魅達」


「バイバ~イ♪」

 さぁ、復習企画の第二弾です。たぶん次で復習企画も終わりになると思います。 それでは

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