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ぼくと花子さん  作者: 大器晩成の凡人
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44話 飛頭蛮とゆきおんな

 ここは旧校舎と新校舎の正面にあるグラウンド。そこには数人で1人の少女を囲んでいた。


「あなたたち邪魔」


 冷たい声、冷たい瞳で少女は言った。彼女はゆきおんな。


「なにが目的でござる?」


 そう尋ねるのは二宮金次郎。


「どうだっていいでしょ」


 ゆきおんなの足元が凍り、それは一直線に二宮金次郎に向かい襲う。


「なっ」


 二宮金次郎は凍って動かなくなった。それを見た人体模型が走り出す。右手には額縁を持っている。額縁にはモナリザが収められている。それを思いっきりゆきおんなへぶん投げた。


「なんて事しますのーーー!」


 投げられたモナリザは叫ぶ。


「それいらない」


 ゆきおんなの前に氷の壁が出現。モナリザはその壁に激突。


 ブォンブォンブォォォンと音が鳴り、ゆきおんなは音の方を振り返るとそこにはバイクの前輪を上げゆきおんなに迫る首なしライダー。踏み潰す気だ。


「めんどう」


 ゆきおんなを中心に地面が凍りはじめる。氷の地面でバイクはスリップし制御不能になり首なしライダーはバイクから飛び降りる。バイクはゆきおんなに激突し大爆発。


「熱いのキライ」


 炎の中からゆきおんなの声、そして圧倒的な冷気で炎は鎮火。


「ど、ど、ど、どうしよう」


 仲間が次々と戦闘不能になり慌てる口裂け女。


「あなたも邪魔するの?」


 冷たく瞳は口裂け女を見つめる。


「ひぃぃ!」


「待つのじゃ!」


 その声と共に現れたのは飛頭蛮。


「大丈夫じゃ、口裂け殿。わしが守る」


「え?」


「そして、そなたの事もなー」


 飛頭蛮はゆきおんなに向かって飛ぶ。


「来ない…で」


 氷の地面は氷柱のようになり飛頭蛮を襲う。それを全て避ける。その表情に余裕はない。


「い……や!」


 ついに飛頭蛮はゆきおんなの目の前まで辿り着いた。


「っ!」


 殺されると思ったゆきおんなは恐怖で目を閉じる。だが、ピトッとゆきおんなの頭に優しい感触。目を開けると飛頭蛮の大きな耳がゆきおんなの頭を撫でていた。


「どう…して?」


「言ったであろう、そなたの事も守ると」


「…好き」


 ゆきおんなは飛頭蛮の額にキス。


 これがゆきおんなが花子さん達と仲良くなったキッカケである。



 ≪次回予告≫


 彼女はどこから来たの? わからない 彼女の目的は? わからない 彼女が喋る言葉、理解できる? わからない 彼女は良い子? それとも悪い子? 悪い子ではないはず 彼女にお使いを頼んだけど大丈夫かな? きっと………大丈夫

 さて、今回の話は違和感アリアリな話でしたね。ホントにこんな出来事があったんでしょうかねぇ(*´艸`*) それでは

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