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ぼくと花子さん  作者: 大器晩成の凡人
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花子さんと口裂け女とゲストさん シン・総集編

 今回はこれまでの話を面白可笑しく振り返る話です。

「ハナクチー♪」

「ハナクチ~♪」


「今回はちょっと特殊な回よ!」


「特殊ってどんな回なの~?」


「よく聞いてくれたわ!今回はね………これまでの出来事を振り返って一見さんを取り込もうという回なのよ!これを見れば一見さんの人も最新話に追いつけるって寸法よ!」


「必要あるのかな~?」


「あるわよ!最近の子はねタイパを重視するのよ」


「タイでパフォーマンスするの?」


「なんでそうなんのよ!タイムパフォーマンスを略してタイパよ!要は時間効率を重視してるわけ」


「ん~、でも普通に今までの話を見ていけばよくない?」


「だから、タイパなのよ」


「タイでパフォーマンス?」


「あんた、尻を叩くわよ」


「ごめんなさ~い」


「話を続けるわよ。これから私達の作品を見たいけど、だいぶ話が進んでて追いつくのが面倒な人の為の特別企画なの。ついでに最初から作品を追いかけてる人達にとっては復習にもなるわ」


「そっか~、一石二鳥なんだね♪それじゃ、この番組の事も改めて説明した方がよくない?」


「そうね。改めて説明させてもらうわ!この番組は旧校舎3階の女子トイレから放送してるわ。ラジオ番組だから[○○○が○○した]みたいな説明はないから、そこは気をつけなさい!」


「ちなみに隣の男子トイレではコックリちゃんが裏番組やってるよ~」


「そして、リスナー……視聴者を【魑魅達(ちみたち)】って特別な呼び方をしてるわ」


「でも、あまり呼ばないよね~」


「うっさいわね、これからは覚えてたら呼ぶわよ。ちなみに私は花子さんでマヌケな喋り方なのが口裂け女よ」


「マヌケってひど~い!そういえば、今回はゲストさんは呼ばないの?」


「今回は一見さん向けの企画だから、私とあんた二人だけでやるわよ。じゃないと一見さんが混乱するでしょ」


「一見魑魅ちゃんへの配慮なんだね!花ちゃん優しい♪」


「また変な呼び方して………まぁいいわ、始めるわよ!」


「は~い」


「まずは最初の話、【ぼくと花子さん】ね」


「あ~、花ちゃんと少年が出会った時の話だね~」


「そうね。それにしてもあいつ私が登場してもぜんぜん驚かなくて腹が立ったわ。私なんかよりトイレの設備に感動してたくらいなのよ」


「旧校舎なのに花ちゃんのトイレだけ近代的な設備だもんね~。しかもテレビに冷蔵庫もあるし」


「まぁそうね。それでも私に驚かないなんて失礼じゃない?私はトイレの花子さんなのよ!昔は正義のヒロインとして扱った作品もあるのよ!ほわほわよ」


「花ちゃん、それ全然わかんない」


「………とりあえず、私は幽霊だと信じてもらえてないと思っていろいろ試したわ」


「あ~、胸を触らせようとしたやつだね!」


「違うわよ!あいつが私の胸を触ろうとしたのよ!」


「そだっけ?」


「そして、私は昔話をしたわね」


「花ちゃんも怖くて泣く事あったんだね~」


「当たり前でしょ!当時の私は12歳の子供だったのよ。明かりが消えた暗闇に一人だったんだから泣くわよ!しかもトイレから出られないし」


「うんうん、私でも泣いちゃう。でも、花ちゃんはすぐに慣れたんだよね?」


「ええ、そうよ!そして、幽霊としての能力にも目覚めたわ。ポルターガイストに浮遊、それに霊感が無い人にも見える状態になったり」


「そうそう、見える状態じゃないと私達の声も聞こえないから、この能力は重要だよね~」


「まぁ、それで苦い思いをした事もあるけどね」


「花ちゃんの怪談の原点だね」


「ホント不本意だわ。私はただ話相手が欲しかっただけなのに真実を知らない連中は怪談として広めるし」


「でも、花ちゃんが幽霊パワーで動けなくしたのも悪いと思うよ?」


「仕方ないじゃない!逃げるんだもの!しかも泡吹いて気絶するし。私の方が精神的なダメージ大きいわよ!」


「でも、その後に気絶した女の子への気遣い………あれを見たら花ちゃんを怖いと思う人はいないよ!」


「そういうのはいらないの」


「花ちゃんは褒められるとすぐ照れるんだから~♪」


「ふんっ!」


 スパーンッ


「いった~い!花ちゃん、お尻叩かないでよ~」


「魑魅達、覚えておきなさい!私がこいつの尻を叩くのは恒例のやりとりだから」


「そんなやりとり恒例にしないで~」


「そして、あいつは疑問を持つのよ。幽霊は基本的に見えない存在なんじゃないのかってね。その時はまだ消えたり見えたりする能力を話してなかったから私は披露する事にしたのよ」


「パンツをね!」


「違うわよ!いや、違わないけど、あれは事故でしょうが!」


「えへへ~、そうだったね。でもでも、それですごい事がわかったんだよね?」


「ええ、そうね。あいつは消えてる状態の私を目で追ったのよ。つまり、霊感を持ってたのよ!」


「私達は見える状態を維持するには霊力を消費して疲れちゃうからね~。少年みたいに霊感があると楽に話せるんだよね~♪」


「そういうこと!これが、この物語の始まりよ」


「そして、次のお話は………」


「なによ?あんたが紹介してもいいのよ」


「私、今でも納得してないんだよ!」


「なにがよ?」


「だって、最初の話の終わりに私が登場するみたいな次回予告してたのに全然、違う話だったじゃん!総集編ってなんだったの?」


「だから、あれは【3話】、【口裂け女】で調べればわかるわ」


「またそれ~。納得できない~」


「大人の事情ってもんがあるから仕方ないでしょ!」


「む~」


「次の話いくわよ。次は【ぼくと花子さんと首なしライダー】だったわね」


「この話って少年と花ちゃんが出会った次の日の話だよね?」


「そうよ。そして、この時にあいつと連絡先を交換したのよね」


「あれは連絡先交換じゃなくて花ちゃんが一方的に聞いただけだよね?」


「細かい事はいいのよ」


「そうかな~。登録した番号が合ってるか確認もしてないし、いざとなったら少年からは花ちゃんに連絡できないし」


「心配し過ぎなのよ。私が間違える事なんてないんだから!」


「そうだといいけど………この話は他になにがあったっけ?」


「んー、あいつよ!赤紙青紙」


「そっか!登場早々、花ちゃんに放り投げられてどっか行っちゃったよね」


「ホント迷惑なヤツよね。あいつのせいで首なしにトイレの修繕を頼む事になったし」


「あれはほとんど花ちゃんのせいだよね?」


「あいつが私のトイレに来なければ便器を粉砕する事はなかったのよ。だから、あいつのせいよ!」


「りふじん~」


「うっさい!そして、首なしが来たと思ったら、あいつは首なしに懐くし悔しかったわ」


「あの時の少年、犬系男子って感じで可愛かったな~」


「なにが犬系男子よ………そういえば、あいつの名前も犬っぽい名前だったわね」


「花ちゃん、少年の名前知ってるの!?」


「ええ、知ってるわよ。本人から聞いたし」


「ず~る~い~」


「ふふん♪教えないわよ」


「いいも~ん。私は少年のお姉ちゃんだも~ん」


「どんな対抗よ?まぁいいわ、他にこの話で話しておく事ってあったかしら?」


「ん~……あ!ダーちゃんの声だよ!」


「ああ、そうだったわ。それと魑魅達が混乱しかねないから補足するけどダーちゃんってのは首なしの愛称よ。こいつだけが勝手に呼んでるだけだけど」


「そそ。それでね、ダーちゃんの声って可愛いんだよ!頭が無いからスマホで声を出すんだけど実はその声の元になった人は………」


「待ちなさい!ちゃんと話すタイミングがあるんだから」


「そだね~、もうちょっと先の話でだね♪」


「そして、次の話は………」


「待って!花ちゃん」


「そうね、あんたが言いなさい」


「次の話は遂に私の話、【ぼくと花子さん口裂け女】なんだよ~♪」


「登場早々、あいつはあんたに釘付けだったわね」


「えへへ、照れちゃうな~♪」


「あいつが釘付けだったのはあんたが有名な都市伝説の人物だからよ」


「でも、私のことキレイで可愛いって言ってくれたよ」


「はいはい、よかったわね」


「それで少年に私の昔話を話したんだよね」


「昔話ね………あんた、いくつよ?」


「26だよ」


「あんたの都市伝説って80年代くらいに出てきたわよね?それから20年以上経ってるのよ?」


「私は26だよ」


「相変わらず年齢に関してはこれしか答えないわね」


「だって、26なんだも~ん」


「はいはい、そんであんたの過去の話で何があったわけ?」


「うんとね~、デパートに行ったよ!」


「そうだったわね」


「夜のデパートはすごく怖いんだよ~」


「そのデパートであんたが遭遇したあの女はなんだったわけ?」


「私の方が知りたいよ~」


「まぁ、十中八九で幽霊か妖怪でしょうね。あんな時間にあんな服装で彷徨いているなんて」


「花ちゃん、その話はもうやめよ?怖いよ~」


「あんたも幽霊でしょうに……それであんたはデパート中を走り回って気がついたら壁をすり抜けてデパートの外に出たんだっけ?」


「うんうん。高い場所から見る街はすごく綺麗だったな~♪でもね、いろいろ見てたら、あんな店があるなんて思わなかったよ。夜の街は大人の世界なんだって理解したよ~」


「たぶん、それあんたの勘違いだから」


「そんな訳ないよ!私、見たもん!チン………やっぱり、言えない!」


「はぁ、それでその後は?」


「その後はね~、いろいろ見回って幽霊の特殊能力に目覚めたんだよ~♪」


「そうね、ポルターガイスト、浮遊、姿を消したり見えたり。その他に………」


「お着替え!なんと、触れた服をコピー出来るんだよ~♪」


「ホント、ご都合的な能力よね。何か作為的なものを感じるわ」


「花ちゃん、気にしたら敗けだよ!」


「そうね。それであんたはその後に酔っ払いにナンパされてハプニングでマスクが外れて都市伝説の出来上がりなわけね」


「そうそう。そして、少年は私の話を聞いて服に興味持ったんだよね」


「服にじゃなくて幽霊としての能力ね」


「む~、花ちゃんは一言余計だよ~」


「ホントの事でしょ。それであんたの生着替えショーが始まるわけだけど」


「そうそう、いろいろ着替えて成り行きで花ちゃんも少年の服に着替えておもしろ………可愛かったよ」


「思い出させないでちょうだい」


「ごめ~ん。それでのっぺらぼうさんが来たんだよね~。顔が無いのっぺらぼうさんに花ちゃんは私は胸が無いんだから~って怒ったよね」


「それも思い出させないでちょうだい」


「ごめ~ん。でも、その後は花ちゃんの助言でのっぺらぼうさんのストーカーが無くなったから感謝だよ♪」


「あっそ。まだまだ話が長くなりそうだから、一旦ここで中断するわよ」


「おっけ~」

 さて、お復習は始まったばかりです!元々、読んでくださっていた方々は復習にもなるし、パパッと最新話に追い付きたい若者にはタイパが良いはずです! それでは

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